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2017年4月27日

「一週間♪」

 …いやんなっちゃう。アイコン
先週の話…。
金曜、土曜あたりから、いわゆる「頻尿」の症状が出まして。
(つまりおしっ○が…恥ずかちー)
そんなにめずらしくもないので水分を多めにとって対策してたの。
するとたいてい改善されてくるので今回もそうしたわけ。
チュラチュラチュラチュリャリャ…♪

 うん、大した事ないわ、ってんで
今年初めての登山にも行きました。
新緑が始まりさわやかな風情を…。
するとまただんだんソノ症状がぶり返してきて…。アイコン
ま、登山者もそう多くはないというかほとんどいない小さな山なんでちょこちょこと小用を済ませまして…キャ。

 いや割と気持ちいいもんだよ、野山で…チュリャチュラ♪…。

 しかしだんだん頻尿の症状が強くなり、下山の振動でもちょっとクルわけ。キャ。
「ああー、トシのせいか、お腹の筋肉が衰え、膀胱などを支えられなくなる、ってヤツだろうか…寂しいなァ」
よくCSで宣伝してるような、中高年向けのなんやら…って類いかしら…
なんてだましだまし下山、でも無事駐車場に戻った時は「小用の波」はだいぶ穏やかになって来た。
うん、多分大丈夫だろう、きっと膀胱炎じゃないわ。

 それが土曜日。
日曜日は何事もなく。アイコン
チュリャチュリャチュリャリャ〜♪

 で、月曜日。
症状はおさまっていたけど多少気になっていたので一応お医者へ。
症状と経過を説明、「今は特に症状もないんですが」とも言ったんですが一応尿検査を。
(すいません、シモの話などを…キャ)
結果は「シロ」。アイコン
やはり膀胱炎ではなかった。
となると、もしかしたら加齢女性によくある「過活動膀胱」ってやつかな?
キャー、少しショック!
チュリャリャー♪

 てっきりそれだと思ってさ。
ネットで調べて対策をこうじてみたの。
何かできることをしておこうかなと。
すると、
「水分を控えて」
「小用を5分とか少しづつ我慢をして膀胱のトレーニング」ですと。

 だもんでそれをやってみたわけさ。
それが火曜日。
チュリャチュラ…。

 しかし。

 だんだん頻尿がひどくなる…気がする。
おかしいなあ、トレーニングしてるのに…アイコン
きっと根性が足りないんだ、と さらにがんばるのだが…。

 水曜日。
あかん。
トイレ我慢するのがそうとうつらくなってきた。
(もちろん行ってもそうたくさん出るわけでもなく…これもまたつらいのよね)
これはその、「過活動膀胱」の薬を処方してもらわなければ、ともう一度お医者へGO!
もうすっかり気分は過活動膀胱患者だ。
痛みはないけど少々つらくなっている…
チュラチュラ…どころじゃない…。
途中でやっちまった日には何もかも終わりになる…アイコン
人間としての尊厳とか…。
スカートをはいた方がよかろうか?
最悪の時はズボンだとバレバレじゃん…
でもまともなスカートは一着もなかった…
なんてくだらない事を考えて…
クリニックの待合で待つ…若い事務員さんが
「あちらの(立派な)イスへどうぞ?」
「あ、いえ、ここでいいです…おかまいなく…」と
トイレに一番近い丸椅子に待機…
立ったり座ったりすると尿意の刺激が…
キャー…トホホ…。

 そしてもう一度検査してみると。
「あ、膀胱炎です。炎症出てますね」
クロでした…。

 ええっ!?アイコン
「だって月曜日はなんともない、って…」
とお医者さんに訴えたところでどうにもならない。
「はい、薬飲んで。ジェネリックもあります。」
「…わかりまひた」
薬局行って待ってる間が一番しんどかったかな。
窓口で受け取ったクスリ、その場で飲み…。
まあある意味ホッとしたりして…。
膀胱炎だから薬飲めばすぐ解決じゃん?
これが過活動膀胱で、この先一生こんな症状とお付き合いだったら…
そっちの方がうっとうしいかな。
不幸中の幸いというか。
(大したことじゃない…苦笑)

