「冬の贈り物」
やはり五輪ですかね。 よかったよかった、羽生と小平が金メダル取れて。 この二人が勝てば他はどうでもいいや…笑。 長らく五輪を見て来て、以前ほどは興奮することもなく、それなりに楽しんで中継を見てはいましたが今回は想像してたよりずっとドキドキしてしまった。 その時間が近づくともう胸が苦しくなるような…。 他人の私がこうなんだから選手の友人や家族のドキドキはいかばかりか。 そして当の本人の心境たるや。 意外と本人はクールかもね。 やるべきことをすべてやって、準備して臨んでるんだし。 第一冷静じゃなきゃメンタルはもちろん、フィジカルやスピードをコントロールできないし、氷や雪とシンクロできないでしょう。 それはもう想像するだけですが。 まあ見ている方が不安でドキドキして落ち着かなくてそわそわして…笑。 とりわけ負傷明けの羽生選手ね。 何たって私はこんなにもネガティブな想像ばかりしてしまうんだろう。 自分でいやになるほどこれでもか!と悪いシーンばかりを思い浮かべてしまった。苦笑。 こんな私は迷惑だ… 会場にいなくてよかった…笑。 靭帯損傷、のニュースを聞いて 「靭帯はかなりやっかいだろうな」とか 「時に骨折より始末が悪くて」とか 「本当は五輪に間に合わないのかも」 「間に合ってもベストのパフォは望めないか…」 「リンクに立ってジャンプの着氷をしたら破滅の音が…」なんて、 そんな映像を思い浮かべて不安を勝手に増幅させてました。 希望的観測にすがって、そうでない結果の時に自分がつらいから…苦笑。 昔はもっと楽しく純粋にドキドキしてたものを…トシのせいかい。 結果はごらんの通り。 よかったよかった、すごいことだ! 凄すぎて、今後羽生に災いが降りかかるんじゃないか…と どこまでネガティブだい。苦笑。 夏の五輪だけど、むごいシーンの記憶がある。 2008年の北京五輪、陸上の110メートルハードル。 その前のアテネ五輪で金メダルを取った中国の劉翔が、故障明けで出場が危ぶまれて。 でも何とか出場しスタートブロックに足をかけ、そして号砲!が鳴り一斉スタート! だけど劉翔は走れず、手は拝むように顔の前に合わせ、「ごめんなさい、走れません……」。 場内からは壮絶なブーイング… 苦悩に歪む劉翔…。 始まる前から走れないのはわかっていた、でも母国開催、希代のヒーローが早くから「出られません」では済まされない、テレビ局やスポンサーのからみ、つまりカネの問題もある…。 ギリギリまで彼は引っ張られた… 走れないのは自分が一番よく知ってるのに…。 あれは残酷で醜悪なシーンだった。 羽生に限って、まさかそんなことはあるまい。 彼なら滑れる可能性がゼロとわかっていたら補欠に枠を譲るだろう。 現地に入ったのなら滑れるんだ…。 でも一か八かに懸けていたり… 本人でも判断がつかない微妙な状態だったり… 勝手に想像して、勝手にドキドキしてたんですわ。 オーコワ。苦笑。 かつての鉄人衣笠(祥男)のセリフなんですが、 「痛いのは我慢すればいい事なんだ、要は動くか動かないかだよ。」と。 だから羽生も、いったんリンクに上がり、曲が流れたら…多分どんなに痛くても(想像)動く限り耐えるだろう…。 それでもベストパフォとなると…。 金メダルじゃなくても、銅メダルでもいいや、再び滑るところが見られるなら…なんて勝手に思ってたんでした。 臆病でお粗末な私!! ま、考えてみれば演目がよかったよね。 だって羽生が選んだのは陰陽師・安倍清明だもん。 その霊験あらたかに、五輪の魔物なんか振り払っちゃったー!! オンキリキリ… 邪悪よ去れ〜〜なんちゃって。 (その魔物はどなたに降りかかったか…いや妄想です、姉さん) あの衣装、すごくきれいだったなあ、羽生によく似合って、テーマにぴったりで。 まるで上質のアニメのキャラみたいだ。 世界中で喜ばれただろう。 伊藤みどりの頃は、五輪での日本人選手の曲とか衣装といえばはっぴや太鼓、とかでやたらオリエンタルなものも多かったなあ、少しでも印象に残 るように、と。 (少々キワモノ的な…) でも今回は見事に洗練されて。 もちろん実力があってのことですが。 しかし、近年の海外勢のコスチュームは割とシンプルなのね。 スパンコールなどの光物が付いているのはもはや少数派で。 ネイサン・チェンなんてほとんど真っ黒いボディスーツみたいで。 アスリート系というか、肉体だけで表現。 衣装よりオレの身体を見てくれ!か。 むしろキラキラ系はメダル獲った日本の二人くらいだった。 女子より華やかでキレイでした。笑。 小平もよかったなあ。 ソチ五輪でメダルが遠かったから年齢を考えたらもうこの次はないのかな…なんてこれも自分で勝手に… 失礼いたしました! でもテレビで見ているだけなのにレースの時間が近づくと、吐き気すらもよおしたりして… ひっこめ、小心者。笑。 冬季五輪は雪や氷の上の競技だから夏と違って「加速」がつく。 ちなみにスピードスケート女子500メートルは時速50キロ以上、なそうな。 生身で、しかも氷の上でそのスピードにさらされ、あの細いブレードでコントロールするなんて… 想像するだけで怖い、なんてもんじゃない。 フィギュアなら飛んだりくるくるまわったり… 時に転倒して氷に叩き付けられ、でも一人で起き上がりまた滑る… 痛がる間もなく…。 スキーも、スーパー大回転なんてほとんどアイスバーンで、氷の上をカッ飛んで行くんだわね。 少しでも操作を誤ったら…激突!の危険と背中合わせ。 だって空を飛ぶより滑る方が速いんだから!!! ジャンプも…。 凄い凄いひたすら凄い。 子供の頃、神奈川でも年に一度くらいは雪が積もって、そうすると庭の雪集めて小さな滑り台を作った。 それでお尻にビニールの風呂敷みたいなのを敷いて滑り降りる。 「うおっほぉおおーー!!……」 楽しかったなあ…。 雪がくれる快感…。 雪も氷も、そしてそれがくれる「加速」エネルギーは冬の賜物であります。 それはキラキラと白く美しく、純粋ではかなく、そして厳しく、壮絶な。
PS. 以前、元フィギュア選手の佐野稔さんに取材した時、言っておられた。 「スケートの魅力はね、スキーと違って自分で漕いでスピードを得るんだよ。 すごいでしょう」と。 なるほど。
夏子
「平昌五輪始まる〜」
さして楽しみにしてたわけでもないけど始まればそれなりに見るし楽しんでたりする。 あんまり寒い寒い、って言われてたんで見るだけでも凍えそうだ… 東京も例年になく寒いし。 夜間の試合も多いので選手はもちろんだけど、スタッフや関係者、メンテやボランティアの人達の方が立ちっぱなしだから一層寒かろう… 御苦労様… ぶるる。 まだ始まったばかりですが、今回とりわけイラっとするのは解説者。 民放のいわゆる「五輪ワイドショー」などはほとんど見ないしNHKのBSが多いんですが、それでも天候待ちとか中断する時間の余分なおしゃべりが気になって。 選手紹介はいいとしてもそれ以外の、町の人の声とか子供時代のエピソートはそんなに必要でしょうかね。 渋谷とかにいる人がどれほど選手を知ってるものか… モーグルとか…。 技術的な事や競技自体の事情は知りたいですが。 ルールをよく知らない競技も多いし、用語もなども空き時間にもう少し説明してくれたらなあ。 たまたまスノボ見てたから思うんだけど、あのー、なんで「グラブ」ってするんでしょうか? 