「可笑しくてやがて哀しき…」
先日NHKでおもしろい(って言ったらナンだけど…)ドキュメントやってた。 タイトルは「追い詰められる暴力団」、貧困暴力団なるものの特集でした。 何でも、暴力団も高齢化していて、若い者が入ってこなくなった、と。 加えて昨今の「暴力団対策法」の効果で、彼らの収入…いわゆる「シノギ」の激減。 若い者を面倒みるどころか自分達が食べるのもやっと、というかカツカツなんだそうだ。 あら、みじめね。 飲食店とかの「みかじめ料」も、最近は払わなくてもよくなったそうだ。 これはいいことだ。 う〜ん、しかし笑っていいのかどうか。 結局「追い詰められた」彼らが新たな犯罪に走っていく、という脅威がある、とのリポートですもの。 今までさんざんみかじめ料やらいろいろ市民から搾取してきた奴らが「追い詰められてる」と言われてもねえ。 因果応報だよ…。 しかも暴力団だから暴力、をタテに、だもんね。 同情する理由はひとつもないけどね。 喰い詰めて泥棒したり、生活保護費を不当取得したり、北海道では禁止されてる鮭のはらこ、っていうの?卵(イクラ?)を乱獲したり… まあ景気悪い事。 彼らの高齢化はまるで現代日本の反映でもあるんだけれどね。 「若いもん」でも40代以上、っていうからシマラナイ。 ボスなんかはもう認知症のヨイヨイか?てな有様。 真面目に歯磨きをしていたとも思えないので歯槽膿漏で歯もボロボロか? 可笑しいやら哀しいやら… 高齢化の不安の縮図がアウトローにも…と思うとフクザツな気分です。 かつてはブイブイ言わせて肩で風きってた「ナントカ組」、最後は親分入れてたった4人になってしまって、警視庁に「解散届」出していた。 それがまた巻紙に水茎も麗しい達筆だもんだからなんか可笑しくて。 「このご時世で立ち行かなくなり…」なんて。 暴力団の主なシノギはパソコンを駆使したサイバー的なものにシフトしてる、とのこと。 とはいっても60代70代のオヤジにはパソコンを扱うのは多分無理でしょうな。 あれはかなりのIT技術が必要になりますからね。 かなりの専門知識を持ってないと。 で、それなりの人数…組織も必要になってくる、でも若いもんはいない…のでいわゆる「半グレ」と手を組むらしいの。 NHKで大真面目に「半グレ」って聞かされてもねえ。 半グレってどういう意味よ? 半分グレイ? 検索したら、グレる、愚連隊、の「グレ」とのこと。 つまり、繁華街とかうろついてるチンピラのことらしいのよ。 で、「振り込め詐欺」みたいなことで糊口をしのいでいるらしい…。 ガキどもを使っているんだか使われているんだか。 アウトローを支配する「鉄の掟」も彼らに通用するんだかどうか。 だってカネも人手もかかるからね… 逃げた奴を追うにも人手がなければ。 一斉に走って逃げて、「待てえ!」「二手に分かれろ!!」「あっ、こら!くそう!覚えてやがれー…ヒットマン飛ばすからなぁ……」むなしく… 食べるものも乏しいのに…笑。 いにしえの暴力団… ヤクザっていうのは基本は「任侠」、つまり義理人情なんですって。 高倉健とか菅原文太とかの映画の世界でおなじみね。 つまり「情緒」なわけよ。 (今の若い者には「何だ、ソレ?」てなもんかな?無力。) 親分子分、義兄弟の契りや杯…さらに「鉄の掟」も必要だ。 何より「金」が必要不可欠だけど… 金に関してはカラッケツ! つまり無力。 「暴力」も… 拳銃とか刃物持ってたとしても、それを活かすにはそれなりの体力、瞬発力や反射が要るだろうな… 「ザ・ファブル」の佐藤もその鍛え方はほぼアスリート級だもの。 今まで楽してきたやくざ者が走る跳ぶができるわけないだろうな。 まして年老いて白内障だ認知症だ狭心症だ…じゃね。 詐欺をするにもそれなりの知性がいる…。 (知性…足し算まではできるだろうが掛け算は…7の段でつまづいた…割り算はどうだろう?) ほとんど使いものにならないワケか。 