「嗚呼、秋葉原」 ここのH.Pを管理してくださるTさんの話。 パソコンの部品やらを買いに秋葉原へ行った、とのこと。 そしたら 「ヘイウチさん、秋葉原、っていつの間にあんな街になっちゃったんですか??? いいんですか?なんか、公序良俗に反するというか・・・」 驚愕、仰天、狼狽、戸惑い...。 「ああ、アレね、あれ、『萌え』っていうんですよ。草木が萌える、の萌え」 「きれいな言葉ですねえ。で、なんですか?」 「まあ、ファンになる、とか好きになる、っていう意味なんだけど。 アニメとかゲームのキャラに。」 「ぼくも先日、子供を連れて仮面ライダーショーに行きました。」 「ちょっと違うなあ。・・・」 メイドカフェとかコスプレとか、イベントもあるのかなあ。 若い子もいるけど30代、40代が中心らしい。 「それ、もろぼくの世代が中心じゃないですか。なんかいやだなあ・・・。 なんか、目がうつろで、怪獣みたいな(?)もさーッとした感じの人たちが・・」 「紙袋持ってなかった?」 「持ってました。」 「紙袋にね、グッズとか漫画とか買ったもんが入ってるんだ。 彼等はもう何万円も使ってくれるんだよ。時には何十万円も。」 「うわあっ、そんなに!すごいなあ。」 「自分で働いたお金を自分の欲しいもののために使うの。」 「それは正しいですね・・・で、自分の生活と趣味に折り合いをつけているんですね。」 「ほとんどね。極、極一部が犯罪まがいの世界に染まる。 ・・・でもね、Tさん、地上に出ているものはまだまともなんだよ。 アングラの世界はきっともっとすごい、犯罪ポルノの世界だよ。(多分)」 「ええっ。」 「悲しいことに日本は、幼児ポルノ市場の発信地になっているんだ。表現の自由とインターネットと共にどんどん増殖して、巨大な怪物になっちゃった感じだね・・」 一説によると「萌産業」は何兆円、何十兆円市場になっているらしい。 これはもう止まらないだろう。 果てしない欲望はどこまで行くのだろう、膨れ上がり、爆発して、そのかけらがさらに増え続けるのか。 「そのエネルギ−何かに使えませんかね。」 「電気か何か生まれないかしら・・・」 「ぼくの子供がそうなったらぼくはどうしたらいいのかなあ。」 「お子さん、いくつですか?」 「まだ5つです。うちの子が今興味があるのはね、『内臓』です。」 「はああ?」 「身体の中がどうなっているのか、すごく気になるみたいです。 内臓の浅いところと深いところとか。どうでしょうか。」 「い、医者になるかも・・・・」 ...「スプラッタ」なんちゃって。 言えない、言えない。
夏子
「白山」 先週末に梅雨の合間をぬって石川県の名山、白山(はくさん)に行った。 (もちろん百名山、2702m) 日本三大名山の一つでもある。 ちなみに他の二つは「富士山」と「立山」だそうだ。 名前の通り、まだ雪が残り頂上近くは白っぽい山を登る。 あと少しで頂上、というところで下山してくるおじさんが、 「この9メートル上にキヌガサソウが咲いているから見なさい」と唐突におっしゃる。 「必ず見るように。この上の右。」 もはや命令なので 「はい、わかりました。必ず見ます。」と素直に答える私。 中々見つからないなあ・・・ときょろきょろしてたら ハイマツに花壇のように囲まれた中にキヌガサソウらしい花が10個ほど群生。 「あ、これに違いない!」 大人の拳大のかなり大きな見事な花。 これは教えたくなるなあ、と納得。 また、山小屋で別のおじさんは、 「どこから来ましたか?」と聞くので 「東京です。」と言うと 「それは遠くからよく来なさった!すばらしい!」と ただ東京、というだけでこっちが恐縮するくらい喜んでくれた。 「下山する時は花が綺麗なので○○新道を通るように。」 と、やっぱり強硬に勧められる。 (イワカガミが咲いてた。やはり別のおじさんが名前を教えてくれた) 本格的な山開きはまだなので登山者は少なめ。 地元のリピーターが多いようだ。 「5月は雪がこのくらいあった。」とか 「秋は〜〜な感じだ。」とか話してくれる。 白山は石川県の人の自慢なのだろう。 (あと、マツイヒデキも) どの人も自分の山のようにさりげなく愛おしんでいる。 名前も知らず、ただ山の話をかわし、そして「では気をつけて」とすれちがい、二度と会うことはない人たち。 「袖触り合うも多生の縁」・・という諺を思う。 =見も知らぬ旅人同士が一時いこい宿るのも決して偶然ではなく、この世に生まれる以前からの深いつながりによるもの。 この場合のつながりとは太古から存在するこの大いなる白い山のもたらすものに他ならないであろう・・・ (深田久弥風、なんちゃって)。 P.S. それにしても梅雨、どこ行っちゃったんだ?