板をつかむのがカッコイイ、とは思えなくて。 そりゃ技術と余裕がなけりゃできないけど…。 10何年か前、スノボの漫画描いた時、詳しい人に教わったことあるの。 「ミュートグラブ」のミュート、って「音なし」のミュート、でポーズが身体を閉じる感じでちょっと沈黙っぽいでしょ、と。 また「メランコリーグラブ」のメランコリーはやはりポーズが「なんとなく哀愁っぽいから」とのこと。 ふううん。 わかったようなわからないような…。 「なんでグラブするの?」と聞いたら「するものだから。カッコいいでしょ」って答えてもらった記憶が…。 スノボフリースタイルは「スタイル」=つまりカッコよさを競うのよね。 (タイムを競うアルペンボードとはそこが違う…こっちは五輪向きかも) だから今一番カッコいいショーン・ホワイトがやることがその時の流行(モード)になるわけね…。 常に新しいスタイルを披露しなければならないからベテランになると大変らしい。 いくら金メダルを取ったベテランでも、同じ技では評価されない、と。 しかし今でもスノボは五輪向きじゃないと思うわ…。 また、解説者は全員元選手だからしゃべる内容は過度に選手よりのあたたかすぎるコメントなのが時にはイラッとする。 「大丈夫だと思います」とか「やってくれると思います」とか、だいたい希望的観測ばかり。 「予言者じゃないのでわかりません」とは言えないかもね。笑。 もしくは「私の水晶玉では…」なんちゃって。 始まってからも、 「いいですねえ!」 「いいですよぉ!」 「ここまではいいですねえ…」 「ああー…」 「……よくがんばりました…」なんてのとか。 昔、もはや「都市伝説」の域なんだけど野球中継で「ダレソレ、打ったぁ!大きい!大きい!どんどん伸びるーー……セカンド取りました…」 なんだよそれ!! ただのセカンドフライだったわけじゃん。 引っ張るなよ! ギリギリまで!苦笑。 そりゃやる前に否定的なコメントは誰も聞きたくはないでしょうが、でも試合前にどれほど緊張するものなのか、経験者ならではの言葉を聞きたいものです。 どれだけアタマが真っ白になるか、何も記憶がないのか、身体の筋肉がどういう状態になってしまうのか… またはどの地点でそれをふっきるものなのか。 知ってるはずなのに。 そして、試合の前後も、マイク向けられてしゃべれるものなのか…とか。 トリノ五輪の女子フィギュア金メダル最有力候補だったスルツカヤは試合前、「今すぐ氷が全部融けて消えてなくなればいいのに…」と思ったそうな。 そうすれば滑らなくて済む…と。 最近はやりの「AI」、人工知能を使った中継を今後導入するかもしれない、とニュースで見たのですがこれは結構いいかもしれない。 (最初聞いた時ヤダ!って思ったけど) ひたすら事務的に伝えるんでしょ、よけいな情緒や思い入れや身びいきがないのなら、非常に公平な、クールなアナウンスをしてくれるでしょう。 時々ユーモアをプログラミングしてたり。笑。 でもパイプもモーグルも、アイスバーンなのかな、すごく固いんだって。 オーコワ。 ほとんど氷に人工雪吹き付けた感じなのかな? (私なんかアイスバーンだったら怖いから絶対滑らない…ぶるる) でもそれでも派手に転倒したりしても大きな怪我をすることのない選手はさすがです。 それならフィギュアなんかは元々氷の上で、あんな薄いウエアで… ああ、すごい。 そのフィギュア、すでに団体(?)が始まり、けっこう楽しみました。 それにしても、なんか毎回採点でもめてませんかね…。 ダレソレは妙に高得点とか、回転不足を厳しく取られる〜とか。 ホントに毎回うんざりする。 それと、度重なるルール改正。 