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2018年3月29日

「桜ラプソディ」

 桜かあ。
あったかくなったんでいつの間にか満開っすね。アイコン
私も、通っている編み物のお教室の近くで先輩のお姉さま方とコーヒーなど飲みながらいっぱし、お花見。
渋谷近くにある駒場東大のキャンパス。
ここ、穴場なのよね。アイコン
それはそれは見事なソメイヨシノと、しだれなどもある。
一番いいのは人が少ないこと!笑。
学生さんがちらほら、と歩いている程度。
みんな東大生なのかな?
好奇心少々。

 のどかな大学のキャンパスで、校内は広々していて由緒がありそうな校舎や研究室みたいな建物もいい感じ。
ゆったりした遊歩道の小脇の小さな草花も可愛い…。
もちろん酔客はいない。
あら、なぜだか真っ黒な猫がぽつんと座ってる。アイコン
後ろ姿かと思ったらこっち向いてた。
呼びかけても一瞥もくれない…
それもまた風情が。

 ああ、ここ早く知っていたらなあ。
「EVIL」の背景資料にぴったりだったのに…。
野球場もあるし運動部らしい学生もちょろちょろ、のどかにボールを追って。
季節柄、サークルの勧誘の立て看板なども並んでいる…
午後なので一通り勧誘は終わったのか、看板だけが置かれて…。

 短かったけど大学のキャンパスを思い出すなあ、まじめに通ってなくて2年で除籍になっちゃったけど。
「中退」じゃないのよ「除籍」。アイコン
どうでもいいか、苦笑。
私はなぜだか2,3に日だけ卓球サークルに顔を出したっけな。
漫画家になるつもりが上手くいかず、望んで入った大学なのに合格したらなんか「燃え尽き症候群」ってやつだったのか、気が抜けちゃって…。
うまく友だちも作れず、肝心の絵画(日本画)もまともに描かず。
一番好きだった科目が英語!笑。
一生懸命その英語の予習復習したりして、バカみたいでしょ。
日銭に魅かれてバイトにうつつを抜かし、そのうちに行かなくなっちゃった大学。

 絵を描く、って単調なんだよね。
日本画はやたらお金もかかるし、ひたすらモチーフに向かう真剣さも集中力もなく。
東京の郊外だから都会の誘惑とは無縁だったけど、まあ自分がだらしない大学生だったわけ。

 短かった2年間、4月と5月は一応行ったの。
で、6月、梅雨になると気分もうっとうしくなって…笑。
7月になると暑くてやってられず、8月は夏休みになりバイトに集中し、そして9月になって課題が「彫塑」に入ると苦手なので次第に行かなくなり、10月、11月はもうバイトが本業、12月になったらクビ!アイコン
…チュリャチュリャチュラチュリャリャ〜♪
我ながらだらしない学生だったねえ。
自慢じゃないけど。(まったく)

 おまけにその2年間は漫画もろくに描いてなくて。
その頃はまだ少女漫画のカテゴリーだったから、カレシはもちろん、友だちも夢も希望もいなけりゃ少女漫画描けるわけないって!大笑。
お金もないし、家にも帰らず、三鷹か吉祥寺のあたりの安アパートで何をしてたんだか。
私の暗黒時代、ね。
くふふ。

 ま、それは置いといて。
いい感じのいかにも東京のキャンパスで満開の桜を眺める…。
こういう静かな風情ならいいのだけれど、いわゆる宴会的なお花見って私好きじゃない。アイコン

 20代の頃、生まれて初めてお花見なるものに誘われた。
場所は井の頭公園。
満開の桜はきれいだったけど花見客の見苦しい事!
酒飲んで騒ぐわカラオケみたいなのはうるさいわ、そして残された大量のゴミの山!山!山!
あまつさえへべれけになって倒れたりゲロ吐いたり…。
うわ!やだやだ、桜がだいなしだよ!って思ったもんだわ。

