「等々力満開♪」
先週末、2年ぶりくらいにフロンターレを観に等々力に行ってきた。 10月の神戸戦を控えて友人サポに「イニエスタ観たーい、一緒に観よう〜」と連絡を取ったついでに、グランパス戦のチケットあるからどう?と誘われて。 うん、それじゃ久々のサッカー観戦、予行練習に行こう、と。 アマノ広報部長が居た頃は試合観たければ「顔パス」(笑)だったけど今はチケット買う… 買い方がよくわからないから友人のフロンタサポに頼んで買ってもらうんだけど。 等々力はほぼ満員御礼だった♪ すごい歓声。 フロンタのユニ着た人、人、人…。 Jらしく、親子連れ、女性と子供が目立つ…。 なごやかな雰囲気…。 昔見たイタリアやイングランドのサッカーは99.9パーセント観客は男! 男!男祭なもんだったから、怖いのなんの、って。 声援も「うおーー!!」ってドスのきいた低音が響く… Jリーグはちょっと歓声のトーンが高めなのよね… 浦和レッズなどは海外に近い低い音程だけど。 スタジアムも日本で言えば競馬場とか競輪場とかに似てる客層で。 もっとも、川崎は元々そういった土地柄だったけどね、昔は。笑。 イタリアはお国柄か、サポは試合中ずーっと歌いながら敵の悪口を言う… 内容はたいてい「ウンコ!」「オカマ!」「チンコ!」とかでした。 「ケツの穴!」も。笑。 イングランドは…歌よりもひたすら騒ぐ不良かやさぐれたオッサン、みたいな。 秩序はさほどなく、「ウオー!ウオー!」って叫ぶ… しかし終盤とか盛り上がってくるとまとまった歓声になるから不思議… あれは興奮するものがある…。 今はプレミアリーグになったので少し(お上品に)変わったかな? でもあの雰囲気好きだわ、いかにもサッカー、って感じがして。 スタジアム前には出店が並んでいた… 名物の塩ちゃんこなどをいただく… お豆腐などが入ってヘルシー、でも少々具が少ないどー もう少し野菜がほしかったところ。 陽が短くなってきたので試合の始まる7時にはすっかり夜だ。 もう秋なんだわね…。 しかしすごい人気だったわ、フロンターレ。 忘れていたわけじゃないけど「王者」なのよね♪ 「覇者」なんだわ。 今シーズンも2位で、じわじわと首位(広島)をうかがう勢いで。 試合は3−1で堂々の勝利! 7割方敵陣でのプレーで、得意のパスワークで攻め続け。 後半、ケンゴが起点となった攻撃は素晴らしかった… ケンゴやっぱりうまいなあ。 そういえばもう10何年も前から、J2の頃から等々力に観に行った 試合には必ずケンゴが居た… 今でも残っていてよく知っている選手はケンゴくらいだ… あ、小林悠とか大島とかはわかるよ。 でも大好きなのは、思い入れが強いのはケンゴかな。 あのパスには魅了された… よく漫画のモデルにもしたっけな… そのことを直接本人に伝えたらとても喜んでくれたっけ。 いいコだわ…。 そして必ずアマノ広報部長が居た。 今はいない。 (東京五輪組織委員会に移って活躍中) この日の満員のスタジアムを見たらアマノ君はどれほど喜ぶことだろう…。 J2時代に、「川崎出身の塀内先生にぜひフロンタを応援してほしくて!!」 って、アマノ君が三軒茶屋まで訪ねて来てくれた頃はせいぜい3〜4000人くらいの入りだったなあ。 それが今は…。 試合後、フロンタサポの友人が 「どう?!フロンタ強いでしょ!ナツが見ていた頃よりうんと強くなってるでしょ!?」と誇らしげに。 そして満員の観客席を見渡して、 「アマノ広報部長の蒔いた種が実を結んだ、って感じなのかな?」とも。 アマノ部長はサポの間でも有名だったから。 そうだよ、そう。 アマノ君の蒔いた種だよ。 アマノ君と、スタッフと。 そしてサポが、10年かけて紡いだ、満開の見事なクラブチームだよ。 とうとう昨年はチャンピオンになっちゃった。 よかったね。 よかったね。 アマノ君にこの日の歓声が届くといいのにな。 届いているね、多分。 私は試合観る時は集中して観たいのでサポソングとかは苦手で…昔から。 ユニも着てなかったので少し浮いていたけど、ちゃんとフロンタ応援してましたのよ。 前節の7得点、そしてこの日の勝利で首位の広島とは得失で追い抜き、勝ち点差は4。 しかも1ゲーム少なくて(水曜日に予定、湘南戦。これがキモかな?) もし水曜日に勝てれば勝ち点差が「1」となり、いよいよ射程に入る。 広島はもうすでにフロンタの足音がすぐ後ろに聞こえているだろう…。 ま、意外と下位に取りこぼす伝統(?)のあるフロンタだけど何とか勝ってくれると思う。 昨年もそうだったけど追う展開になると強いのよね、フロンタは。 果たして…。 しかし「川崎魂」って単語を見るとやはりこっぱずかしいんでした。笑。