いまや全方位無力! 哀れだわね。 その世界に入ったからにはそれなりの志…というか目指すところがあっただろう… 池上遼一の漫画曰く、「うまいもん食っていい女抱くために」代紋背負ってんやろ!って。 「やくざ」なんてもう昭和の漫画や映画の中の化石になってしまったね…。 こんな時代になるなんて、想像もしてなかっただろうね…。 で、落ちぶれたアウトローの行く末は? テロリストになるか…いや、英語とかしゃべれないし海外はちょっと…。 最近流行のビットコインでも盗むか?いや俺パソコンはスイッチ(笑)の場所もわかんないんだ。 ダブルクリック、ってなんだそりゃ? 身体はって泥棒するのも足腰に自信がない… 女だまして貢がせるか?無理無理、もうそんな力はない、それにこのところ糖尿でソッチの方はさっぱりで…。 いっそ引きこもるか… それも寂しくてたまらない… もともと群れのイキモノなんだわ、 俺たちは…。 いっそカタギになろうか… そんな根性あるわけない… 真面目に生きるって結構しんどいもの… 前科者に世間は冷たいし…涙… そうだ、刑務所に入ろう、あそこなら慣れてるし、将来(?)介護もしてくれるらしいぞ! ああ、なつかしい仲間に会いてえなあ!… 昭和どころか平成も来年で終わる…。 最近は「やくざから足をあらう為に相談にのる」NGOなんかもあるらしい。 それが大真面目に相談とかしてるから笑っちゃう… もちろん相談相手は元やくざ。 どっちもいいトシで…。 番組は、悪は悪なりにそれなりに掟やタガ、組織があったのに、それが失われた果てに生まれる犯罪を憂いていた。 もちろんそれも充分怖い…。 イラクのブラックジョークに、「神様お願いです、フセインの頃にもどしてください」というのがあるそうな。 まったく笑えないのだけれどね。 結局、「アウトロー」なんてみじめね。 もともと「かっこいい」なんて思った事は一度もないけど。 サバンナの雄ライオンは自分では狩りはしない、雌や手下にさせて、自分をそれを食らうだけ。 (あとは繁殖のみ) だからいつも仲間やエサになる他の動物の群れのそばにくっついているんだって。 そして老いたらボスの座を追われてのたれ死ぬ、と。 …似てるような? いや違う、元々ライオンでもないし。
夏子
「愛と誠…」
原稿紛失の件。 まんだらけでオークションで400万円で落札されたそうな。 う〜ん、まんだらけがらみでは時々この手の話聞くけど、今回のはちょっとひどいな、と思う。 紛失の顛末は、どうも出版社に分が悪い。 原稿を借りて、返したかどうかわからない、と。 その時所在がわからなくなった可能性がある、40年も前に行方不明になった原稿が今頃オークションに出てびっくり、と。 …………びっくりしたのはこっちだ!! よくまあシャーシャーとこんな無責任な事言えるなあ…。 当時の当該編集者はもういないだろうね。 でも何となく想像つくんだわ。 ずぼらな編集さん、っているから。 それどころか「もう何十年もたっちゃって今さら返せないから…」とかのケースも。 確かに編集さんだって忙しいんだけど…。 (もちろん忙しくない編集さんも。ほら、大き目の会社によくいるらしい「働かないおじさん」とか) 私も一度だけ原稿紛失されたことある。 (実際はただの紛失よりももっとタチが悪かったのだけれど…) その時も特に誰も責任は取らなかった。 私もさほどは追及しなかった。 しばらくしてから原稿を預かる際には書類に捺印、するようになった。 それを面倒くさがる漫画家さんもいる… 私か…苦笑。 なぜ今回の原稿がまんだらけに出品されたかは不明だそうだが誰かがどこかで手に入れたことは間違いないだろう。 「盗品であることは知らなかった」という言い分は悔しいけど法的にはクリアだ。 そして、こういう場合責任は漫画家自身にある、らしい。