 なまじ「過活動膀胱」なんて言葉頭にあったものだからてっきりそう思い込んで…。
水分を控えておしっこ我慢する、なんて一番膀胱炎に悪いじゃないの!
「膀胱炎になっちゃいますよー」とアシのK子ちゃん。
「なっちゃったんだよ!」アイコン

 いつものように水分たくさん取ってやりすごせばよかったのかな?
あ〜あ、ネットなんか見るんじゃなかったー。
「後5分、もう10分…」なんておしっこを我慢する姿なんて人様に見せられたもんじゃないったら。
(ふつう見せないか…)
もはや滑稽のレベル。くう〜。
ああ馬鹿みたい。
しなくてもいい努力をしてしまった。

 そういうわけでおとなしくクスリを飲み、遠慮なく水分をとって遠慮なく小用…以下省略。
週末にはほとんどよくなった。
いい天気で登山に行きたかったが我慢した日曜日。
月曜日はもう元気。
過活動膀胱なんかじゃなかった、加齢なんかふっとばせー、アイコン
チュラチュラチュラチュリャリャー!!

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年4月20日

「男鹿和雄画集II」

 イラスト集みたいなのを買うのは何年ぶりだろう。アイコン
何十年かぶりかも。
男鹿和雄さんは「ジブリの森を描いた人」でジブリ作品とともに有名な方。
いわゆる「アニメの背景」…
タイトルロールでは「美術担当」っていうんだけど、一般にまで名前が知られている方はこの人くらいだろう。
アニメーター、つまり原画さん達は監督も担当されるので名前も割と単独で登場するけど背景は、ね。
裏方さんとは言えないけどいわゆるキャラや物語とは別枠になるからほとんど同業の人、または「通」のファンにしか知られることはない、だから男鹿和雄さんは別格ですね。

 以前にここで書いたことあるかもしれないけど、男鹿和雄さんは私の「兄弟子」にあたるのよ。アイコン
(いや自称だけど、もちろん)
うふふ。
漫画家になる前(二十歳くらい)、1年半ほど私アニメの背景スタジオに居てね。
そのアニメスタジオの系列のスタジオに男鹿和雄さんがいて。
私のいたIプロの社長さんが男鹿さんのいたKプロから独立された方だから、つまり同部屋一門(笑)みたいな感じだったの。
相撲かい…。
絵の傾向とか色使いとか、こういう絵がいい、こういう風に描くようにと価値観などもだいたい同じで。
そういうのを見て教わって彩色の技術を学んだものだ。

 男鹿さんは大先輩。
当時から「すごい絵を描く」って知られていた。
仕事場が違うから実際に絵を描くところは見てなかったかもしれないけど
(あったかも…)
男鹿さんが描いた絵とかいただいた記憶もある…
もちろん挨拶したり会話したこともあったのよ♪アイコン
男鹿さんは多分私を覚えてないと思うけど。
私はしがない見習い、ちっぽけなその他大勢(少人数だけど)でしたから。

 で、その男鹿和雄さんの画集を何となく買ってしまった。
で、何十年かぶりにセルののっかってない、背景画を見た…
紙の端、そう、映像では映らない部分、筆がはらわれた跡…
ここがいいのよ♪〜
名人はこの余分な部分も絵になるものだ…
味というか。アイコン
ああ、懐かしい。

 画集に男鹿さんの制作過程ものってたからそうそう、この絵、この色、この筆…
同じのものを使っていたんだわー…
もちろん私の腕は同じじゃありませんが。苦笑。

 そう、ニッカーのポスカラなのよね。
安くて水彩でよく伸びて、ポスカラなのに薄塗りでも充分きれいで透明感が出て。
私は漫画家になってから画材屋さんでいろいろ高価な海外の画材をいくらでも買えるようになったけど(いくつかの色は)このニッカーに敵わなかったなあ。
青系とか…。
セレストとかセルリアンブルーとか。
とりわけ黒、ね。アイコン
黒とマゼンダピンク、黒とセルリアン、黒と…混ぜるととても美しい、まったく別の深みのある色になったものだ…
ホルベインの水彩絵の具よりもずっときれいだった。
それまで、美大とかではなぜだか「黒は色じゃない」って教わっていたからちょっとしたカルチャーショックだったわね。
(このニッカーのポスカラは東京のどこかの小さな町工場で造られてるらしいのだけれど…)