PS. 早くイニエスタ観たーい♪ チケットはまだないけど。笑。
夏子
「なおみの夢♪」
大坂なおみ、すごいね。 4大大会の全米オープンに初めて決勝進出してサクッと(?)優勝! 2−0のストレートであのセリーナに勝っちゃったんだから。 伊達公子の全盛期でもベスト4が最高、男子とはちょっと事情が違うけど錦織が何度も挑んで、(今のところ)届かないグランドスラム大会に20才で戴冠! ワオ!!と言うしかないー!! 夢みたい! …とはいえWOWOW契約してないので試合は見られずニュースなどで見ただけだけど。 次は契約するかな…。 錦織見たくて何回かWOWOW契約して、シーズン終わって解約、を繰り返して…。 でも何がすごい、って「ビッグサーバー」ってところ。 日本でほぼ初めてじゃないかな? 世界のトップレベル、正真正銘のビッグサーバーは。 錦織も伊達もサーブはどちらかというとコースを狙うか、セカンド入れて、ラリーでねばって戦うタイプでしょ。 正直サーブは決定的な武器にはならなかった…。 ブレイクされそうになった時に一発エース狙えると大きいんだよね…。 でもなおみ様!ワオ! 時速200キロ! (…と言われても200キロ、ピンとこないのだけれど) あのサーブなんだわ。 一発エースをドカーン!と狙えるのは頼もしいよね。 今回の全米でもなかなかブレイクはさせなかったような…。 だから「決勝進出」と聞いて多分「勝てる」と思ってました。 もう2,30年も(?)、サーブが強くないとなかなか世界のトップで闘い続けるのは難しかった…。 だって私がテニス漫画描いてた頃(84,5年か!?)からだから。 その頃から完璧なフラットサーブ打つには身長が180センチなければ理論上は無理、と聞いてたし。 (ほら、打点とネットの角度から割り出せば) だから「フィフティーンラブ」ではチビのヒロ君にはジャンプさせて無理やりフラットサーブに…苦笑。 理論上は178センチの錦織では無理、で。 でもなおみ嬢は打てちゃうのよね!! ワオ!カッコイイ!! あ、そういえば錦織はここ1,2年は結構ネットに出るのよね。 昔は(マッケンロー以来…ああ、古すぎ…苦笑) サーブ&ボレーが全盛で、ネットプレーができなければ世界のトップで戦えないって言われてた時代があったのに。 ですからヒロ君には無理やり…以下省略。 気が付いたらネットに出る選手はほとんどいなくなっちゃった。 フェデラーやナダルのあたりからかな? でも最近の錦織は結構見せてくれますよね、ネットプレー。 もちろんあのストロークがあって、こそですが。 だからサーブの強い大坂なおみ嬢には大いに期待しちゃうのよね。 なんたってウィンブルドン! より球速が速くなる芝のコートではビッグサーバーが断然有利で。 全英で優勝するのもリアルに夢見ていいんだ! 特にこのところ女子はとびぬけた選手が居らず、トップ10が拮抗してるらしいので大いにチャンスありあり!なんですね。 ああ、夢みたい… だから夢じゃないんだってば! 今回の全米で優勝、あんまりありがたくないおまけがついちゃったね。 セリーナ様の、アレね。 あらら… 試合を通して見てないのであまり言えませんが スコアとかダイジェストで判断したら、まあ、大坂選手に押されて負けそうになってイライラしてキレちゃった、と思われても仕方ないかな。 で、あの大論争。 選手側からは結構擁護のコメントが出てるのね。 「差別は実際ある」とか「セリーナは悪くない」とか。 差別問題には敏感なアメリカ、でも差別のせいでラケット壊したわけじゃあるまいに…。 ちょっと苦しい言い訳かな…。 