「マロン」 先日横浜の根岸にある馬の博物館のようなところに見学に行った。 担当のモリタ君とチバ君と、横浜駅近くで待ち合わせ。 ついでにいけてるレストラン「コートダジュール ミクニ」で昼飯を食う。 おしゃれな最上階レストランはミナトヨコハマのおしゃれなおばはんでいっぱいだ。 「うわー、いいレストランですねえ、平日なのにみんな優雅ですねえ。」 (あんたもでしょ) 「こんな世界があるなんて。」 感激の二人。 私は2回目なのできょろきょろはしない。 「これがマダム・デジュネと言って、ひまなおばはんが豪華な昼飯を 食らいながらおしゃべりをする世界さ。 だんなは500円の昼飯で働いている間にね。」 「へえ〜。許せませんねえ。」 (あんたも仕事中で・・・) めしはうまかった。 デザートもお茶もついて1500円は安い・・・。 で、肝心の馬を見に行った。 (馬を見る目的は後日、ということで) 馬に関するいろいろな模型やら展示やらを見てまわる。 生きている馬もいる。 その中にとても小さい種の馬がいた。 レトリーバー犬くらいの。 マロン、という名がついている。 学芸員の説明を聞いていたら、 「小さい馬と小さい馬をひたすらかけあわせて作った種の馬がこれで・・・」 思わずモリタ君の顔を見てしまった。 モリタ君も私を見て、怒っている。 「ヘイウチさん、ぼくを見ると思ってましたっ。 ぼくのことだと思ったんでしょっ!!」 「これからおまえのことをマロンと呼ぼう。」 「そういうと思ってましたっ!!」ぷんぷん。 ちなみにモリタ君の背丈は160cm何ミリか、忘れたけど私より数ミリ低いのだ。 年々縮んでいるらしい・・・。 30年後にはマロンになる・・・。 マロンはいい奴である。 P.S 週末、中央アルプス木曽駒ヶ岳へ行く。一気に2600mまでロープウェイで連れて行ってもらったんで、2960mまでの頂上まで登るのに高山病でへろへろになってしまった。 ただ楽はできないね。
夏子
「だらにすけ」の村 先週末私は奈良県に入った。なんと中学の修学旅行以来だ。 目指すは大峰山と、紅葉で有名(らしい)大台ケ原だ。 大峰山の登山口を目指してひたすら車は行く・・・。 途中、やたら目についたかんばんが。 「大峰山 だらにすけ 発売元 □□×× 」 道々ずーっとかんばんはそればっかり。 行けども行けども「だらにすけ」「だらにすけ」「だらにすけ」・・・・ 「だらにすけ」ばーっかり。 「だらにすけ」ってなんだ? 発売してるんだからおみやげだろう、饅頭かな?でも饅頭っぽくないし、つけものだったら「だらにつけ」だろう・・・。 何?何? 謎は深まる・・・。 そうこうしてるうちに山道がどんどんせまくなり、コンクリで固めていない岩盤がまるだしの無気味なトンネル(千と千尋みたいな)をくぐるととうとう道がなくなってしまった。 あからさまに道を間違えたようだ。 引き返して道を聞こうと先程通り過ぎた村まで戻る。 そこには・・・なんと「だらにすけ」の文字が一杯! 「だらにすけ」の発売元の村だったのだ! 村中みんな「だらにすけ」。 なんとなくねじ式君の村みたいだ。 メメクラゲに刺されてしまう...。 (トシがばれる?) で、謎が解ける。 「だらにすけ」は「陀羅尼助」と書いて「だらにすけ丸」という腹薬であった。 そうか、薬だったのか。なるほど・・・。 そう言えば薬っぽいね。 そこでおばちゃんに道を尋ねると、「私に聞かれてもわからんにすけ・・・たしかに登山口はあるすけ、でも女人禁制にすけ・・・」 よくわからんおばちゃんだったにすけ。 とりあえず正しい道に戻り無事大峰山には登れました。 (もちろん女人規制ではない) その昔、平城京の都があった奈良、なかなか風情のある、神秘的な山でしたね。 ちなみに紅葉は盛りが過ぎていました。 P.S 「だらにすけ」の村はなかなか綺麗でりっぱな家が一杯でした。 薬がよく売れるのかもしれない。 買ってくればよかったな。 西の人は知ってた?