(過去の判例で) 「知らなかったはずはない」という証言の「証明責任」は漫画家側にある、と。 自分の原稿は自分で管理、保管しなければならず、もしも盗まれたのなら漫画家の方の怠慢、となるそうな。 原稿貸し出したら「返して」と漫画家の方から催促しなければならない。 民法(?)では借金は5年催促しないと無効になっちゃうらしいし。 それは杓子定規に当てはめればそうだけど…。 でも連載中の漫画家はホントに忙しいんだわ。 原稿が第一。 ついつい、雑用は後回しになってしまうもので、そこを責めますかね? (法的には、ね。でもさ…) しかし、「愛と誠」だよ。 70年代の少年漫画の代表作だよ。 大傑作だよ。 原稿を見ればわかる人はわかるけど、作者のながやす巧先生は背景も含めてほぼすべて自分でペンで描いてるんだよね。 当たり前の話? とんでもない!! アシさんなしで週刊連載はまず不可能だわよ! でもながやす先生がアシスタントを使わないのは有名な話だった。 わずかに奥様が手伝う程度、らしいと。 (一度だけお会いできたことがあるんだけどこの奥様が美しいのだわ…♪) これはすごい事なんだ。 当時も今も、有り得ない話で。 このクウォリティの高い絵を、一人で?! ガムコも三下のスケバンもヤクザも石屋のおばあちゃんも!! 噂話する奥さんも通りすがりのサラリーマンも!!! 小鳥を届ける配送のお兄ちゃんまで!! さらに背景も、モブ(群衆)も、メカも?! すべて、すべてながやす先生のペンだ!!! そして流れる黒髪の美しいベタも、迫力あるトーンの削りも… すべてすべて…。 一分のスキもなく美しく… この完璧な劇画… どれほど10代の頃憧れただろう。 もしもその時生原画を見る機会があったなら私はきっと感動でショック死していただろう…。 もっとも、すべてながやす先生のペンだからこそこのクウォリティなんだろうね。 するとどうなるか… 睡眠時間を削るしかないんだろうな。 (4年間にわたる連載中に、ながやす先生はまともに眠ることはなかったそうな) 「愛と誠」は超人気作品だった。 私も中学生だったが大好きで、毎週毎週本当にワクワクして、楽しみにしていたものだ。 運よく雑誌が火曜日に手に入ろうものならもう狂喜乱舞、スキップ踏んで夢心地だった…。 あんなに愛した漫画は数えるほどだ。 斯様に人気作品だったから落とすワケにはいかないだろう。 実際、私の記憶では落とすのはもちろん休む事も一度もなかったと思う。 GWやお盆の合併号もない時代だ。 「命がけ」で描かれた原稿だろう。 「命がけ」ってこういうことだ。 昨今の、普通に毎週減ページしてる漫画家は見習うべきだ。 どれほどながやす先生が忙しかったか、漫画家でなくても想像できるでしょう。 まして編集者は、わからなければ失格だ。 非は借りた原稿をきちんと返さなかった編集部にある。 「まんだらけのオークションで落札しないで」なんて頼むなんて見当違いだ。 責任持って400万出して買い上げて、きちんとながやす先生の手に返すべきだ。 思いやってほしい、命がけで描いた原稿がどこの誰かもわからぬ人間の手に、場所に渡り、永遠に(わが子に)会えなくなる絶望を。 本当に、少年マガジンは買い戻してながやす先生に返してあげて! 当該の編集者の名前は出てこない。 組織の一員だから個人名は出てこないというならその組織が、出版社が責任をとるべきだ。 とらなかったら組織全体の印象が悪くなっちゃうよ。 誠実な人だってたくさんいるのに…。 まんだらげも、もし怪しい出品作があったのなら当の作者や出品者になにがしかの確認をとるようにするべきだろう。 そして漫画家も、自分の原稿は自分で管理しなくては、ね。 (これがまた気が遠くなるほど面倒で…トホホ)
PS. 「アメフト」の件ね。 久しぶりに謝罪らしい謝罪会見を見た。 あれは「謝罪」というより「告発」ね。 試合で退場直後には泣いたという彼が会見中一度も涙は見せなかった。 むごいけどすがすがしかった。