 で、同じ絵の具、同じ筆を使っているのに私の絵とは全然違う…笑。
どうしたらこん美しい絵を描けるんだろう…
どんな絵の具で、どんな筆使いで…
憧れて憧れて、悩んでマネしてでもできなくて、苦しくて…
で、ある時気づくの、あ、私には描けない、絶対敵わない、って!
笑。
実際その背景スタジオ辞めちゃったしね。
(もちろんやっぱり漫画を描きたい!って思ったからだけど)
間近でスゴイ人を見るとわかるものよ。アイコン
才能の違い、を。
圧倒されて、むしろさわやかで。

 画集からはわからないんだけどアニメ背景って速描きなんだよ。
画用紙に刷毛で水を引いて(含ませて)
その水気がある間に、ほとんど5分くらいの間に半分以上描いちゃうんだから。アイコン
色をのせる、というか。
「地塗り」といって、絵の出来不出来はだいたいここで決まるの。
乾いてから入れる筆は2,3割。
付け足しというとちょっと違うけど
地塗りの補足、かな。

 だってアニメの背景って1週間に30分番組一本制作するんだからスピード勝負!
もう(1週間で)何百枚も描くのよ。
当たり前だけど全部「手描き」。
だから当然速く描く技術が要求されるのね。
水彩画というものは基本一発で決める、後で修正は効かない世界、でして。
すごいんだよ、上手い人の絵って。アイコン
にじみとかぼかしとか、あらかじめ計算されているのか!?と勘違いするほど一発で決まっていて。
かすかな色のブレンド具合とか…。
紙に含ませた水分は秒単位で変化する、その「時間」と「色」をコントロールする世界。
ほれぼれしちゃう…。
いいなあ、水彩画って…。
男鹿さんの絵にはかの宮崎駿もうなった、という…。
私もうなった…
その後の私の人生を変えた…笑。

 …この画集を買おう、と思ったきっかけは
ネットニュースの「消えるアニメ背景職人」みたいな記事。
今のアニメの制作現場は知らないんだけど多分デジタル化が進んでいるんでしょうね。
漫画もある部分そうだもの。
背景作画ももう手でどれくらい描かれているのかな。
原画も、動画も、ああ、彩色も、もうセルも存在してないんだろうか。
だいたい手で全部描く、って世界が異常だったのかな。笑。
(それは漫画も同じ〜)
ディズニーやピクサーのアニメの背景はもう絵じゃないみたいね。
キャラもだけどあまりにリアルすぎて、時々気持ちワルい…。
(24枚撮りのフルアニメ、ってどうも…日本の8枚撮りがシャープで好きだわ。慣れかな)
最近の日本のアニメもほとんど観ないからよくわからないけど…。

 久しぶりに男鹿さんの作品見て
ああ、やっぱり絵はいいなあ、と思いました。アイコン
心がきれいになる感じ。
一番安い絵の具で水彩で筆(これは高価)一本で手で、普通の画用紙に、あっという間に描いちゃうんだよ…。
男鹿さんの絵はすごくて美しいけれどでも「アート」に分類したくない。
芸術家というよりはやっぱり「職人」ですね。
うん、職人。

 画集のぺージをめくりながら
うれしくて懐かしくて、描けなくて悔しくてへこたれて泣きべそかいて…

やっぱり漫画描きたい、と決断した二十歳の頃を思い出しました。 アイコン

 

P.S
 当時男鹿さんのいたKプロに遊びに行ってくすねた…
 いや、いただいだ「あしたのジョーII」のハーモニー画、実家のどこかにある
 だろうか。
 たしか男鹿さんが描いた、男鹿さん本人からいただいた記憶が。
 あ、ハーモニー画というのはセル画のキャラ線に背景の水彩画を組み合わせ
 るものでして。
 今でもあるのかな、そういうの。