というか採点には「傾向」があって、時には毎月のように微調整がされる、と以前に取材した時に聞いた事がある。 しょっちゅう変わるんじゃ選手が気の毒だわ。 また、例の「後半のジャンプは1割増し」ってルール。 そのせいで多くのジャンプ(SPなんかでは3つ全部)を後半に持って行く、偏った構成になってる選手もいる。 あれもどうなんですかね。 いくらそういうルールとはいえあまりに極端だとあまり美しくないかと思うんですが、構成的に。 これもそのうち変更があるのかな。 う〜む。 しかし「個人資格(?)」で出場してるロシア選手が団体で出てる、っというのは何なんでしょうね? しかも「OAR」(オリンピックアスリートフロムロシア)なんてわけわからん形で? その昔ソ連が崩壊した時も、「CIS」(=独立国家共同体)なんてわけわからん名前で出てたわ。 バルセロナ五輪だったか、その前後か…。 あの時私読み切りでバレーボール漫画描いて、でも日本の宿敵のはずの「ソ連」という名称が使えなくてすごく間抜けで哀しかったな。 そうそう、五輪の時くらいしかモーグル、って見る機会もないんだけど男子のはすごい迫力ね。 おもしろかったー! 自分がスノボでゲレンデ行った時はバーンにコブ(モーグル)ができてるとすごくいやなんですけどね。笑。 そこまで私上手くないから。 あ、開会式けっこうよかった。 あのドローンの五輪マークはすごくきれいでした。 まだまだ半分もいってないんで引き続きテレビで楽しもう。 カーリング早く見たいワ。
PS. 月並みなんですが、メダルが決まった後の、選手同士のハグ、いいですね。 とりわけ冬季の、今回みたいにアイスバーンだったり強風だったりあまり コンディションがよくない中で挑む選手達は、もちろん戦う敵同志なんで すが同時に同じバーンやコースに飛び込む同朋でもありますからね。 「このコンディションでよく最後まで滑れたよね!」 「がんばったよね、私達…」 「でも今回のはキツかったぁー!」 「うん、うん…」 堂々と戦ったよね、私達…。 金の歓喜も銀の悔しさも一瞬忘れて…。 言葉は違えどもそんな表情を読んで、楽しんだのでした。
「ザ・ファブル」
何年かぶりに新作漫画を一気読みしました。 南勝久さんの「ザ・ファブル」12巻。(以下続刊) いやあ〜おもしろかったわ〜! いつも送られてくるヤンマガをパラパラ読むともなしにめくっていて、なんとなく気になっていて。 かといって買うのも面倒くさい… 一度ざーっと読んでみたいけど…。 かといって電子書籍ググるのも面倒くさい… でも読みたいなあ…。 そうだ、ツタヤに漫画レンタルあるわ! レンタルDVDのスペースがどんどん狭くなり、いつの間にかレンタルコミックが主になってしまって。 大昔はよく借りて漫画読んでたけどすっかりご無沙汰だ。 漫画家になれてからは読みたい漫画があったらすぐ買っていたけど、今は読んだ後本棚に並べるのが面倒だ… 自分の作品並べるのが精一杯。 いや、そうじとかがさ、面倒で… 本棚ってけっこう埃たまるのよね。 そうそう、この作品なら絶対ある! てなわけでツタヤへGO! お、ちょうど「コミック6冊無料レンタル券」がお財布に入っているわ、漫画なんて借りて読む事はなかろう、と捨てなくてよかった。 さて、どこにあるか… ううう、たくさん並ぶ漫画の棚の中で迷う…。 「ナニハトモアレ」はあったけどお目当てのは見つからない…。 仕方ない、店員さんに尋ねる。 「あのう、コミック探してるんですけど。ファブル、って作品ですけど」 「少々お待ちください…」 店員さん、レジのパソコンみたいので検索。 「あのう、ファブル、って作品は出てきません」 「ええ?ウソぉ、今一番イケてる漫画だよー。