夏子
「クワイエットプレイス」
…という映画がありました。 割と最近の映画で、けっこう面白かった。 低予算(とはいえ邦画に比べたら十分ゴージャス)だけどその分工夫した、と。 近未来のアメリカ、ある時「音に反応して人間を攻撃するモンスターが現れて世界を一変させる」という内容で、足音ひとつ、一言でも漏らせば殺されてしまうので全編ほぼ手話で会話する… タイトル通りとてもとても静かで、おもしろいけど少々地味な作品でした。 でもいい作品だった。 いわゆる化け物ホラーとは一線を画した出来で。 で、コロナ禍。 感染を食い止められず、また非常事態宣言(だっけ?)だ出てしまった。 まったなしの現状の割には中身はゆるゆるで。 「気が緩んでる!!」ってテレビで怒られるけど、でもそう緩んでるわけでもないんですよ、どういう行動がNGで、どういう行動がOKか、前回よりは理解してますよ。 その上で、過度に恐れることもないでしょう。 生活しなきゃならないし。 特に「会食」が要注意だそうで。 飲食店は夜8時まで、じゃあランチはいいだろ、いやランチも危険、ああだこうだ、ふざけるな…と騒がしい。 そりゃ小池都知事が言うようにウィルスには時計関係ないんで、8時がどうのって問題じゃない。 8時までなら何してもOK!ってのもどうかと思うけど。 欧州でも「明日からロックダウンだから今夜は騒ぐの」もあまりにお馬鹿さん。 なぜロックダウンになるかを少しでも考えたらさあ… ま、いいか…ふう。 で、最近のトレンドワードで「黙食」って。 それから「孤独のグルメ」の原作者久住昌行さんのつぶやき、「俺の食に密はない」など。 私もそう思ってた。 (「Goto一人飯」とかやってよ、って前からさあ) 「食べる」と「しゃべる」を徹底的に分ければどうだろう。 食べる時はもくもくと食べる。 食べ終わってからマスクしておしゃべりする。 それを徹底的に順守すればリスクはかなり減るのでは? 小学校の給食ではやってるらしいし。 あ、刑務所とかも。 多分。笑。 「これ美味しいね」 「そこ!!しゃべるなー!!イエローカード!!3枚出たら罰金な!」 「なんだとー!ふざけんな(って唾飛ばして抗議)!」 「一発レッド!!」とかね。 判定はAIロボにまかせる。 めっきり出番が減ったソフトバンクのペッパーを再雇用。 費用は罰金で賄う…。 もともと、口にモノ入れてしゃべらない、ってマナーじゃないの。 だから総理も、「食べるときはしゃべらない!絶対に!!」とでも発すれば。 非常にわかりやすいし金もかからないよ。 ここを守れば旅行だってある程度できるだろうし飲食店の時短も過度には必要ないだろう。 「すき屋」とかラーメン屋とかでは元々だまって食べてるだろうし。 政府法度、で「おしゃべり禁止令」…苦笑。 江戸時代の「お犬様」なんとか、みたいな… 綱吉だっけ?笑 いやいや、おしゃべりが禁止なんじゃなくて「食べながらおしゃべり」がいけないだけで。 マスクして少し距離とればおしゃべりだってできる! とりわけ女性にとっておしゃべりは何よりの楽しみで、それを奪われるわけじゃない。 食べながら、だけを避ければ。ねえ。 ばかばかしいかな。 でも政府のあたあたぶりもリアルにばかばかしいかと。 若い者が聞かない、って私でも聞けないよ、総理の会見は。 あまりに頼りなくて。 ホントに心に響いてこないのよね…。 それにやはり誰かに会えば、見知らぬ人とだって一言二言ことばを交わしたくなる… 人間たるゆえんで… いやサルとか動物だって「鳴き声」で存在を確かめあうそうな。 「猿鳴き」って行動らしい…。 難しいし、もどかしいね…。 それから。 欧米が日本より桁外れの感染者出しながら医療崩壊してない、って意見もありますが、おそらく欧米は重傷者だけしか治療してないんでしょうね。 アメリカなどは保険に入っている人だけ、とか。 無症状、もしくは軽症のヒトはほったらかしているのかと。 日本や韓国みたいに無症状・軽症のヒトをホテル療養・隔離とかしてないだろう、と。 (受け売りですが) 感染症の2類から5類へ、とか検討されてるけどもしかしたら日本はそうしているから欧米と比べて桁違いに死者を抑えられているのではないか、と推測するのです。 尾身先生が当初から言っていたような「ていねいなクラスターつぶし」が功を奏して、今に至るのかと…。 しかしその日本もいよいよ深刻になってしまったようで…。 私はずっとできることを順守しているので引き続き基本を守るだけです。 「感染しないことが医療従事者への貢献」ということで。 仕事柄自粛生活や引きこもりは慣れっこですが、その私でもさすがに人恋しくなる時も… 猿のように、「おーい、誰かー」と鳴きたくなる…。 (そういう時は電話、とかね) 今日みたいに天気がよくて日の光がぽかぽか気持ちがいいと一瞬「ああ、何もかも元通り…」と錯覚してしまう。 錯覚なんですが…。 くそう、負けるものか。 細胞壁も、命すら持たないウィルスごときに。 あの映画とは違う、マスクすれば話せるんだから。 だから「食べるトキはしゃべらない!」 これで!