 以来まともに花見はする機会がなかった。
忙しかったし特に誘われなかったし。笑。
行きたいとも思わなかったしね。

 だいたい桜の木って必ず毛虫がいたんだよ、昔は。
アメリカシロヒトリ、って毛虫だったか…。
小学校の校庭だったり街路樹だったり。
あれがすごくいやでね…。
実家の鷺沼は、街路樹が桜なのよ。
駅から自宅近くまでずっと桜…(思えば贅沢だったか…でも毛虫、毛虫!)。
わざわざ花見に行かなくても毎日いやでも見られたのよ、桜(毛虫付き)。
だからとりたてて有り難くもなく…。
だいいち、毛虫が時々落ちてくるからむしろきらいで、桜の下は傘さして歩いたわよ…。アイコン
いつだか、大木の桜の大ぶりの幹に毛虫が隙間もないほどびっしり大量発生してさ…。
見たいですか、そんな桜。笑。
30代くらいの頃住んでいたマンションにも桜の大木が一本あって、
花は綺麗だけどやっぱり毛虫がわいて、たくさんの毛虫がマンションのエントランスからお入りになられて、管理人のおじさんが一生懸命踏んで殺してぐちゃぐちゃの死骸が…笑。
ろくな印象がない。
私の記憶では桜=毛虫。
いまほとんど見かけないのはおそらく殺虫剤使っているんでしょうかね。

 初めて「ああ、桜きれいなもんだな」と思ったのは、大学1年の時。
まだ往復4時間(!)かけて自宅から通っていたから家路につく頃はもう真っ暗なわけ。
へとへとに疲れて、ふと見上げる鷺沼の街路樹の夜桜…。
あの時初めて桜ってきれいだな、って。
ま、ほどなくその大学にも行かなくなるんだけどね。笑。

 今でも鷺沼の桜は実家に帰るついでに見る。
子供の頃よりもずっと大木なって、それはそれは見事な街路樹だ。アイコン
今の季節はお花見渋滞もあったりして。
でも桜の木、大きくなりすぎて、もう寿命らしく3分の1くらいは切られて若い桜に替えられた。
ソメイヨシノの寿命は人間と同じで70年くらいなんですって。
子供の頃植えられたから、あら、私と同世代なのかしらね。
大していい思い出もないのに(毛虫ばっかり)それでも感傷的になってしまう桜は綺麗だけどやっぱり少し苦手かも。

 

PS.
 週刊連載なのにたった12枚。
 ちょっとだらしない…
 今週の○○。

 

夏子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2018年3月22日

「伝説のドライチ」

 知人の大学生の娘さんが就職の内定をもらったそうな。アイコン
その方面の話は全く疎いのでよくわからないけどかなり早いらしいの。
かなりよいレベル(こっちも不案内で…)の会社の内定、とのこと。
試験も面接もほぼカット、即決!みたいな。
「貴方とぜひ一緒に働きたい!!」って♪
これってかなりすごいことらしい。

 その前に名前を言えば日本中の人が知っている超有名企業からもかなり熱烈なオファーもあった、と。
ほんと、就活ってほとんど経験がないのでよくわからないんだけどつまり彼女はいわゆる「ドライチ」=ドラフト1位みたいなポジションだ。アイコン
多くの企業がぜひほしい!と思うトップランクのカテゴリーの一人、と。

 メディアとかでしばしば耳にすることもあるけど、そういうのってほんとうにあったんだ!
しかも割と身近で。アイコン
テレビや新聞では「内定全部断られた」とか見聞きするけど、やっぱそこらへんも格差あるのね。
しかし何十個も断られたらしんどいだろうなあ。
心が壊れそうに…。

 その娘さん、子供の頃から知ってるんだけど特に有名な大学、早稲田とか東大とかじゃないんだよ。
もちろん親のコネなんていっさいない。
超高い偏差値とか女子アナのような美貌を持っているわけでもない…。
(あまり詳細には書けないけど…)