南何とか…って作者で」 「少々お待ちください…(再び検索)…」 「ナニハトモアレ、って漫画と同じ作者なんですが」 「少々お待ちください…ザ・ファブル、ならありました」 「あ、そうそう、それよ、それ!」 「ザ」がついたのか… 自分の記憶もいい加減だわ…。 「これを使いたいんです」と6冊無料券を出す。 12巻で6冊無料になり、残りは100円×6冊、で600円也! しかし1冊100円、はチト高くないかな?… ちなみにこの手のレンタル料は漫画家の方にもいくらか入ってきます… といってもスズメの涙的な。 借りられたらいくら、ではなくレンタル店が作品を購入したらいくら、なのよね。 だから一回こっきりの入金。 人気次第の歩合の方がいいと思うけど… 電子書籍は多くはそうなってるようです。 ちなみに同じ日、「クリミナルマインド」最新シリーズ11巻をレンタルして一気見、しかし返却日を勘違いして1日延滞してしまい、3000円近く延滞料金を払った…クソ。 そして自宅で、コーヒーとお菓子などを用意し、メンタルを整えて(?) 「ザ・ファブル」をめくる…。 さすがに全部1日で、とはいかず、2日がかりだったけどほぼ一気見! あ〜おもしろかった!! 他の作者さんの作品をこんなに純粋に楽しめるなんて何年ぶりだろう。 漫画家になってから、だんだん漫画を読む事を楽しめる事がなくなって、ここ十何年、単行本で一気に新作読むなんてことなかった。 (レンタルだけど) もちろん「ナニハトモアレ」は知ってたしおもしろいと思っていたけど、やたら「レイプシーン」が出てくるんであまり楽しめなかった。 絵も正直好きじゃないし上手いとも…。 さほど魅力的…って思ってなかったのが、一気に魅了されてしまった。 あの暗―い絵柄が何とも言えず後を引き… つまりハマってしまったのね。 すっかりヤクザの世界に引き込まれてしまったわ… やくざなんて普通無縁なんだけど、その分ミステリアス(?)で。 自分の作風とはまったく違うから純粋に楽しめて。 何気に「山」も出て来てうれしかった♪ そうか… ヘビは美味いのか…。 いつだか登山道でいきなりヘビに遭遇して、毒蛇じゃなかったけどびっくりして思わず蹴とばしてしまった… 下山の時また同じヘビかどうかはわからないけど また遭遇して「恨みがましい目」でにらんでやがった… さっきアタシ(メスか?)を蹴ったでしょ! 凶暴な女ね!…てか。 ちなみにマムシとか、毒蛇は一目でわかる「銭型模様」があるという。 そのヘビちゃんはブルーグレーの地味ーなコでした。 ああ、こんなさわやかな気持ちになれるなんて。 南先生、ありがとう。 なんといっても主人公が突き抜けてる。 「プロの殺し屋」のはずの主人公が時々見せる情緒がたまらない。 一年間は殺さない事、というミッションなのでプロとしてそれに徹しているだけなんですが、「2秒で殺せるのに。救出は苦手だ」とか言いながら他人を助けたりするのがユニークだしカッコいい! 相棒のお姉ちゃんもイイ。 この二人が「寝たり」しないのもクールだ。 グロいシーンはたくさん出てくるけどエロいシーンはほとんどないところが作品の質を上げている。 いやあ、シンプルに強い、っていいなあ。 銃も使うけど素手も強い… クールだ… 部屋では常に全裸なのもユニークだ。 もちろん理由があって全裸なんだろう。 それから脇キャラも効いている。 何といっても主人公の殺し屋に憧れるクロちゃんが楽しいし、何気にバイト先の社長さん、も光ってる。 それになんだかんだ言ってもこの殺し屋さん、女の子を守ってるのよね。 そこがやっぱりいいな。 クールと情緒の絶妙なバランスがたまらない。 