私的にはナブラチロワの「気持ちはわかる、けれどあそこで言うことじゃない」っていうのが一番共感できたかな… 差別っていうならナブラチロワの方が随分あったと思うし。 実際若い頃のマルチナはよくキレてたらしいのよね。 亡命前あたりかな… すごく強くて若くてまだ黒髪でダサかった(?)マルチナ…。 ちょっとおもしろかったのが男子選手のコメント。 「俺なんかもっとヒドイコト言ったけどセーフだったぜ!」とか 「オレは××××!とか言っちまってさすがに罰金くらったワ…」 「実際審判はみんなクソだぜ!」?なんて無責任なつぶやきが並ぶ。 みんな審判には恨みがあるのかな? とりわけマッケンローなんか、審判の誤審(?)にはずいぶん泣かされてしょっちゅうキレてたからな。 「悪童」っていうのはマッケンローが元祖だった記憶。 でも考えてみれば「動体視力」なら線審よりマッケンローの方が優れていたのは事実で、多分彼が「イン」って言った時は彼の方が正しかったのでは?と思っている。 …もう時効だけど。 でもセリーナの「男子だって言ってるじゃんよ!」「ひいきよ!差別!!」にはちょっと辟易。 だってまるで小学生の言い分みたいなんだもん。 「他の人は関係ありません!自分がどうか、ってコトです!」って先生に怒られそう。笑。 まあ周りで何がおきてもなおみ嬢の凄さに何の変わりがあるじゃなし。 そこだけは世界中同じ♪ むしろ彼女の魅力が引き立った…。 ああ、うれしい… これでテニス見る楽しみが増えたワ♪ ♪世界・中がナオミ・ナオミ…ヘドバとダビデ…知らない? 曲間で太鼓がドーン!って鳴るとこが好きだった…笑。
PS. ネットニュースで「記者会見でくだらない質問するな!」てのがあったけ ど、なかなか気の利いた質問、って難しいんじゃないかな。 だってテニスの専門的は質問ができる人は少ないし、てことはそういうハ イレベルの質問を理解できる人も少なかろう… 何より、ああいう天才タイプは言葉で説明することが苦手な人が多い。 「なぜあんな凄いサーブができるの?」って聞かれても 「できちゃうからできる」と答えるしかないし…。 「試合中何を考えていたか?」とか 「あなたのアイデンティティは?」と聞かれても実際 「…わからない」 「何も考えてない」って答えるしかないんだろうな。 天才の証明。 でも何回も「カツカレー食べた?抹茶アイスは?」との質問にはさすがに 苦笑い。 レセプションパーティとかでメディアが変に気をきかせてどでかい「カツ カレーライス」とかを「どうぞ!!」なんて進呈したりしませんように …笑。 大阪のおばちゃんが「かつ丼とか、カツカレーとか?豚ばかり、安上がり ないいコね!」って感心してた。 そこかい! 大阪出身の大坂なおみさん♪
「栄光と狂気」
…というのはボートを題材にしたノンフィクション作品のタイトルであります。 以前に「史上最低のレガッタ」というボート漫画を描いた時に「傑作だから読んでみて」と編集さんに渡されて、パラパラっとおおざっぱに読んだだけですが。苦笑。 で、タイトルの「栄光と狂気」。 これは五輪をめざすすべてのアスリートに共通のキーワードだなあ、と改めて思っています。 五輪で金メダル狙おう、っていうレベルのアスリートなら、フツーの努力してたんじゃ獲れるわけないって(きっと)みんな知っている。 実際、その情熱はおそらく「狂気」と紙一重だろう。 例えば。 マラソンの選手(女子)なら、月経が止まって当たり前の世界だったそうな。 むしろ月経がちゃんときちゃうと、「あ、まだ自分は努力が足りない…」って思っちゃうらしい。 関係ない人間から見たらそれはフツウに異常だって思うよ。 でも選手もコーチも、「月経が止まるくらいがんばらなきゃ」と思い込む。 …これはひと昔かふた昔前の思考で、今は「月経が止まるとホルモンの関係で骨が弱くなり、結果疲労骨折を招いて肝心の試合ができなくなる」から今はもう月経を止めるまで追い込まないのはスタンダードになってきてるそうだ。 …よかった。 だからコーチにぶん殴られても耐えてしまうあの体操選手も、少し感覚がマヒしてしまっているのかもしれない。 