新しい猫たちは元気です。 やっぱり洋猫は図太いねえ、2〜3日もしたらすっかり我が者顔で歩き回ってます。 ココアちゃんは甘えん坊でわがままでどんくさい(よく床でこけてる) そのうえ・・・・焼きもち焼きで意地悪なの! グリコは10日ほど遅れてウチに来たのでやっぱりなわばり意識、ってあるのかなあ、ココアの方がだんぜんいばってる。 グリコは遠慮しちゃってややおとなしめ。 おもちゃがあってもココアは絶対グリコに遊ばせてやらないし。 自分ばっかり遊んで、グリコはそばでうらやましそうに見ている。 グリコの頭をなでているとココアは絶対割り込んでくるし。 かわいそうなので一度ココアを部屋から閉め出してグリコと遊んでやったら、もうココアのやつギャーギャーさわいでたーいへん。 「なんでよー!!なんであたしを閉め出すのよー!! 許さないからーー!!!キー!!」 ってな感じで怒りまくってさ。 グリコが水飲んでてもココアが頭をぐいぐい押し付けて場所とっちゃうし。 きのうなんか、グリコが寝ているところをココアがまたいだらココアのやつつまずいて転んでさ。 そしたら怒ってグリコのお尻をガブッとかんでたな。 グリコはよく私の机でくつろいでいるんだけど、頭でもなでようもんならココアはやっぱり飛んで来てグリコの首のあたりをガブッ。 (あま噛みだけどね) レスリングみたいにからんでくるの。 グリコは「もういいかげんにしてよー・・・」ッて感じで少しは応酬するけど割とされるがままにいじめられてる。 それをいいことにココアはバックは取るわマウントポジションでボコボコはたくわ ・・・やりたい放題。 時々「ココア!いいかげんにしなさい!」って怒るんだけどね。 見ているとなかなかおもしろい。 ココアもグリコも洋猫のせいか、ほとんど「ニャー」って泣かない。 たまに「キー」って泣くくらい。 この間それをまねて「キー」って私が泣いてみたらココアはびっくりしたような顔をして私を見上げていた。 「お母さん、お母さんとわたし全然似てないけどホントはやっぱり お母さんだったの?」 って言いたそうな不思議な表情をしていた。 ・・・(んなこと言うわけねーって) P.S CDステレオで曲をかけたら「箱がいきなり音を出した!」って感じで2匹とも飛び上がってびっくりしてたのもかわいかった。
「御来光」 先週東北は八幡平の山の上の温泉宿で御来光を見てきました。 考えてみると純然たる御来光、って初めてかも。 (山のてっぺんで一泊しないと拝めないので) その温泉宿は露天風呂から御来光が拝める、というのが売りだ。 宿の人が「日の出は5時半です。」と教えてくれた。 翌朝早起きしてさっそく露天風呂へ。 山の10月、早朝はもう冬の気配だ、露天風呂かなり寒い・・・。 すでに何人かのおばちゃんが裸(当たり前か)で浸かっている。 「失礼しまーす。」 私も湯へ。あたたかいー。 東の空は朝焼けでオレンジ色だ。 雲が割と多いので果たして御来光は拝めるのか。 まっ裸で待つ・・・ひたすら待つ・・・まだお天道様は現れない。 なかなか現れない・・・15分くらいたったか。 「もう出ちゃったのかしらー?」 「あの雲の向こうにもうでちゃったのかも」 おばちゃんたちのおしゃべり。 私も、「出ませんねえ」とか言って裸のおつきあい。 待つ・・・待つ・・・ あきらめて風呂からあがるおばちゃん有り。 その直後!雲の輪郭が赤く光ってきた! まるで焼けた電線のごとく。 「あらー」ざわめきが。 「出るわよ、出るわよ!」 「雲があんなに光ってる!」 「後光がさす、ってこういうことなのねえ!」 そしてああ、光の線が!さしてきた! 出た!太陽だ!! 雲がじゃまをして太陽を隠してなんかいなかった! その圧倒的な光は雲をただの脇役にしてしまった。 (雲の案配がまたいい構図になって) 見事だ!