 でもいつもすごく元気なんだ。アイコン
いつも明るい笑顔なのよ。
本当にいつもエネルギッシュで、はきはきしていて、タフで、心身とも健康そのもの。
一緒にいると、こっちも思わず笑顔になり、元気をもらえるような…
太陽のような女の子なんだわ。
誰だってこういう人と一緒に働きたいだろう…。

 心からそう思える、そんな感じのお嬢さん。
そこのところをピックアップして彼女を欲してくれる企業がある、って私もなんかうれしくなっちゃう。アイコン
世の中、捨てたもんじゃないな、見る人はちゃんと見てくれているんだな、と。
俗っぽい事言うとそこ一流企業なのよ。
お給料も高い…。

 まがりなりにも50年以上生きて来て、いっぱし仕事をしてきて、登山とかしてる時、ああ、それからあの震災とかを見てきて…
今思うのはやっぱり「明るい人間」って一番だな、と。
何にもかえがたい事だよなあ、と改めて思うのよね。

 勉強ができるとか、お金持ちとか、そんなことより本当に苦しい時や悲しい時には明るい人と一緒にいたいものだ。
悲観的なコトばかり言う人に比べたら…
(あたいか?苦笑。概ね漫画家はそんな感じ。苦笑)。
そして体力ね、うん。アイコン
持久力とか筋力、高い免疫など(?)持っているとそれはそれは強力なアドバンテージだわよ、仄暗い21世紀を生き抜くためには。笑。
災害時、土砂が崩れたりする現場では「人間ゆんぼ」いたら最高っすよ!笑。
元気に何でも持ちあげる、笑顔で…
いいなあ、力持ち、最高。
いつだかプロレスラー数人が集まってエンコした車持ちあげて移動してたけど凄いよね。笑。

 特別な才能や知識も素晴らしいけれど、明るい人間、はそれだけで格別。
だってさ、遭難した山小屋で、とか災害で避難した時とか、非常時に、もしくは平和が侵された時など、やはり人間を励ませるのは人間の言葉だったり存在そのものだったりするんじゃないかなあ。

 黒澤明の「七人の侍」でも、一人が亡くなって、みんなが連鎖するように泣き出した時に、かの三船敏郎演ずる菊千代が旗を引っ張り出して屋根の上に突き立てて、「泣くな!!」と自分もベソかきながらでも堪えて叫ぶ名シーンがあったっけな。
せつなく、でも力強くなびく彼らの旗…
あのシーン一番好き。アイコン

 苦しい時に懸けてくれる言葉だったり握ってくれる手のぬくもりだったり…。
自分が20代くらいの時はその価値に気が付かなかった…。
だってやじゃない?
困難な時に横で悲観的なコトばかり言う人がいたらさ。笑。
だから終末思想のカルトやマルチは大嫌い。

 本当に、彼女みたいな若い人が活躍できる社会であってほしいです。
よかったよかった。…アイコン

 私がしたほぼ唯一の「就活」らしきものは、20才くらいの時新聞広告の求人欄で見つけた「アニメ背景スタジオの求人募集」。
しかもわずか2行の小さなスタジオの小さな小さな求人広告。
自分で電話して、アポ(その単語はなかった)を取り、中央線荻窪駅近くの小さなアパートにあるスタジオに行って、ドアをノックして
「雇ってください」と。
来たのはわずか二人だったかな…
コピー用紙みたいなペラペラの紙を2枚渡されて「これを描いて」とモチーフは洋酒のボトル。
それから「何でもいいから背景を描いて」と…。
静物画はお手の物、さらさらって描いてはい、採用。
そこに1年半ほどお世話になり…。
(その後週マガに投稿し少年漫画の世界へ)
最初の最初のお給料は7万円、辞める時は15万円くらいになっていたっけな…。