「日々是雲古」
ココアちゃん、昨年末亡くなりました。 17歳と9か月、よく生きてくれました。 いつもの漫画エッセイで描くのはちょっとできなかったので文章で報告まで。 だって漫画が辛気臭くなるのいやでね。 自分だって「犬猫を看取る漫画」って読みたくないもの。 いやでも泣かせちゃうからね、ずるいというか。苦笑。 漫画描きの性(さが)で、もっと盛り上げよう、もっと泣かせよう…とテンションが上がるのもいやで。 ま、描きたくなかったのよ。やっぱり悲しいし。 年末、それまでも足腰弱っていたんだけどある日立ち上がれなくなってね。 それから3日ほどで。おむつをつけたのだけどおしっこを何度かしたくらいで、漫画に描いていたようにもううんこがころころじゃなくて。 そのうんこももう出ることもなく。 眠るように、静かに。 いつもなら年末は北海道にスノボに行ってる時期だけど今年はあきらめていて。 おかげで最後までケアできました。 そこだけはよかった。 ホッとした。 だって他人にまかせるわけにも行かなかったからね。 私の猫だし。 もし高いお金かけて入院させてたとしても、気になったり後ろめたい気分になってただろうな。 だからよかった。 猫を最後まで飼うことができた。 ああしておけばよかった、とか残念に思うことはひとつもない。 ただ「かわいいかわいい」だけじゃなく、きちんと責任もって飼えたから、「自分は猫を飼う資格があった」って胸をはれる。 悲しくて、でもさわやかで。 でも立小便対策の床のビニールや段ボールのフェンスを取り払って、きれいになった部屋の空間がちょっと悲しかったかな。 …かといってあの状態が2,3年も続くのはちと…苦笑。 年末年始は猫介護だな、ようし!と張り切って(?)いたんですがそれには及ばなかったようで… いい猫だったな…苦笑。 ま、うんこたれは他にも居ますので。笑。 もうしばらく日々是雲古は続きますかな。 でも前ほどはうんこの粗相が腹立たなくなってきたかな。 生きていればこそ、だからね。 私の猫だし。 最後まできちんと飼いたいわね。 しかしなあ、ピーチの尻くせが前よりよくなっているみたいなのよ。 ビチウンコもさほどでもなく。 お尻歩き跡もそんなには見かけない。 ココアちゃんとはよく「シャー!!」っていがみあってたからいなくなってホッとしてるのかいな。 まったく畜生だねえ。笑。
PS. 大量に余っちゃった猫用おむつは知り合いのペット病院に寄付しました。 なんであんなに買っちゃったのかな… なんか、品切れを危惧してたのか、何となく見かけたら購入してたのか… もう少し使う予定だったのか…。 でも病院では喜ばれたようでよかった。 PS.2 緊急事態宣言とかで成人式が中止になったり縮小したり。 お偉いさんのスピーチが省かれたりしてよかった?苦笑。 でも晴れ着の写真、ってそんなに撮りたいのか… 自分はまったく興味なかったから。 私の頃はあまり晴れ着を着る習慣がなく、市町村で企画される成人式、 あれはダサイものだと思ってたからはじめから無視。 友達とスキーに行っちゃったな。 だって生きていれば誰だって二十歳になるんだから特別えらいわけでも… って気分でさ。 まあ、親御さんは感慨もありましょうが。 それにしてもその頃の自分の写真ってほとんどないの。 写真嫌いだったせいもあるけど… よく考えてみたらカメラ持ってなかったんだわ! 当時、1万円くらい(高いか?!)の、いわゆる「コンパクトカメラ」って いうのは存在していて、クラスのほとんどが何かしら持っていて。 うちは貧困ではなかったけど誰も興味がなかったようで。 フィルムもプリントも金がかかるからね… 第一カメラ重いし。 いちいち写真撮るのって面倒だし、チャンスに取り損なうのも悔しい…。 そんなこんなでまともな写真がないことも成人式に晴れ着着て式出なかった こともいまだに何の後悔もない…それも問題か?人として。笑。 いいんだよ、ちゃんと大人になれたから。笑。