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年4月13日

「浅田真央引退」

…かあ。アイコン
とうとう、というか「ようやく」かな。
さすがにここ何年かは苦しい試合が続いて、かつてのイメージとはほど遠いパフォーマンスで、見る方もつらかったので来るべき時が来たか、と。

 しかし今さらながらすごい選手だったんだな。
登場した時は、まだあどけなくて子供の身体で、でもトリプルジャンプを軽々と跳んで。
(かつては伊藤みどりも12,3才で高難度のジャンプをひょいひょいと跳んで見せてくれたけど、決定的に違うのは体形かな…手足長くて)

 本当にかわいくて、しなやかで、これほど誰からも「愛される」存在も稀有だろう…。
(私なんかへそ曲がりだから少しひいてたけど)
でも中継は必ず見ていたわ。
ビジュアルもきれいだけどスケートそのものが20代に入ってから跳びぬけてきれいだった…アイコン
うん、世界一きれい。

 14歳の時、グランプリファイナルで当時無敵だったロシアのスルツカヤを破っちゃった時は「うへ!どこまで跳んでいくんだ!?このお嬢ちゃんは!」と思ったもんだ。
愛くるしい、という言葉がぴったりのこの「天使」ちゃんは、その笑顔と実力で、どれだけお姉さんたちを追い詰めたか…苦笑。
たしか荒川静香とか、かなり緊張していたようだったなあ。
(でも直後のトリノで、ね♪)
それもその後のドラマチックな競技人生のプロローグだったのね。アイコン

 トリノには年齢制限で出られなかったけど、でも次のオリンピックでは必ず金メダル獲る、それ以外考えられなかったもの、私。
私は上背のあるスケーターの方が好みだったから(コストナーとか)当時は特別好きというわけではなかったけど2度の五輪を経て、だんだん好きになっていったわ。

 どこが好きか、というと。アイコン
一度も不満や愚痴を公式には発言しなかったところかな。
採点競技だからほら、いろいろ言われるでしょ。
マスコミとかメディアとか。
でも他の選手のことはもちろん関係者とかに対する「よけいな事」いっさい、ほんとに見事なくらい口にしなかった。
どこが痛い、とかも…。
本当に自分のスケートのみ、自分との闘いを最後まで貫いたんだなあ。
巷でやたら「サムライサムライ」とか飾るけど、真央ちゃんこそ「サムライ」だよ。
本当に誰よりも「男らしい」アスリートだったわよ。アイコン
松井秀喜に匹敵する…。
彼にも大感動した…
私の中でのアスリートの評価、って引退する時で決まるね。
絶好調、勝ち続けている時よりも、ピークを越えて、そのもがき方や葛藤、ある時「負け」を受け入れていく、その過程や後ろ姿で。
ピークで引退するパターンも鮮やかではあるけど。

 その逆で「どうなのかな…」って今でも思うのはサッカーの中田ヒデだろうか。
プレーはすごく好きだったのよ。でも…。

 10年もトップクラスだったんだよね。アイコン
すごい事だよね。
ビールマンスピンを見るたび、
「うわっ、背中酷使してる〜」ってヒヤヒヤしたけど。
優勝して当たり前、2位だと「あれ?」てなもんだったもの。
いやマジでスゴイ…
もうこんなスケーターは出てこないだろう…
ただただ、ありがとう、だ。

 いくつも印象的なシーンやセリフがあったけど、ひとつあげるならバンクーバーで銀メダルだった時の感想を聞かれて答えた
「…すごく長くて、あっという間だった」だ。
これが
「すごく長くて、でもあっという間だった」なら文法は正しいが凡庸だ。
「でも」が入ってないから一瞬矛盾するみたいだけどどこか不思議で見事に心境を表している。これはもはや「詩」だ。アイコン
すごく長かったのが「4年間」なのか「4分間」なのか。
あっという間、なのがどっちなのか…
想像するしかないけど多分両方その通りなんだろう。
多分すべての競技は「すごく長くて、あっという間」。
勝利の快感もあっという間、瞬間にすぎず、多分地味で苦しい練習はすごく長く…。
いつか時を経て、思い出すのはどっちの場面だろうか…。
「甘味」か「苦味」か…。
うん、「苦み」まで見せてくれたアスリートが好きね。
「栄光」だけでなく。アイコン