梅干しの種の中にある白いアレみたいだ… かすかだけど確かに在る… 魂みたいな… この男の「信念」みたいなものが。 ちなみに、子供の頃種の中のその白いタネみたいなの、「天神様」って呼んでたけど家だけかな?… 展開はゆーっくりなので少々もどかしいが、次の号を待つなんて、久しぶりの楽しみだ。 いつ以来だろう… 小山ゆう先生の「あずみ」以来かしら。 また純粋に漫画を楽しめる日がくるなんて思ってなかった。 漫画を描く方になってから、読む楽しみはいつの間にか消えて、何も感じなくなって長かったからなあ。 うん、よかった。… 「ザ・ファブル」の絵柄は地味っちゃ地味なんだけど、もしこれが画力超ど級の作品(池上遼一とか)だったら、イケメンが出て来たりして、こぎれいな絵柄だったら俗っぽくなって多分この味は出てなかっただろうな。 この絵だからいいんだよな… うん。 大阪弁の。 長らく少年漫画とか描いてて思う事は、男の人って「好きなモノは好き」、理由とかはないのよね。 そこらへんは突っ込まず。 ただ好きだから好き、以上!なんだよね。 女性はとかく、理由を探すのが好き。 好きならなぜ好きなのか、どこが好きなのか?とか。 いちいち言葉で確かめたがる、証拠をほしがる…。 私も作品では掘り下げていくのが好きだな… 裏の裏、そのココロは… とか分析するのが好きだけど。 でもこの作品は、そこらへんもう見事なほどシンプルだ。 おもしろいからおもしろい、以上!って。 これこそ「男漫画」だなあ! 見事です!
PS. 平昌五輪始まりますね。 スノボのショーン・ホワイト、友だちの友だちなの 会った事はないけど…って、そりゃ他人だろ! でもその友人が言うには、10何年か前に留学していたアメリカ西海岸で 近所にいたチビがショーン君で。 子供だからか天才だからか… 一緒にスノボ行く友だちいなくて、その日本人のお兄さんにくっついて、 一緒に滑ったそうな。 子供だしお金もなかったけどスノボをしたがって、車に乗せてもらって ゲレンデ行って、ハンバーガーごちそうしてもらって…。 その日本人のお兄さんのコト覚えているかな。 私の友だちなんですよ… だから他人だってば。 お呼びでない!笑。
「避難大作戦…?」
アシスト自転車を購入しようともくろむ。 なぜかというと、いざという時(?)猫を連れて避難できるように、と。 ??? 猫4匹、一匹ずつキャリーバックに入れて4個。 昔飼っていた猫の時は一つのバッグに2匹入ってくれたから1個で済んだのに、今のにゃあ共は絶対一緒は嫌なんだって。 だからお一人様ずつ、で。 すると、前に2つ、後ろにふたつ、猫ケースを自転車に積み、漕ぐ…。 しかし、二つずつを重ねるのもなかなか難しいし安定しない、途中で荷崩れでもしたら悲惨だ。 自転車の前かごや後ろの荷台に積むのは不可能だ… 改造してもらうか…。 そういうわけで、荷物をたくさん積めるチャリを探した。 ほら、宅配の業者さんが使用している、リヤカーみたいな自転車がほしかったのね。 しかも丈夫で強度のある、いいのがないかなあ、とネットを探すと。 ありましたありました。 地方のメーカーが作っている業務用の、自転車のフォークリフトみたいなのが。 動きもこまやからしいし丈夫そう。36万円也、と。 う〜む、安くはないけど出せないほど高価、でもない。 結構現実的なお値段だ。 日本製なら安心だ…。 本気で購入しようかと3か月ほど悩む…。 しかし買うなら試乗してみないと… とか何とかしてるうちに、置く場所に困りそうなので結局やめる。 それに普段使いそうもないし…。 商店街では自転車ってけっこう不便なのよね、置く場所とか。 しばらくして今度は、アシスト付き自転車にしてみようか、と思い始める。 