「ほぼ浅間山」 すべてのやる気を奪っていくような猛暑が去り、ようやく秋に。 しかしこれほど秋が待ち遠しい年もなかった・・・ほっ。 で、先週末文字通りの見事な秋晴れの週末、浅間山に登ってきました。 正確には浅間山の9合目くらいの「前掛山」というピークまでなんですけどね。 浅間山は活火山で、時々噴火したり有毒ガスなんかも出る時があるので長らく入山禁止でしたが、去年あたりからその前掛山までなら禁止が解除されまして。 浅間山は長野と群馬の県境にある名峰で、軽井沢のランドマークでもあります。 (私の世代だと「浅間山荘事件」が有名ですかね) そのなだらかな山の形は、まさに「お山」というのがぴったりの、丸くておっきくて三角。(いちごみるくか?) 火山なので樹木はなく、夏は黒く、冬は雪をかぶり白く(まるで粉砂糖をまぶしたクグロフ菓子みたい♪)、たいていいつも煙をたなびかせている、活火山・・・呼吸をしている生きている山、ですね。 うん、大きい。 軽井沢の人の「我が心の山」だろうな・・・。 ここ数年は浅間山は登山禁止だったので、その代わりにすぐ隣にある「黒斑山」に登ればそれで浅間山に登ったことにする、というよく考えたら変な決まりがありまして。 私もその黒斑山に登って百名山にカウントしてました。 でもそれで「後ろめたい」とかの思いはまったくなく(だって禁止なんだから)、浅間山自体に特別な思いもなく・・・。 後ろめたい、っていうならスタート直後の林道を、ちょうど幌尻小屋へ向かう管理人さんのトラックに乗せてもらっちゃって一時間半ショートカットしちゃった幌尻岳・・・事の方がなんかズルしたみたいで胸をはれないですけどね・・・余談。 で、この夏なぜだか3度目の黒斑山登山をした時に「登山禁止解除」を知りまして。 秋晴れで最高の登山日和、これは登るしかないね、とばかり浅間山(正確には前掛山)へ。 いやあ、よかったですよ。 夏に登っていたら、樹木がまったくない炎天下では熱中症が心配だったけどもう秋、かなり涼しい風がずーっとそよいでいたのでね。 そう、風!風が最高でした! 汗もかなりかいたはずなのだけれど流れる前にすうーっと蒸発していくのでほんと、さわやかで。 いやなんとも、風に勝る恵は他にあるのか…と改めて実感しました。 空も雲も緑も花も遠くの山の稜線も、沢も水もせせらぎも、新緑も紅葉も枯れ枝の風情も雪も・・・ 日の出も日の入りも朝露のにおいも・・・ 山の恵は数あれどもやはり風!さわやかな風がナンバーワンではないかなあ、とつくづく思いました。 ほんとにほんとに心地よかったのですよ、あの風・・・。 この夏一番だったかもしれない。 持って帰れないのがなんとも残念な・・・ うん、つくづく・・・。 ・・・でも久々の6時間ほどの登山で結構脚にきましたね。 今も筋肉痛で・・・ これも久しぶり。 それにやはり本物の浅間山(9合目ほどの前掛山だけど)は堂々たるもので、 「ああ、大きい山に今登っているなあ」としみじみ実感しました。 これに比べたらやはり黒斑山は数段落ちちゃいますね・・・。 (今考えると黒斑山登ればOK、ちゅうのも結構乱暴な話ですな。仕方ないのだけれど) しかしだ。 本当の浅間山の頂上への分岐にはロープが張られていて、「危険、立ち入り禁止」の立札があるにもかかわらず、 いるんだよ! ロープまたいで登りに行っちゃう奴が何人も! 1割くらいの登山者は行っちゃってたな。 そりゃ目の前に本物の浅間山の頂上が見えていて3,40分くらい登れば行けちゃうからね。 実際前掛山頂上から浅間山頂上にいる登山者の姿が肉眼で見えるし。 我慢できない気持ちもわからないでもないですが。 ちなみに100%男ね。 ロープまたぐのは。 知らないぞ、有毒ガスで死んじゃっても。 (実際毎年このケースで死んでる人いるんだよ、東北の山とかで・・・) このばちあたりが・・・。 頂上でそう叫んで笑われちゃった。 「こーのばーちあーたりー!!」って。(笑) ・・・って笑われたのあたしだよ! 今回初めて「浅間山(前掛山だけど・・・黒斑山に比べたら ほぼ浅間山、ですな)」に登ってようやく「うん、あらためて百名山完登したのだ」と実感しました。 いい山行でした。 いい山でした。