 懐かしい「就職」の思い出。
私もドライチ。アイコン
二人しかいなかったけど。笑。

 

PS.
 あ、女子テニスの大坂なおみ選手、すごいっすね!アイコン
 久々に飛び出した超新星、というか。
 グラフやナブラチロワが台頭してきた時を思い出す…
 でもこの二人は強かったけど暗かったなー、むしろ「ボリス・ベッカー」の
 登場を彷彿とさせる…。
 ベッカーは凄かったなあ。
 若くて強くて明るくて、いっさいの陰りのないひまわりみたいな選手だっ
 た。
 こりゃ今年じゅうに一気にグランドスラムのどれか獲っちゃんじゃないか
 な?
 全米オープンあたり…。
 ビッグサーバーだからウィンブルドンかも?アイコン
 しかし、いつからプロテニスで試合中コーチングが許されるようになった
 んだろ?
 調べて見たらWTA(女子サーキット)だけみたいだ。
 あのコーチの存在が大きいのかな?
 メンタルフィジカル整う、というか。
 恐ろしい子!…

PS2.
 今朝の読売新聞で「日本人は相変わらず貯金ばかりして資産を投資にまわ
 さない」てな記事を読む…
 ふざけるな、株なんか買ってたまるかよ。アイコン
 知り合いは大手の証券会社の投信で大損させられたぞ…。
 しかも莫大な手数料は持っていきやがった…
 文句を言ったら「そういう契約ですから」ですって。
 誰がやるか!
 貯金して何が悪い、そんなこと政府や専門家みたいなのに指導される義理
 はないや。
 知ったことかい!
 十何年か前、株をたしなんだことあるけど毎日毎日数字に一喜一憂するな
 んて、クリエイティブじゃないわよ…。
 ま、性に会わなかったわね…。
 二度とやらない。
 ちなみに多分私の株体験は多分「トントン」だったかな。

 

夏子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2018年3月15日

「パワハラ…」

 セクハラ問題が世界中を席巻し、やや収束したかと思ったら今度はパワハラですって。アイコン
女子レスリングの、あれ。

 う〜〜ん。
正直キモい。アイコン

 組織というのは大きければ当然のように、小さくてもそれなりに問題をはらんでいるようで。
光が強ければ影もできる…。
なんか遺産相続に似てるね。笑。
莫大な遺産の時だけもめるのかと思ったら少額でも少額なりにもめる、そうな。
ま、もめる本質は額じゃないんだよね、多分。

 で、レスリングね。
あらあら。
金メダルの常連の女子レスリング界でねえ。
よくわからないけど私は吉田沙保里より伊調馨の方が好きかな。
…ってそういう問題じゃないか。

 誤解を恐れずに言えば、女子選手と指導者っていうのはおしなべて「疑似恋愛」関係なんだよね。アイコン
特にチームではなく、個人競技の時は。
「エースをねらえ!」の岡ひろみと宗形コーチ…
漫画じゃんよ、それ。
「サインはV」の朝丘ユミと牧圭介コーチ…って古すぎ、知らねえって、誰も。笑。

 だいたい選手は10代、技術はあってもメンタルはまだ幼く、彼女らにとってはコーチは絶対で神にも等しく…。
それをほぼ365日一緒にいれば人間関係は濃密になる。
濃密になれば「愛」も「信頼」も「不信」もイロイロ生じて当たり前なんだわ。
「家族」や「きょうだい」もそうだよね。
そういう時は距離を取るに限る。
濃密すぎる人間関係はたいていうまくいかないモノ。
伊調選手がそうだったかはわからないけど競技者としての刺激を求めて他にコーチを求めてもなんら不思議じゃない…。
それをコーチの方がおもしろくなかったのかどうか…?アイコン

 選手とコーチ。
二人三脚で苦しい時も歓喜の瞬間も常に傍らで見守ってくれるんだからそりゃある種の「愛」は生まれるのが当たり前で。
でも「愛」には「おまけ」が付いてくる…。