「太陽光線」ってやっぱり「線」だった! そしていよいよ「日輪」が輪になって出現したぞ! おばちゃんたち(私も)まっ裸で拍手喝采。 ゆかたをさっと羽織ってカメラを手に、 「○○さん、撮って、撮って!!」 まっ裸のおばちゃん、あそこも丸出しでシャッターを押す。 「あら、○○さん、すごい格好!」 「いやだー、撮って、っていうから撮ってるのにー」 私はフキだしてしまった。 「わはははははー」 女が7、8人、たれパイも出っ腹もあそこも丸出しでひたすらお天道様を拝む・・・。 (最初はタオルなどで隠し隠ししていたのだけれどうだってしまってつい、・・・) 右手前には岩手山が赤く燃え・・・。 「赤富士」みたい。 赤富士は朝日だったのか。 今まで夕陽だと思っていたよ。 実に美しく、豪華な天体ショーだった。 宿の人は見なれているんだね、見向きもしなかったよ。 ちなみに男湯の方は女湯より静かだったソーデス。 P.S 八幡平、八甲田ともに紅葉が楽しめました♪
「川の始まりをたずねて」 先週また山へ行ってきました。 秩父山系の「甲武信ガ岳」という山です。 千曲川に沿って沢沿いの山道を登って3時間半ほどで頂上につきます。 途中、千曲川の源流というものを見ました。 川の始まり、って見たことありますか。 私は多摩川や、他にいくつか見たことがありますが、いやー、千曲川の源流はかなりすごかったですね。 ふつう、源流というと山の上の方、岩と岩の隙間からちょろちょろと水が滲み出て(割とあっけない)だんだん大きくなって渓流となり、平野に出て広く緩やかになって河川となりますが、さすがに日本一長い信濃川に合流する千曲川の源流は、その水量といい、勢いといい、はんぱじゃなくでかかったでした。 だって岩と岩の間からちょろちょろっと水が出たかと思うと5mもしたらもう川幅1、5mくらいの川になっちゃってるのよ。 ゴーってすごい音たててね。 どこからこんなに水が湧き出るの、っていうくらい豊富な水量でね。 (今年雨多かったしな。) 山から、ほんとに水が生まれているのさ。 しかも冷たいきれいな水が。 もちろん飲める。 こんなに山から水が出て来たら山がしぼんじゃうじゃないか、って思いましたね。 「源流だ、源流だ♪」 喜んでとりあえず写真撮りました。 そしてこの感動を俳句に読もう、と思いながら山道を下って、 「千曲川、ちくわじゃなくて、ちくまがわ・・・だめだな。」 五七五、で終る俳句はなかなか難しいので(芭蕉は偉大だな)七七を加えて短歌にしました。 源流を たずねて猛き 千曲川 雄々しき水が 今生まれ出ん ・・・どうでしょう? (考えてみれば生まれて初めて読む短歌だったりして。) せっかくだから自分で解説(?)すると、〜猛き という箇所は初めは「険し」だったんですね。 でも山道は整備されていてさほど険しくはない、次に「ひそか」にしたら千曲川の源流はちっともひそかじゃない。 堂々としてゴーって感じ。 じゃあやっぱり「猛々しい」だな。 「雄々しき水」も、始めは「清き水」だったけど水が清いのはあたりまえじゃん、この源流の水はもっと力強いイメージである・・・そうだ、雄々しい、だな。 とかなんとか。 ふむふむ、我ながらうまくできた、御機嫌で下りていたら「ナメ滝」という名所で大きな石の上を漫画みたいにステーンと転んでしまいました。 あんまりきれいに転んだのでたいした怪我はありませんでした。 ああ。油断大敵、剣呑剣呑。 ちなみに「甲武信ガ岳」というのは甲州=山梨県 武州=埼玉県 信州=長野県、というように 三県にまたがった頂きであります。 前回の九州に引き続き三県をまたがればよかったんだけど それは忘れてしまいました。惜しかった・・・。 P.S これで百名山、秩父編は全山制覇である。あっぱれ。