夏子
「9月の・・・」 文字通り台風一過、雲一つない空! この風! ああ、秋なんだな! ようやくあの基地外じみた夏が終わった・・・ふうう。 子供の頃はだんぜん夏が好きで(夏子、だし)、秋っていまひとつ好きでも嫌いでもなかったけど、こんなに秋が待ち遠しい日々はなかった・・・。 もう指折り数えて・・・・ ああ、この風、ひんやりとして・・・。 ようやくクーラーから解放される時が来たれり・・・ 消費電力も下がるわ。 ふうう。 勝ったぞ・・・ (何にだ?!)。 それにしても西の方ではちょっと大きい台風だったみたいですね。 東京はまあ風と、大雨くらいで、マンションの部屋に居ればさほど困った事もなく。 休日なので通勤・通学もないし。 (あ、でも最近は竜巻とかゲリラ豪雨とか・・・) 子供の頃は、台風とか嵐が来るとかなりの確率で停電になったっけな。 そうすると雨戸を閉めて、家族がみんな居間に集まって、と言ってもたいていお父さんはまだ会社で、お母さんがろうそくを取り出して日をつけて食卓の真ん中に置き、その周りにきょうだいが3人集まって、雷の光と音の間隔を数えたりして。 「光が先で、音が近いと雷も近いんだよ」と姉が物知り顔。 ピカッ! 一、二、三・・・バリバリバリッ!! 大音響! 「近いよ!近くに落ちたかも!」とか 「大丈夫、避雷針、っていうのがあって雷はそこに落ちるようになっていて・・」とか怖いんだか楽しいんだか・・・。 たいていメニューはカレー、それもうれしい。 (割とすぐ作れるからかな?じゃがとか玉ねぎとか、常備してある食材で) ある時、小学校2年か3年か・・・そんな感じで台風が来て停電になって、 ろうそくを囲んできょうだい3人雷を数えていたら「ドンドン!バタン!!」ってドアがいきなり開いてびしょぬれのおじさんが飛びこんで来た。 「あ、〇〇さん!」と母。 出入りの植木屋さんだった。 「どこそこで仕事してたらこの夕立に遭って・・・ちょっと雨宿りをさせてくれねえか」 「それは大変、入ってください、まあ難儀で・・・」とタオルやら差し出して、で、身体を拭きながら植木屋のおじさん(天才バカボンのパパみたいな恰好です。屋号の入ったハッピと土方ズボンに地下足袋スタイル)が母の出したお茶と軽い食べ物、せんべいとかチーズとかを口にしながらあぐらをかいて、本当にほっとした感じでくつろいで、 「どこそこで雷が落ちた」とか「イナビカリが西の空を真横に走って」とか 「俺の目の前に大きな木が真っ二つに・・・」とか。 臨場感たっぷりに話してくれる。 他にも昔の話とか戦争の話とかしてくれたっけな。 何しろ、そのほんの20数年前には戦争があったのだから。 (!!太平洋戦争、ね) 子供たちは神妙な面持ちで大人の話に聞き入って・・・・。 嵐の夜は怖いけど楽しかった。 停電もイベントみたいなものだった。 ミョーにハイテンションだったし。 停電なら宿題もしなくていいし。 家族が集まっているから安心感もあったんだろう。 母はまだ若く、お父さんは必ず帰ってきたし。(当たり前かな?) 私も姉も、ちびまる子ちゃんみたいな吊りスカートをはいてたし、弟は母の手作りみたいな長ズボンをはいていた。 ふふ、昭和の映画のひとこまみたいね。 今はめったに停電も起こらなくなった。 雷の間隔を数えることもないし、集まるきょうだいもいないしね。 もちろん飛びこんで来る植木屋さんもいるわけもなく。 (あの植木屋さん、まだ生きてるかな・・・) 一人で部屋で、CSで「LAW&ORDER」の再放送とか見ながら台風が通り過ぎるのを待つ。 怖いことはない、子供の頃と違って、どんな嵐もピークはせいぜい一時間くらいで、気づいた時はたいてい通り過ぎている、って知っているし。 そして一晩眠っちゃえば、ウソみたいに晴れた空。 今日みたいに。(火曜日) ああ、それにしても風のキモチいい事! 午後に空にスジ雲。 すっかり秋の雲。 あの忌まわしい積乱雲はもうない。 勝った。 (だから何に・・・) P.S すいません、西の方はそれどこじゃありませんね。