 以前に女子マラソンの取材の時に聞いたのだけれど、コーチに(疑似)恋愛した時に女子選手はものすごく強くなれるそうなんだ。アイコン
その形よりも効果的な指導方法は(そういくつもは)ないそうな。
成熟した大人の女性ならともかく、たいていアスリートは「少女」だからね。

 それ聞いた時私は「げげっ、キモい!!」って思ったんだわ。
…だから私は女子スポーツものが苦手だった。
だってテーマが「スポーツ」から「恋愛」にすり替わっちゃう感じがして。

 トップ選手はおしなべて孤独なんだよね。
そしてトップレベルのスポーツって、やっぱりメンタル勝負になるんだよね。
決勝の試合に臨む時、背中を押して送り出してもらえればどんなに心強いだろう。
実際に戦うのは一人だけど心の中は一人じゃない…。
「俺を信じろ!」と言ってくれた日にゃあ…(一種の)恋に落ちるゼ。
わはは。
思春期の少女というのは時にとてつもない力を出すんだよね。
とりわけスポーツの世界では若い、と言う事は武器ですから。
(実はこれは漫画の世界も同じだったりする…若い感性は最大の武器)

 思春期…
自我が芽生える頃…
自分は何者なのか?
どれくらいのモノなのか?
イケてる方か?
そうでもないのか?
どうしたら自分自身の立ち位置を確立できるのだろう?…って年頃。
そうした時期にスポーツで能力があると、日本で、時に世界で戦う機会が訪れる…
そして想像以上のストレスにさらされて…。
「パワハラ」や「セクハラ」が潜む土壌が存在してしまう…。

 普通大人になればそれなりのメンタル…つまり自分自身を客観的に見て受け入れていくものだけどアスリートはその間もなく競争世界にさらされる…。
メンタルが整う時間がないのよね。アイコン
順序が逆というか。
もっとも、その「逆」というのが強みでもあるんだけどね。…

 ちなみに周囲の男性に聞くと「中学の頃?全然何にも考えてなかった!」がほとんどでした。爆笑。
いいなあ、男子。
女子がどうしたら髪形がキマルか、ハネてないか、吹き出物とか唇荒れてないか…と毎朝格闘してる時に男子は鏡も見ないんだよね。
顔も洗ってなかったり。
風呂入っても身体も洗わないんだよ、多分。笑。
女って面倒くさいのよね…。アイコン

 選手とコーチの関係が「疑似恋愛」的だとして。
なんか先生と生徒の恋愛みたいだ。アイコン
(こっちはもっとキモい〜)
時々生徒と結婚した先生の話聞くけど、これはちょっと…だわ。
だって相手は生徒だよ。
まだ子供だよ。
フェアな恋愛とは言えないでしょう…。
ついでに漫画家と担当編集のケースもちょっと似てるんだよね…
きゃ、キモい。
いやいや…、私はありませんでしたよ。
だって女扱いされてなかったし。笑。
信頼は築いたと思うし、支えてもいただきました。

 男子選手はどうなんだろうね。
多分「疑似恋愛」というよりはシンプルに「師弟関係」もしくは「父と息子」「先輩後輩」…といったところだろうか。
うん、こっちの方が得意だわね。笑。
男子の疑似恋愛もおもしろいけど…
あ、私の漫画ってモロそれやんけ。笑。
楽しかったなあ…笑笑。

 男子でも女子でも、メンタル強い選手が好きだわ。
どんなに孤独でも、苛酷な戦場にたった一人で臨み、飛び込んでいく背中がカッコいいよね。
(いちいちSNSなどでつぶやいたりしない…)
それができた選手が金メダル獲れる幸運に巡り合うのかな。
千載一遇のそのチャンスをしっかりつかむタイミングと握力…。
うーん、やっぱカッコいい。