(あたいなんかね、未だに中学のバスケできれいに入ったシュート覚えている
 もんね。
 2回戦負けのど下手な部活の分際で。だって数が少ないんだもん、笑。
 ドジはすべて忘れた…ある意味幸せだろう♪)

 しかし平昌五輪は2枠しか取れなくて残念だったけど、昔に比べたら隔世の感があるわよ。
女子だけでなく日本男子の充実ときたら。
(さらにアジア勢のランキング上位席巻にいたっては)
伊藤みどりはいたけどその後はメダルが手に届くかどうか、って感じだったもの。
女子はもちろん、男子は。
世界大会なんて、世界との差を見せつけられるだけのものだったのにね。

 それがまあ。

 今日たまたまタイのお嬢さんと会う機会があって、たまたま映ったテレビで、
「あ、マオちゃんだ、ダイスキ♪
 あとユズルもスキデス〜」と。

 すごいことだよね、改めて。アイコン

 

P.S
 しかし昨今の男子のジャンプの進化ときたらどうだろう!
 そのうちにすべてが4回転、って時代が来てしまいそうな。
 あの美しいパトリック・チャン(のスケート)がすっかりひと昔前に見えて
 しまう…。
 それに比べて女子は、ほとんど誰もトリプルアクセルに挑戦すらしなくなっ
 ちゃった。
 ロシアのトクタミシュワが跳んだから、どんどん後に続く選手が出るかと
 思ったのに。
 今さらながら浅田真央ってすごかった。

P.S2
 私一度だけ生の試合見た事あるんだよ、数年前のNHK杯、代々木で。
 確かフリープログラムが「仮面舞踏会」の時。黒い衣装が大人っぽくて。
 あの時はトリプルアクセル2回、決めていたっけな。アイコン
 ラッキー♪
 この曲もゴージャスで好きだけどやっぱりソチの「ラフマニノフ」がいろい
 ろな意味でドラマチックでベストかしら。

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年4月6日

「EVIL」

 先週からトップページに電子書籍の「EVIL」の予告が出ています。アイコン
ちなみに「イーブル」と読みます。
(英語で「悪魔」とか「邪悪な」とかの意味)
電子書籍の漫画雑誌の「漫画オンウェブ」で2年ほど連載してました。
めでたく完結して♪

 電子書籍で多少勝手が違えども描く作業自体は本質は変わることはなく、回を重ねるにつれリズムがついてきて、最初思っていたより長い物語になりました。アイコン
(これって楽しいコト♪)
デジタル漫画ソフトの「コミスタ」を使用してましたが。
(最近クリップスタジオ、クリスタに替えた)
私は紙にペンとインクで描き、消しゴムをかけた後ベタとかトーンを少し、背景などを描き入れるまでが従来と変わらないアナログ作業で。
その後はスキャナーでそれを取り込んで残りのトーンを入れたりセリフをタイピングしたりしてのデジ作業になるのでハーフデジタルとでもいいましょうか。
漫画家さんの中には全く紙を用いない、フルデジタルの方もおりますがまあ好みでいろいろですね。
多分フルデジタルの方は直に描く、「液晶タブレット」というやつを使うケースが多いですね。
私も持っていますが。
私のようなハーフデジタルの人も多かろう、と。

 最初はパソコン音痴なのでなかなかやる気がわいてこなかったのですが、負けず嫌いの性格か…「絶対マスターしてやる」と奮起。笑。
まあ慣れ、ですね。アイコン
漫画創りがそう大きく変わるわけでもない。
多少便利になったりきれいになったりもしますが、基本へたくそがうまくなるわけではない…苦笑。
むしろいろいろなパターンがあって選択に迷うことも。

