「悲しい話を…」
…しよう。 チト長いので文章で。 先日ウチのマンションの自転車置き場付近におびただしいゴミが散乱していた。 家庭ごみだ。 ああ、またか… 斜め向かいのアパートのゴミ置き場からあふれたゴミが、カラスに荒らされてさらに風で飛んでくるのよ。 なぜだかウチのマンションに吹き溜まりみたいにたまるの。 もう何年もでね。 近所の人も困って、アパートの管理会社に苦情を言ったり張り紙したり、清掃局に指導してもらったり… でも結局いつも元の木阿弥に。 そこそこ小ぎれいな、単身者向けの普通のアパート、でもあんなにゴミ出しマナーが悪いのはめずらしいくらい。 食品ゴミはカラスが目ざとく見つけて、ていねいにメシとおかずを分けて、箸を持って食い… ウソつけ! …食い散らかして散乱してる有様はほんと、見苦しい。 時には宛名がそのままの郵便物とか使用済みの生理用品!とか、キタナイったらありゃしない。 近所の人も、見兼ねて掃除もしてるのよ。 私も点数稼ぎと嫌味を兼ねてこれみよがしに掃除もするけど。笑。 でもそうすると、「あ、きれいにしてもらえるワ」っていつまでたっても変わらないしだいたい理不尽だ。 よくネットでスタジアムのゴミを片付ける日本人素晴らしい!てなニュース見るたび、「おい、うちの向かいのアパートはどうよ?」って思うよ。 で、先日こりゃまたひどくゴミが飛んできてたからチト頭にきて、交番に行き(ゴミは交番の管轄でないのは知ってたケド)、 お巡りさんに 「これこれこういうわけで私これから飛んできたゴミをまとめて元の場所に戻すけどいいですか?」って聞いたの。 そしたらお巡りさんが 「そんなにひどいんですか?ちょっと状況を確かめますから現場に行きましょうか」と言ってくれたので同行してもらったのさ。 で、着くと 「この有様です。私はこれからほうきと塵取りでウチの場所にたまっているゴミを片付けます」と述べ、ゴミをまとめる。 お巡りさんが言うには、自宅敷地のゴミは片付けてもいいが、他人の敷地にあるゴミには手出しはできない(それは知っている)、厳密には道路上のゴミは、例えば古新聞は古紙としても価値があり、東京都の資産と見なされる…ので触ってはいけない… そうな?!?! アホかあー! 「私触ってません。ほうきと塵取りなので」とからむ。 我ながらばかばかしい…苦笑。 なんてコトをしてると、犬を連れた年配のご婦人が通りかかり、私が 「近所の方ですか?」 「ええ」 「このアパート、いつもこうですよね?」と話しかけると 「そうです、ひどいです。」と加勢をしてくれた。 するとまた近所の方が来て、援軍が増えた。 するとお巡りさんもうなづいてくれる。 が、 「とはいえ、警察も何もできないのですよ。 (知ってる、民事不介入、ってやつね。知ってるけど) せいぜい張り紙をするか、」 「しました!何回も」 「清掃局の方に来ていただいて指導もしてもらいました!!」 「…となると、弁護士をたてて管理会社を訴えるか…」とお巡りさん。 こちらの費用で… そんな事は百も承知だ。 わかっている。… が、少々腹立たしいので塵取りに集めたごみをゴミ庫ではなく、 「ドアの前に置いてやります。そこだと風でまたウチに来るから」とアパートの入り口にぶちまけようとしたらさすがにお巡りさんや近所の人に止められた。 「そ、それはよしましょうよ、せっかく掃除したのに、それはよしましょう」 「いいえ、やります」と私。 困ったお巡りさん 「じゃ、じゃあ、私がそのゴミ、ゴミ庫へ仕舞いますから」と片付けてしまった。 ちっ…。 もちろん私がそれをやったらよくないのは充分わかっている。 下手したら逮捕されるのはこっちだ。苦笑。 わかっている。 わかっているけどね。 ゴミのマナー、海外ではもっとひどいんだろうけど、日本人そんなに賞賛されるほど行儀いいかな?と思うんでした。 時々ウチの玄関前のプランターに吸い殻突っ込んだりビールの空き缶置いて行くヤツ! バチがあたるぞ。 神様は見てるからな…。 で、私は時々これみよがしに道路のゴミを清掃し、来世の功徳を貯めてるんでした。 ははは。
夏子
PS. 「まんが寺子屋報告」
7日の寺子屋も楽しく(?)実施できました。 当日電話で申し込みをしてくれた中学生のお嬢さんや、お父さんと一緒に参加してくれた小学生の女の子、漫画は大好きだけど絵はほとんど描いたコトなかった大人の男性の参加も。 皆さん1枚の絵を一生懸命描いてくれました。 大の大人がアニメ絵を描く機会なんてめったになかっただろうに。 初めはデジタルで絵を描いていた小学生の女の子、小林俊彦先生のコピックの実演を見ていたらアナログで描き始め、「デジタルのよりよく描けた!」と。 「これでキャラの瞳にハイライト入れてごらんよ」と、ミスノン(修正液)を渡す… おそるおそるハイライトを入れたら… 「わあ…!!」絵がグッと引き締まり、女の子の表情も輝く… それを見ていた私たちもうれしかった。 楽しんでくれてたらよかったです。