 伊調選手とコーチのケースは…
詳細が不明なんで何とも言えませんが、少なくともあれほどの選手の練習環境が整わない、というのは異常でしょう。
圧力、パワハラがあったのなら即刻正してほしいものです。 アイコン

 

夏子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2018年3月8日

「雪国の宿」

 先週末新潟に滑り(スノーボード)に行った。アイコン
いつもの民宿の予約が取れたので。
実はこの民宿「Y」は、おととしあたりから営業に支障が起きていた。
全然ダメな時もあったし少人数しか受け入れられない時もあって。

 前にこの欄で触れた事もあったっけな。
何でも「Y」のお母さん(おかみさん)が病気になってしまったと。アイコン
しかたなく泊まった別の民宿のおかみさんからそのこと聞いて…。
「そうか…お母さんの方か…。多分もう80近いはずだし…」
いつかそんな日がくると、思ってはいたけど…。

 で、ダメ元で先週予約の電話を入れたのさ。
なかなかつながらないので「あー、まだダメかな…Yのお母さん大変なんだろうな…」と思いつつ再度電話をかけると「はい、Yです」
あー、Yのお父さんの声だ!アイコン
「宿泊予約を取りたいのですが…」
「はい、いつですか…ああ、○○さん」
もう十何年、だいたい毎年2,3回行ってるから名前は覚えてくれていた…。
とりあえず泊まれる、よかったよかった♪

 で、土曜の早朝関越を下り一路新潟、湯沢へ…かぐらみつまたへ。
関越トンネルを抜けるとそこは雪国…
ちと雪は少ないだろうか…。
ひなびた温泉街、なつかしい白い景色…この小道を左折するとそこに民宿Yがある…。
あった!
変わらずに。アイコン

 車から荷物を下ろし、宿の玄関を開ける。
ところが。
何か雰囲気が違う。
どこかこざっぱりとしてる。
Yのお父さんが出てくる…
数年前から手伝っている息子さんもいる…。
お母さんはいない…。
「あれ…」何か違和感を感じたけどお父さんに尋ねるのもどうかな、と思って普通に挨拶だけする…
「泊めてくれてありがとー…」程度に。
お父さんもどこかさっぱりと、ふっきったようなさわやかさと寂しさを醸し出し…。

 知人と、
「お母さん、施設とか入ったのかな、特養とか…」
「…もしかしたら亡くなっちゃったのかも…」
「え〜……」

 果たして。

 お母さん、昨年の12月に亡くなられてた。
直接は聞けなかったので近くの民宿組合で聞いた。
そこのおばさんが言うには、
「でもねえ、看病するのも大変で、せつなかったみたいよ」
「ああ……」
そうか…
やっぱり…。アイコン
みょうに廊下とかがこざっぱりしてたのは多分弔問客のために片付けたんだろう…。

 初めてYに泊まったのはもう十数年前になるのかな。
群馬の谷川岳近くのスキー場でGW、春滑りをするもその時は黄砂がひどくて雪が汚れてちっとも板が滑らなかった。
どうしたものか、もう一泊ここで滑る気になれず…
たまたま見たNHKのニュースで新潟のスキー場の映像を見て、
「全然違うじゃん!すごく雪あるよ、どこだ?このスキー場は!?」と電話でNHKに問い合わせて、苗場の先のその「かぐらみつまたスキー場」に翌日飛んでったわけさ。
もちろん快適に滑れた!