猫バッグを前と後ろに二個ずつ。 一番小さいネルちゃんなら3キロ弱、アビちゃんは結構重くて4・5キロくらい、合わせて8キロ弱なら町中の子供乗せてるお母さんたちだって漕いでいるから私だって…。 後ろと前、二人積んで(?)るお母さんもいる、私も猫4匹自転車に乗せることも可能だろう…。 というわけで自転車ショップに。 アシスト自転車を勧められる。 しかし、荷台と前かごを改造してほしい、と頼んだら「そういうのはやってない」ですって。 ええ〜…。 ちょっとがっかり。 東京で一番大きい、と言われるショップなのに…。 それは置いといて、試乗してみる。 初めてのアシスト自転車。 すると…。 けっこう怖い! 聞いてはいたけど車体が重い! さらに、上り坂になるとペダルが勝手に動く! これがアシスト自転車ってものか! いやだあ〜〜〜! 自転車に乗るのは10何年かぶり、ふらふらして危ないったらありゃしない、こんなんで猫バッグ4個ものせて、15キロも運ぶのは無理だ! いやあ、お子様2つもチャリ乗せてるお母さんはすごいなあ!! 町中で見かけるのはほとんどがアシスト自転車だ。 まあ、チャリは慣れれば乗れるだろうが…。 結局アシスト付き自転車はあきらめた。 自転車買うなら正直普通のがいい…。 あの漕いでいく快感…。 じゃあどうやって猫4匹連れて避難したらいいか…。 次に考えたのは、背負子作戦。 登山で使う背負子に猫バッグ縦に2つ括りつける。 8キロくらいなら背負える。 前に北アルプス縦走した時も荷物は8,9キロ背負っていたし。 で、あと2匹は旅行用のキャリーに括り付けて手でひく。 いろいろわずらわしい自転車に比べたら、身体で運んだ方がましかもしれない。 百名山完登したではないか、いざという時に猫背負って6時間くらいまでなら歩けるさ…。 いざという時は…。 というわけで自転車はやめて背負子に変更。 (まだ買ってはいないけど) ネットで調べたら丈夫な背負子なら3万ほど、自転車に比べたら全然安くあがるぞ。 あとは体力勝負ということだ。 よし! そうしよう! おまえたち、絶対一緒だからね… 連れていくからね…。 小さ目のキャリーケースも購入。 ネルちゃんなんかすごく小さいから(3キロない)コンパクトなもので充分。 ケージに入れるといやがって騒ぐから、普段から寝床みたいにして慣れさせておく。 さっそく箱好きのピーチが入っている。 おまえのサイズでも大丈夫か…よしよし。 (写真参照、白いのはタオル。白いタオルに白い猫、丸くなって寝ていたので最初気がつかなかった。笑)
「で、猫連れてどこへ避難するつもりなの?」と友人に聞かれて、 「あ、…その、実家の…鷺沼に…」 「なんでえ??」 いざという時、災害が起きた時、たとえ歩いてでも鷺沼に帰りたかった。 母もきょうだいもいる…。 道はわかる、国道246号線をひたすら下ればたどり着く。 猫を置いていくにはしのびないし、できれば一緒に避難を…と。 話したら笑われた。 自分でもおかしいと思う…。 現実的には猫は置いて行く方が賢明だ… 猫は猫で身を守るだろう…。 (東北の津波の時、気仙沼近くの猫島の猫達はみんな高台に避難していて無事だったそうな。猫てんでんこ…) 背負子は買う予定だ。 一応備えておきたい。 想像するのは怖いけれど。 (まるで「バイオレンスジャック」だ…) でも、やはりできるものなら使わないで済む事を祈る。 ですから、誰ぞ、冗談でも「ミサイル」撃つとか言わないでください。 地震も、できれば軽くて済みますように…。 周期的に思い出し、そして何か月かしたら忘れている。 それがいいことなのかはわからないけれど。 ふうう。