「百名山ことはじめ」
百名山を登り始めたのは2003年、だからかれこれもう15年!!経っちゃったわけ。 全部登り切ったのは2007年だからそれだってすでに11年過ぎていて…。 はあ〜、月日が経つのは速いもの、とはよく言ったものですね。 時々、おまけ漫画や山と渓谷とかで百名山にまつわるエピソートを描いたけど、そういう時に選んでいたのは印象深い山だったりダイナミックな3000m峰だったりするので、割と低い山やしょぼい山行(笑)は特に漫画にはしてなかったのよ。 いつかまとめて記したい…とずっと思っていたのにエピソートが大した事ないものは後回しになっちゃっていて。 でもこのままではきっと描かない…ということは一生描かない、それはあんまり淋しいわ、と言う事でこのHPで少しづつ、できるだけ描こうと決めたワケ。 でないとこまごまとしたエピソートとか忘れちゃうからね…。 というわけで第一回は記念すべき百名山ことはじめ、の筑波山! もちろん登るまで筑波山の名前も存在も知らず、本当に、最初の一歩、一登。 記録によると、登ったのは2003年5月10日、ちょうど今くらいの風薫る初夏、だったんでした。…
「イチロー……」
もう(日本の)野球にまったく関心がなくなって久しいけどメジャーリーグはよく見てる。 ちょうど朝起きる時間にBSで中継してるし、何たって日本人が活躍してるし。 いい選手はみんなメジャー行っちゃうしね。 見るのが楽しみになって20年近くたつのかな。 野茂からだろうか… あれはすごかった…。 日本の選手よりホームラン狙ってくるのでぶんぶん振ってくれて、(被本塁打は増えたかもしれないけれど)おもしろいように三振が取れて豪快だった。 「サンシーン!!!」ってね。 懐かし…。 これでも80年代は日本の野球、西武ライオンズとか好きで所沢や東京ドームにも連載の合間をぬって応援に行ってたんだよ。 日本シリーズは楽しみだったしテレビ中継がない好カードの時はラジオで聴いて。 ニュースやスポーツ新聞も必ずチェックしてたものだが… それも一通り飽きた。 ロッテも優勝したしね。笑。 で、今の楽しみはやっぱり大谷ですね。 特別二刀流には思い入れはないし記録も大してこだわらないけれど出場機会が多いから。 だって三振取るだけじゃなくてホームランも打つんだから。 漫画みたい、って言われるけどきょうび、漫画でもないよ! おまけにビジュアルも可愛いときたら… 見ない理由もなく。 しかし、イチローの件。 あの契約はないだろう…。 あれを提示した球団も残酷だし受けたイチローにもびっくりを通り越してなんか哀しいわ。 あのプライドが高いイチローがなんで…。 そしてそれを好意的に報じるスポーツニュースにも違和感を感じる。 辛口の張本サンですら遠慮がちに…。 てっきり「喝!」でも入れると思ってたよ。 何か、みんながみんなまるで腫物に触るみたいにまるでオブラートにくるんだような口調で、「これからの活躍を期待したい」とか「まだ引退ではないし」とか。 当の本人も…。 可能性があるならまず「今年」でしょう。 今年が「戦力外」なら来年はもっと厳しいでしょう! シーズンが始まったばかりなのに…。 何も、あんな契約を提示することないのに。 いっそ「自由契約」(って言うの?)の方が温情だと思うよ。 可能性なら他球団でしょうに…。 試合に出ることはない、でも練習はできるしチームに帯同して、もちろんユニフォームも着れる…なんて。 何の為の練習? ユニフォーム?… 選手は試合に出てナンボでしょう…。 ましてイチローみたいな、打席が多ければ多いほどリズムに乗ってくる選手にとっては…。 本人が一番よく知っているだろうに…。 メジャーリーグってもっと厳しいものかと思った。 あの松井秀喜ですら、最後は…。 (松井の引退は見事だった。泣けてきたものだ。