「みつまた民宿街で温泉をひいているのはこのYだけで…」と観光案内で紹介してもらったのがこのYとの出会い。
24時間いつでも入れる温泉に魅かれて毎年泊まるようになる…。アイコン
なんたって安いんだわ!
一泊6500円、温泉代が500円プラスされる。
新潟だから食事はもちろん美味しい、6畳ほどの部屋には小さいテレビと小さいこたつ、障子とカメムシ…笑。
昔懐かしいスキー宿のおもむき…
高校のワンゲルの合宿で泊まったのもこんな感じの宿だった。
エアコンなんてなくて寒いからみんなで放射状に布団を敷いて、真ん中のこたつに足を突っ込む…。
今の子は知らないかな…
雪国の民宿…。

 最初はぶっきらぼうだったYのお父さんも、何度も行くうちに少しづつ話もしてくれるようになって。
数年前息子さんが一緒に働くようになった時お母さん、すごくうれしそうで活き活き、若返ったみたいだったっけ。
そのお母さんが。

 翌日、なんとなくその話になって。
「お母さんいなくなって寂しいね」そしたら

「そだね…寂しいね…。
 でもね、ぼうっとしてても仕方ないし、どうせメシは食わなきゃならん、
 出前も取ってもねえ…
 身体動かしていたほうがいいからさ…
 せっかく宿の建物もあるし…
 あちこち、とっちらかって、何がどこにあるのか、おっかあがいないと
 わかんねえけど…」
少し寂しそうに笑う…。

 そうだよ、そうだよ。
その方がいいよ…
声には出さなかったけどうなずく。
お父さんがそう思ってくれて私もうれしかった。
こうして人は生活しながら別れを受け入れていくんだな…。

 預けて置いたお財布を返してもらって帰る準備を。
「去年は、この先の○○民宿に泊まったんだよー」と、私。
「ああ、ことわったことあったっけね。」
「○○民宿も感じいいし安くてごはんも美味しかったけど、朝風呂は入れないんだよね…」
とおしゃべりなどを。
お父さんも応対してくれる。
こんなにお父さんとしゃべったのは初めてかも。アイコン

「そういえば前に預けたお財布忘れてもどったことあったっけ!」って言うと
「そういうこともあったねえ」
「時計を脱衣所に忘れて宅配便で送ってもらったことも」
「ああ、あったねえ…」
覚えていてくれたんだな。…
「再開してくれてありがとう、また来ると思う、よろしくね」

 考えてみれば、名前も知らない。
いつも民宿Yのお父さん、で。
あらためて名前を尋ねる事は多分ないだろうけど、でもきっとまた行く。
(今年は雪も多いし…)
多分もう80過ぎ、あと何年かわからないけど絶対また行く。
お父さんが宿を営んでいてくれる限り。アイコン
かぐらに雪がある限り。…

 

PS.
 あたいが滑れる限り?笑。
 うれし恥ずかしシニアチケットアイコン
(リフト券、55才以上は割引ですって。キャー)

 

夏子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2018年3月1日

「漫画家あるある」アイコン

 先日講談社系の先輩漫画家さんとメールで話した。
けっこう共通で知ってる編集さんも多いのでそのネタでチャット風に盛り上がる。

 昔アイツにこんなことを言われた、あんなことも言われた。
あ、私はこんなことを言われたよ。アイコン
え〜〜、信じられないー、ってな内容。
多くはネガティブな、つまりイヤな思い出ね。笑。

 伝え聞きなので全部を信じるわけでもないけど、え〜あのヒトがそんなことを!?ショック!とか、
ちょっとちょっと、それはないでしょ!とか。
えー、「枕○業」なんて実際あったのー??なんて。
どの編集部?
え?
○○○!?
うそー!アイコン
…誰々?
そこは先輩口割らなかった…笑。

 漫画家と編集さんが仲がいいと割とずけずけ言っちゃうこともある。
親しいゆえ、で。
そういうケースもあれば、ちょっと人格に問題があるのでは…ってことも。
また、漫画家に対して同じ扱い、でない時もある…アイコン
たいていは強い者にはていねいに、弱い者や新人には横柄に…。
もちろんそうでない編集さんもたくさんいました。
私は概ね編集さんとは良好にやってたと思うんですが。
いや、自分ではそうかと…。
違ってたりして。
キャハ!