「東京オリンピックですって」 やっぱりこの話題ですね。 東京に決まっても決まらなくてもどっちでもいいと思ってたけどさすがに決定までの生放送は見ちゃいましたね。 とはいってもテレビ付けたまま寝て、時々起きて・・・。 (しかしほとんどのテレビ局が一晩中ぶっつづけで生放送するのはいかがなものか・・・NHKだけでいいじゃないか。笑。) 前から本当はほとんどイスタンブールに決まっていて(IOCはそれを望んでいて)、東京もマドリードもただの頭数・・というか経過に関心を集めさせて決定をより感動的に盛り上げるための脇役で、全ては誰かの(IOC?)の演出、筋書きかと思っていた。 だいたいW杯も五輪もほとんどどこかの国とか団体の利益のため、どこかの誰かの思惑であらかじめ密室で決まっているんだ、ごく少数の、本当に世界の数人による「権力のパイの切り分け」に過ぎないんだ、と。 だからいちいちハラハラなんかするもんか、W杯も五輪も好きだけど、そんな思惑に踊らされてたまるか、とひねくれて白けて見てたものだ。 そんなへそ曲がりでも、「TOKYO」と決まった紙を見た時はうれしかったな。 これで招致費用をどぶに捨てないで済んだ、とか、表に出ているギャラがもらえるアスリートとかVIPはともかく、縁の下でがんばっているたくさんの人たちはうれしいだろうな、とかね。 あ、少し前にここで書いた、いつも行く美容院のスポーツ好きのAさんは喜んだだろうな。 「時差なしの中継を、できるなら生で大好きな水泳やバレーボールをスタジアムで観たい」って言ってた・・・、 よかったね、Aさん。 アシのK子ちゃんも「開会式観たーい!!きっとすごいですよ〜〜!」 「いろいろな有名人が来るよね、ベッカムは絶対来る!」 「ベッカムは縁起物、だしね」 「メッシも来るかも!」なんてちょっと盛り上がった。 長すぎる開会式ショーはかんべんしてくれ! あ、今度こそ鳥山先生の公認キャラをぜひ!!(2002年のサッカーW杯の時にそうしてほしかった・・・) もろもろ・・・。 後追いニュースによれば、消去法で一番安定してる東京に決まったそうな。 確かにイスタンブールはいろいろ魅力的で、当初は本命だったと思うけど、ありゃ、シリアがお隣じゃん、と気づいて「さすがにキビシイな・・・」ひょっとしたら東京かも?!って思ったけどね。 まあとりあえず経済的にはよかったのかな。 間違いなく恩恵にはあり付けるだろうし株価も上がるし。 しかしだ。 どうしても気になるのが「猛暑」! 年々ひどくなっていく、この殺人的な猛暑!! 「猛暑」はどうすんだよ!?!? この夏も毎日ニュースで「熱中症に注意!」「外での運動は危険!!」ってさんざん言ってたじゃんよ、 じゃオリンピックは?!?! 外での運動・・・競技はどうすんだ?!?! 熱帯夜でサッカーや陸上させんのか!? マラソンはどうなるんだ? 見ているだけで熱中症になるぞ・・・。 '64年の東京オリンピックは10月10日に開会式だった。 (さすがに覚えていないけど) それを記念して「体育の日」ができた。 (今はハッピーマンデーで10月の第2月曜日) なぜ10月10日、というと気象庁がそれまでの記録を調べて一番晴天率の高い日を選んだそうな。 うん、10月なら最高の空の下で運動ができるだろうなあ。 せめて9月にずらせてはもらえないか・・・。 エアコン漬けの五輪観戦なんていやだ・・・。 まるで我慢比べみたいな試合なんか見たくない、選手に「猛暑」という敵と戦わせるつもりか? あまりに酷で、しらける話だ。 それは五輪憲章にひっかかりやしませんか。 見たいのは最高の闘い、究極の人間の力のはずだ・・・。 する方も、観る方も、青い空の下で風を感じながら最高のパフォーマンスを目の当りにできたらきっと素晴らしいのに。 自然がくれる、最高の「おもてなし」ではないのか?・・・・ ・・・でもきっと変わらないんだろうな。 猛暑で大会をすれば、きっといろいろ経済効果が期待できるんだろうな。 クーラーやビールや電気がよく売れる、とかさ。・・・ 期待半分、憂い半分であります。 ああ、今日はようやく涼しい。 この風!せめてこんな日に・・・。 P.S サッカー勝ちましたね。ま、親善試合だからね。 さほど感動もなく。 香川のシュートはよかったな。 まるでドルトムント時代の、本来の香川。