 そして「クリックポン!」で何でもできるように見えますが、これはつまり終わりがない、とも言える。アイコン
アナログだったら、もう描いちゃったらそうはやり直せない事が多いのよ。
色原稿なんか特にね。
白い原稿にへたくそなりの絵をとにかく入れて、真っ黒になって、
「あ、失敗したな、もう一度やり直した方が多分…」と時折思うけどそれはまあそれで…何なんだ?!つまりあきらめるんだな。笑。
それがデジタルなら直すのは比較的簡単なので、いったん迷うともはや迷宮に…。アイコン
ま、とにかく漫画創りが大きく変わるわけではなく。
アイディアを練って、セリフやキャラを創り、鉛筆を走らせてGペンでインクで描線を入れる…。

 結局実力以上の結果は出ないワケね。苦笑。
言い換えれば、培ったものが失われるわけではない、と。アイコン

 2年前この作品を始めた時にも少し触れたけれど、作中のある部分や設定がいわゆる出版社でも「差別表現」に少々引っかかる、と言われて、「あ、これもう描く事はできないんだな」とがっかりし、残念に思っていましたが、縁あって「電子書籍」で描く事ができたんでした。
しかも好きなように、好きな枚数で。笑。
もちろん電子だからって何描いてもいい、と思っちゃいないし「これはこの表現で適切だろうか?」といつだって考えてました。
そして、いわゆる「引っかかりそうな」箇所では、考えた末「いや、ここはもうこれしかないだろう」と決断して。
最後は自分の勘を信じて…。
ま、好きなように…笑。

 普通雑誌で作品を企画する時はたいていある程度の枚数で描くものですけどそれをまるっきり考えなくていいなんて♪
思い返せば週刊連載時、しばしば「ああ、もう3,4ページあったら!せめて1ページでもあればこのシーンを思い切り見開きで表す事ができるのに!!…」と思ったものだ。
悔しく、本当に仕方なく、泣く泣くページを切り詰める…
その時の残念さ、ったら。
しかもその号でどなたかが数ページ枚数落としてたりした時は、
「落とすならくださいよ!1ページでいいから!!…」と何度思ったことか!笑。

 もっとも無尽蔵にページがあったとしてもそりゃ自分で自分の首を絞めるようなもので。笑。
週刊では物理的に限界がありますからね。笑。

 しかし、この作品は3か月に一度の締め切り、月にならせば28枚くらい、なのでまあ余裕ですよ。笑。
描きたい漫画を余裕を持って描ける、というのはある意味天国みたいなもので。笑。

 物語は猟奇殺人を扱ったサスペンスではありますが、「絵を描くということ」もテーマでありましたので今までの思いとか絵に対する愛情、なども改めて盛り込む事ができました。アイコン
雑誌時代はほぼスポーツもので、頼まれるものもほぼ「泣けるスポーツもの」に限られていましたが。
つまりこの作品は誰かに「描いてくれ」と頼まれたものではありませんけど(笑)、でも自分で「描きたい」と思った物語、それを描かないでどうする、と。
今描かなければ多分もうこの先ストーリー漫画を描く、描ける事はないだろう、それもまたつまらないではないか…。

 描きたければ描けばいい、誰に迷惑かけるわけでなし。
少しずつキャラが育っていく時間は楽しかった。
思いもよらない方向に進んでいく時はうれしかった。
そして自分のイメージ通りに完結させる事もできて。アイコン
(よかったよかった、途中でほおりだしたりしないで。笑)

 どんなに優秀な編集さんがいてもおもしろい原作があっても、漫画というソフトを産み出せるのは漫画家だけ。
漫画を描ける、絵を描ける、と言う事は素晴らしいこと。
楽しいし、おもしろいし。
いや実際。
その事をいまさらながらしみじみ噛みしめた次第です。 アイコン

 

P.S
「既存の雑誌に頼らずに漫画創りを」の志の下、「漫画オンウェブ」を立ち上
 げてくれた佐藤秀峰さんに感謝と尊敬、です。アイコン
 佐藤さんがいなかったら多分描き上げることはできなかった。
 そして「商品」として流通させることも。
 佐藤さんとスタッフの方、慣れないデジ作業に奮闘してくれた私のアシさ
 ん、デジソフトをレクチャーしてくれた後輩のN君、
 ネームチェックとアドバイスをくださった知人のGさん、
 支えてくれた方全員に感謝、感謝!

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
 
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