 具体的に書くと暴露っぽくなっちゃってクールじゃないので詳細は避けますが。

 その先輩、けっこうきつい事言われたそうな。
でも「なにくそ!」でがんばったそうな。
で、1位獲ったりしたそうな。
それを見越してわざとキツい言葉で発奮させてくれたのかな…とも思うし、単にやな奴だっただけ…かはもはや迷宮入り。

 ま、普段からの行いでわかりますよね、「愛のムチ」か「ただのゲス」かは。アイコン

 それにこっちだって結構きつい事言って編集をいじめたことも…。
いや、20代よ、そういうの。苦笑。
それにその先輩だってさんざん〆切遅れたくせに。笑。

 でもいくつかは「許せないレベル」の暴言も混じっていて…。
自分が言われたわけでもないのに怒り心頭、長々と怒りのメールをつづったり。笑。
で、「そいつ、殴りに行こうよ」と。
笑。
チャゲアスの歌ね、「♪いまからそいつを殴りに行こうか〜」って。
ははは、どの編集さんだろう?

 先輩はウケて爆笑、私は結構本気モード。
何か機会あったら行ってやる。
お礼参りだ…。
殴りに…じゃなくて一言くらい言いたいことがある。
いや一言ではなく、もう少し…って言って後から後からこういうコトは湧き出てくるのよね…。笑。
一つだけ、って言ったじゃん〜〜。アイコン

 でもひとつ言うとしたら。

 そりゃ人気仕事だから売れないとないがしろにされてしまうのは仕方ない。
でも大ヒット作だけで雑誌が成り立っているわけじゃない。
トップもいれば、真ん中もいる。
ボトムの方も…。
力及ばなかったとしても、がんばった結果なら仕方ないんだよ…。
こっちは、自分の名前でオリジナルで勝負してたんだから…。

 でも、例えばその真ん中のレベル。
打者で言えば何番だろう…よくわからないけどスーパースターだけでリーグが成り立っているわけじゃないでしょ。
ホームランもあれば三振もある、補欠もいればブルペンも…。
優勝もあれば最下位だってあるさ。
当たり前のことだ。
金メダルだけで競技が、サーキットやリーグが成り立つわけじゃない…。
大ヒット作だけで成り立つなら編集だって何十人もいらないでしょ…。
その大ヒットが終わっちゃったらどうなるの?…
家だって大黒柱だけじゃない、他の柱、斜交いだって、壁も屋根も、基礎石だって見えないところで全部で家の強度を保っている…
もちろん大黒柱の貢献度は一番大きく、その恩恵は計り知れない、感謝は事実ですが。

 大昔、とある作品がある事情でいきなり連載中止になったことがあって。
その時、ピンチヒッターになったのはその先輩とデビュー間もない私だったの。アイコン
その先輩がコメディ仕上げて3週つないで、その後つないだの私。
(それが「おれたちの頂」、デビュー連載)
私はネーム(絵コンテ)あったし、3週あったから何とかなったけど、その先輩はもうリミットまで何日あったか…多分2,3日くらいだったかも。
もっと少なかったかもしれないのに漫画を描いたんだよ。
プロのレベルの作品を。
神業だよ…。アイコン
誰にでもできる仕事じゃないでしょう…
白いページ出すわけにいかない、そうやって古えの週マガブランドを守ったんだよ。
大ヒット作、売れっ子漫画家だけで漫画雑誌できてるわけじゃないんだよ、と。
件の「ソイツ」に言ってやりたい…。

 古い話です。
とっくに時効だね。笑。

 それに私は言いたいことあったらだいたい言ってたしね。笑。

 

PS.
 平昌五輪、最後女子カーリングに燃えて後輩の小林俊彦君とチャット。
 ラストの一投に、大興奮。アイコン
「やったね!」
「やりましたね!!」
「すごいすごい、銅メダル!」
「あああもう最高―」
「白い恋人―!!」
「赤いサイローーー!!」
 なんて仕事そっちのけ。
 おいおい。

 

夏子

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