これくらい耐えて当たり前、自分は耐えられる、だってがんばっているしもっともっとがんばりたい、がんばって金メダル獲りたいんだ、だからこれくらい平気です!…だろうか。 それにぶたれたくらいで文句言ったり弱音吐いたりしたら「弱い」「負けてる」と思われる… そっちの方が数倍いやだ…。 頑張っている選手は本当にがんばっている。 それは「狂気」と紙一重。 高校野球でも、「暑い」なんて言ったら負けで…。 漫画家でも。 例えば一晩や二晩の徹夜なんか当たり前、むしろプロの証、寝てたら負け…なんて人はたくさんいた。 亡くなってしまった漫画家さんやアシさんも聞いた事がある… 漫画家は過労死して一人前…なわけはない…苦笑。 先輩のK先生は「歯なんて磨かないよ、風呂だって入らない。もちろん寝ないし喰わない!それがプロの証さ!」 ちょっとお! とにかく、漫画でもスポーツでも。 勝ちたかったら、人より前に出たかったら普通の努力じゃだめなのさ… 言い替えれば、人の数倍それこそ「気ちがいじみた」努力をしてそれで金メダルが与えられるなら喜んでそうする! 何だってする! ぶたれるくらい何でもない、月経なんてなくて上等、将来赤ちゃんが産めなくなっても? そこまでは今は考えてないけど… 取りあえず目の前のハードルを越えて行かなきゃ隣走ってる奴に負けてしまうじゃないか…。 きっと他人が見たらそれは「狂気」の世界だろう。 でもその果てにしか「栄光」は待っていないのだから…。 自分は喜んで…ってわけじゃないけどあまんじて走る… 一度走りだしたらもう止まれない… だってブレーキのかけ方知らないし。 元々ブレーキなんかない、アクセルだけの世界だもん… 止まれるのは大けがをするか死んだ時だけ…。 「苦痛」も「狂気」も「快感」に変換される世界(変換しなきゃ耐えられない)みんな普通に狂っている… SMか…笑… そういう一面を持つ世界…。 子供の頃、テレビで初めて「ムーンサルト」を見た時は感動した。 ミュンヘン五輪だったか… あれは凄かった。 体操競技というものがガラッと変わってしまった。 それはもう、「紀元前」「紀元後」、AC.BCってレベルで。 あの技も、情熱と狂気の果てに産み出されたものに違いない…。 まぎれもなくレジェンド。 あの世代のアスリートなら狂気も体罰も日常茶飯事だっただろうな。 そして、そういう世代が指導者になり、その競技の重鎮になっているんだから。 そういう世界で「結果」を出してきたんだから誰にも文句を言わせるものか、俺はこうして天下を獲ったんだぞ…って。 だからこの騒動、さもありなん。 いわゆる昭和のやり方のすべてが間違っているわけじゃない。 根性論だって正しい部分もたくさんあるし…。 でも新しい方法もどんどん生まれてきている。 科学的根拠をもって。 変化して、進化してきている… それを受け入れられないなら勇退した方がいいだろうね。 若いうちはどこまでが「正しい根性」でどこからが「狂気」か、その線引きがなかなかできなかったりする。 どこまでがんばるべきなのか…。 学校の部活でもね。 そこらへんを正しく導いてくれるのが指導者ではないのかなーとしみじみ思ったのでした。 だから意外と現役時代は地味でも教え方が上手い指導者は少なからず居る…と思うのよ。 ちなみに時の人、大坂なおみのコーチ氏がクローズアップされてますね、とにかくポジティブな言葉をかけた、って。 あの方とか。 でもま、大坂なおみだよ、あのケタ外れの才能の前ではちょっと背中おすだけでいいわけで…笑。 多分日本でほとんど初めてのビッグサーバー、全英とかもう期待が大!大!大!♪ですよね。
PS. 私は徹夜はしませんでした。 漫画家になる前に少し勤めていたアニメ背景スタジオの社長さんが「徹夜す るより寝ちゃって、その分明日の午前中に描いた方がいい」ってスタンスで したのでその影響もあり。 それに徹夜するとそのリカバーで2日くらいかかっちゃうしね。 第一眠いし。 私は眠気を我慢するのが何より苦痛でした。 まだ高校生だった頃眠いの我慢して描いて、で朝起きて原稿見たらコマの外 にキャラの顔ペン入れしてて。 これじゃだめだ、と。笑。