「祝・ドイツW杯出場権獲得!」 ・・・ちょっと古い話題かしら。 でもこれをはずすわけにはいかないので・・・。 よかったねー。 バ−レ−ン戦が結局剣が峰になったみたいね。 あれで勝って、一気に優勢になってしまった。 誰だよ、危ない、とかいってさんざんジーコジャパンをたたいていたのはよう。 私は最初から絶対大丈夫、って思っていたからね。 ほんとに行けるに決まっている、ってツユほどにも疑わなかったからね。 まあ、最悪プレーオフもいいか、とは思ったけど。 (ドキドキできるし) だって出場枠が増えてるんだもん。 フランス大会の時は2位じゃプレーオフだったけど、今回は2位までオッケーでしょ。 3位でも可能性あるんだからさ。 イランはともかくバーレーンや北朝鮮より劣るとはどうしても思えなかったし。 まして4位になりようがない、と。 だからあんまりドキドキしなかったな、北朝鮮戦は。 当然のように勝つ、と。 W杯予選がこんなに楽でいいのか、ってくらい。 実にあっけなかった。 観客なし、ってのはかなり頭きたけどね。 あ、また北の選手がラスト退場になってさ、ザンフレッチェのリ.ハンジェ君が 一生懸命その選手をなだめていたっけ。 あの子の厳しいというか、悲しい、というか、あの表情。 見ててつらかったな。 てな事を憶えているくらい余裕。 一番驚いたのは試合後、全員の集合写真に中田ヒデが写ってるの。 ヒデはあの手の写真、苦手で絶対写りたがらなかったのになー。 彼も大人になったのかしら。 あ、大黒はよかったね。 ひさしぶりにFWらしいFWが活躍して。 彼が後半始めから出て来た時勝利を確信したね。 ジーコってなかなか選手代えないから。 お、勝つ気だな、と。 でも何年か前の日本代表だったら、ああいうケース、ことごとくはずしていたのにね。 確かに強くなったんだなあ。 うれしいのとなんか寂しいのと半々だったりして。 97年のフランス予選がほんとに遠くなりました。 あの時、もう祈るような気持ちでボールの行方を追うことはもうないだろう、と思ったのがその通りになり・・・。 いいことです、うん。 あとはドイツの本戦で、地元有利でなく、真に勝利してト−ナメント進出する日本の姿を見たいです。 たぶん私はドイツには行かれないけれどね。 P.S. オランダかイングランドと戦うの、見たいなあ。 あ、勝てないか。
やったね!サッカ−日本代表! (まあ勝つと思ってたけど) と言いつつ実はテレビ見られなかった。 前日から登山のため盛岡へ行ってたのだ。 盛岡でだって中継やってるじゃないか、翌日の登山の為になるべく早く眠りたかったけど、なんとかこれだけは見ようと思ってたんだけど・・・。 なんと東京とチャンネル違うので番組、見つけられなかったのだ! (0時からだと勘違いして)リモコン、カチャカチャやって、でもやってなくて(1時半からだったのね)わからなくて。 新聞も手元になくて。 なぜだか盛岡のテレビは通販番組ばっかりでさ。??? (そんなわけないか・・・) そうこうしてる間に寝ちまって。 ああ、サポ−タ−失格だわい。 W杯予選を生で見ないなんて・・・こんなの初めて。 く〜〜〜。 んで、翌朝のテレビニュースで初めて知ったの。 テロップが流れる。「日本代表が1ー0で・・・」おおお! 「0ー1」じゃないんだ、「1ー0」だ。 勝ったのだ〜〜!! ばんじゃーい!!って朝の5時(早いでしょ) 遅いんだよ!! よかったよかった。 これでドイツは決まった!(まだだって・・・) できれば8月のイラン戦でホームで決めてほしかったけどね! (だからまだだって) 1点、と知って「小笠原」か「福西」かなーって思ったのよ。 FWとかヒデや俊輔はマークされるから。 いいシュートだったなあ。 ほれぼれ。 日本もこんなシュートを決められるようになったんだね。 どうだい!って感じ。 (関係ないけど盛岡は小笠原の出身地。) ちなみに登った山は「岩手山」と「早池峰山」でした。 どっちもきつかった〜。 頂上で、他の登山者が「どちっらから?」と聞くので 「東京です」と答えたら 「近いね、ぼくらは群馬から」ですって。 ・・・・近くないと思うけどー。 最初から最後までぜーんぶ曇りでなんにも見えませんでしたっ。 嗚呼。 P.S. 8日の北朝鮮戦で決めて!
「深田久弥の墓」 先週末、韮崎近くの「茅ガ岳」という山に登る。 ここは百名山ではないけど百名山の生みの親、深田久弥の終焉の地として知られてる。(らしい) 頂上近くにその地はあった。 稜線の、少し樹木が開けてる場所。 新しい水とお花がそえられ、「深田久弥先生の墓」とだけ書かれたお墓。 ・・・・それだけ? どんな最期だったのか知りたかったよー。 ここが終焉の地、ってことは登山中に亡くなったんだろうな。 果たして行きだったのか帰りだったのか、 死因は?とかどんな格好で?とか、いろいろ知りたかったのに。 書いておいてくれてもいいのに・・・。 「脳卒中か、心筋梗塞かな?」 「突然死ならそんなとこかな・・・」なんて 他の登山者も言っている。 山で死んだのなら幸せだろう、でもここで死んだのなら下ろすのに大変、迷惑だったかな・・・ 3月だというから残雪あったかな...。 でもお墓のまわりは樹木が開け、日溜まりのように明るく暖かい。 遠くには自ら選んだ百名山の「瑞牆山」と「金峰山」が臨める。 自然に見守られて安らかに逝っただろうか... そうだといいな・・・ 下ろすの大変だったろうけど。 「瑞牆山」も「金峰山」も深田先生に選んでもらって喜んでいるでしょう・・・ とガイドブックに書いてあった。 その山に見守られて・・・・。 喜んでいるのは山だけではない。 深田久弥の「百名山」は中高年登山者のバイブルみたいなもんで、百名山かそうでないかで登山者の数が桁違い。 里もうるおう。経済効果は如何ばかりか・・・ どんな広告代理店もかなわないって。 もちろん、登山者が一番喜び、楽しんでいるのは間違いないけどね。 P.S. ネームに根をつめてたら指が痛くなった。