あれこそサムライ、だよ) 言葉は最小限、でも語らずとも伝わる思い… 「男気」と申しましょうか…。 ま、来年の開幕戦のため、のようで。 その時だけ選手登録するみたいな情報も漏れてくる。 それを引退の花道に、セレモニーを取り仕切るのかな。 それだったらその時に呼べばいいものを、今、こんな形で、練習だけしてるイチローみると、というか見ていられないのだけれど…。 いっそスーツを着てくれていた方が…。 しかしテレビのインタビュアーもよく「大谷と対戦したいですか?」なんて聞けるよ。 (それもすごく温かい口調で) 今年はもう試合出られないのに。 来年の話なのかな? それもおそらくものすごく可能性低いというか有り得ないって思うんだけど…。 聞かれたイチローの心境を想像すると…。 それでも務めて冷静を装って(?)コメントしてたけど。 どうして… どうして…。 そりゃ来季の可能性を信じているから、に違いないのだけれど…。 でも球団の、「温情」などなくてもイチローのキャリアに変わりはないだろうに。 イチローをリスペクトしている、というなら潔く「介錯」をすべきだ。 そうして、後輩に唯一無二の「背中」を見せて、イチローは揺るぎない「伝説」として完結するのではないのか?… ああいうの、(球団の)「おためごかし」って言うんじゃないの? (ちなみに「おためごかし」を辞書で引くと、相手のためにするように見せか けて実は自分自身の利益をはかること、ですって。) いっそ「浪人」の方が「サムライ」っぽかったのにな。 (私の中でのサムライ、は「滅びの美学」なんですけどね…) その方がむしろクールだったのに。 やけに冷静なコメントやいつもより多い笑顔がひとしお寂しかった…。
「メンバー……」
○○メンバー、って聞いてすぐ「あ、あの事務所で誰かやらかしたな」と思った。 なんだってNHKまでそろって全局「○○メンバー」ってアナウンスするのかね。 普通に「○○容疑者」って言えばいいものを。 これもあの事務所への忖度ってやつかな…。 誤解を恐れずに言うなら私は加害者被害者「どっちもどっち」だろうか。 (8対2くらいかな、もちろん男が悪い方) 例えば。 歌舞伎町とかで、深夜に露出の高い服着て痴漢にあったら、もちろん悪いのは痴漢をした方で、法的には問答無用でアウトだよね。 エロい服を着てたからって痴漢していいわけがない、誰にも好きな服を着る権利があり、それは守られるべきだ、という言い分も法的には当然だし… 法的には。 でも私はそういう場所で露出の高い恰好はしない方がいい、と思ってる。 (大昔、新宿駅でノーブラでタンクトップで歩いたら思い切り前から胸触ら れた。 その時自分が悪いと思った。 今でもそう思っている。 もちろん悪いのは痴漢の方なのもわかっているけど。 それにすごく恥ずかしかったな、痴漢に遭った事自体が。) だって世の中の人間がすべて法を順守するとは限らないし、まして酔っぱらったスケベ男なんて盛りがついた犬と同じじゃん。 猫にお預けができないように、もう本能というか反射、のレベルなんだろうね。 そういう状況でスケベ男に「理性」なんか期待しちゃいけない。 まして「法令順守」なんて。笑。 「そんな服着てる方が悪いんだ」 「俺に触ってほしいんだ」 とか自分に都合のいい理屈を振りかざされても腹が立つけど。 隙を見せた女性が悪いのか?もちろん悪くなんかない。 でもその隙をついて来るヤツが存在するのも現実なんだわ。 警戒はした方がいいに決まってる…。 野良犬の前でエサを見せるようなふるまいはおろかではないか…。 だからその「○○メンバー事件」の被害者のお嬢さんが、もし知人の娘さんとかなら私なら「夜10時過ぎて酔っ払いの部屋行っちゃいけないよね。うかつだったよね」 と言うだろうな。 でも相手は「野良犬」じゃなくて「アイドル」だからね…。 ましたファンだったら、なかなかNOは言いづらいよね。 そこらへんの足元を見て狙っていたならちょっと卑怯かな。 でも「普通は」アイドルタレントから電話はこないよね。 テレビ出演で知り合ったのなら少し「特別な」お嬢さんだったんだろうね。 事務所などに所属しているかとかは不明ですが。 少し「特別な」いい気分でいたかな、芸能人に呼び出されて。 それも仕方ないかも… 10代のお嬢さんでは。 その「特別な」張本人、ここぞとばかり日本中から総バッシングをくらっているその○○メンバー氏。 私はファンでも何でもないので怒りも驚きもなくて、ひたすら「哀れ」に思う。 だってこの人、小さい頃からアイドル一筋だったんだから。 ひたすら「ちやほやされる」人生だったんだから。 常に「特別な」存在で、特別であることを強いられ、その恵みを享受して…。 「普通」でいられるわけがない! もう40過ぎだったんだ、結構いいトシになってたのね。 もっとも、「アイドル」だからね。 あの事務所の、筋金入りの正真正銘のアイドルだから。 「キャー!」って言われてナンボ、の人生だったんだから。 女性にもててもててもてまくって。 歩いただけでキャー!だったんだから。 特別な人間だったんだから。 「若さ」はもちろん少々の危なさやワルっぽい部分も魅力、な職業だからね。 オーラ、というか…。 だって分別臭いアイドルなんて、むしろ変じゃない? そういうスタイルでずっと生きてきたんだから。 40過ぎても変えられない、っていうのはグロテスクを通り越して「哀れ」に思うよ。 「アイドル」は等身大じゃない。 自分が思うよりはるかに大きな蜃気楼みたいな自分が在る。 本人にとっては「現実」。 でも女の子から見たらそれは「非現実」の世界。 その「境界」は超えちゃいけなかったね。 アイドルは夢の中でだけにしておけばよかったのにね。 ま、お酒の治療で入院して、退院したその足で泥酔したっていうんだから立派な「アル中」ね。(本人否定してたけど) そこも哀れだわ。 この先のさらなる治療と贖罪を想像するとさすがに可哀相な気にはなる。 正真正銘の自業自得ですが…。 そこまで「お酒」自体が好きなのか、 それともストレスから逃れたくて酔いたいのか… まあ芸能人は並みのストレスじゃないよね。 しかし違和感を感じるのはあの事務所、何をしてたんだろうね? あれだけスマップとかには厳しく処して、しまいには消滅させちゃったのに。 なんで誰も「こういうコトをしたらこうなる」って教えなかったのか…。 せめて「未成年はダメだよ」とか。 一応「アイドル」じゃないですか。 アイドルで事務所はごはん食べているのに… 自分たちの危機管理、怠っていたとしか思えないわ。 そっちに怒りと疑問を感じるわ。 普段は「親代わり」なんて耳障りのいいコト吹いてるクセに…。 ま、もともとこの事務所のタレントに夢中になる年代ではないのでどうでもいいっちゃどうでも。 …ひんしゅくを覚悟で言うなら、「謝罪する男」というのは私的には「萌」でした。笑。 ついでに「男性の涙」もきらいじゃない…。 (もちろんみっともないのは百も承知ですが) へえ、こんな表情するんだ、ある意味新鮮なのよね。 ほら、「泥酔全裸事件」の時の草薙君もね、あの時ちょっと新鮮でした。 かといってファンになったわけではありませんが。 どうでもいいか!そんなこと。
PS. 10代の頃、たまたま「アイドル」を辞書で引いたら「怠惰」と出ていてなる ほど、アイドルなんてのはしょせんくだらないものなんだ、と漠然と納得し た記憶がある。 くだらないけどなんとなく魅力的な、みたいな。 さっき、もう一度辞書引いたら「怠惰」は「idle」の方で、いわゆる「アイ ドル」は「idol」で、「偶像」とかの意味でした。 語源はラテン語の「イコン」ですって。トリビア。 あれ! そうだったんだ! 長い間の誤解が解けた! …どうでもいいか。笑。