「海賊版とか…」 先日「ラブひな」「魔法先生ネギマ!」などでおなじみの漫画家の赤松健氏からメール連絡があり、「私の作品が違法ダウンロードされている」との連絡をいただく。 赤松先生は、以前からその方面に関する問題意識も高く、知識も発信力も桁違いに高い。 法人(株 Jコミックテラス、電子書籍サイトまんが図書館Z,など)を立ち上げて精力的に活動もされてる。 今描かせていただいてる電子書籍雑誌、「まんがオンウェブ」の佐藤秀峰さんも同じく高い意識とエネルギーを持ってらしてお二人とも若いのに頼もしい限りだ。 私はどうも、描く事以外は後回しというか…情けない限りです。 はい。 で、その赤松さんによると、私の過去作品はほぼ全部海賊版で読める、とのこと。 (ありゃ!!) このネット社会、多分そうだろうなあ、と思っていたけど。 でもバナー(っていうの?)をクリックしてそれを確かめる気にはなれなかった。 (添付していただいたのだけれど…見るのがコワい) 見ればいやな気分になるのはわかっているし、過去の作品なんでそれで稼ぎたい、ともそんなに思っていない…とはいえどこかで誰かがズルして儲けてるのは腹はたつ…。 でも、「どこか」で「誰か」が、では私は戦いようがない。 戦うスキルも持ってない。正直打つ手がない、あきらめるしかない…。 それに、「大して儲かってませんよ!」「ほんと、ちょっとだけ!」なんて言われたくないし。笑。 エネルギーの無駄使いもしたくない。 そんな暇があったら他に描くことに専念したいし、泳ぎにも行きたい…なんだそりゃ。 やはり「描く」ことが第一命題だし。 (でも自分はそれでもいいけど、他の漫画家さん(とりわけ若い方)はそうも言っていられないので 自分でできることはできるだけ協力しておりますが) 以前にくらべたらささやかですが今でも描いているし、週刊連載してる時もできるだけよけいな情報は耳に入れなかった。 なぜかというと、自分が動揺するのがわかっているから。 「誰それさんの本が売れている」とか 「ランキング」とか、週刊ではつきものの「人気投票」も、ほとんど見る事はなかった。 しなかったというか。 30年で3回くらいだろうか、人気投票の表見たのは。自分のを見るのもいやだけど(いい時はいいんだけど…笑)、他の方の名前を見るのもいやなもんです。 知り合いとかもいるし。 必ず目を通す!って漫画家さんも結構いましたけどね。 人気がいい時も、悪い時も。悪い時は「なにくそ!」とモチベーションに変えていた、と。 強いなあ!とても真似できないわ。 私はいい時だけ見たいな。笑。 気にならなかったわけじゃないの。 ほんとは気になってしかたなかった。 でも見ると絶対心がざわざわするでしょ(イイ時は別だけど。笑) そういう気分で真っ白い原稿用紙に向かい、自分のキャラを描きたくなかった。 だってキャラがいやな顔になったらいやじゃないの。 ネガティブな感性や消極的な臭いが移ったらいやじゃないの。 そんな気持ちでいい表情が入るわけない。 キャラがのびのび翔べるわけないじゃないの! 作品を描く、って「出産」に似ている。 出産は経験ないから想像だけど、赤ちゃんを産む時ってお母さんっていうのはだいたい 「元気よく生まれてくれればいい」としか思わないんじゃないかな。 誕生した時も、第一に願うのは「やさしい子になってほしい」とか「元気で友達となかよくできれば」って感じじゃないかな。 決して「頭のよい子になってほしい」とか「お金をたくさん稼げるように」とか思って産まないと思うな。 (後で思ったとしても、誕生するその瞬間はさ、違うでしょ) 愛情と歓びに満ち溢れて、この世に出してやりたいじゃないの…。 ひとかけらもネガティブな感情を植え付けたくない。 「人気が出なけりゃ打ち切りだぞ」とか 「もう少し売れないと困るぞ」とか。笑。 「ちくしょう、あいつが売れやがって」とか 「なんであの漫画の方が人気あるんだ」とか。笑。 さらに「売れないのは誰かの陰謀だ」とか「自分は悪くない、社会が悪いんだ」なんて邪悪な気持ちで描いて健やかな表情になるわけないって。 生まれてくる子供(作品)に「因果」は背負わせたくないよ。 ほら、「巨人の星」の飛雄馬は一徹父ちゃんの因果をずっしり背負わされちゃってさ、だから飛雄馬って暗かったし選手生命短かったね。笑。 せめて翼君くらいポジティブだったらな。笑。 それはまた別の機会に。巨人の星、奥が深い…。 ハッピーな気分でペン入れしたかったし、今でもなるべくそうしている。 せめて描く時くらいはね。 今月アップする「EVIL」では生首出てくるシーンあんのよ。 それも先週楽しく描いたなあ…ははは。 絵を描く(漫画を描く)って行為は本来楽しいこと、幸せなことなんだ。 それを忘れないように、その事に全力投球したいからよけいな情報はなるべく入れたくないな。 昔とは比べ物にならないほどたくさんの情報があふれてるしね。 いちいちクリックしないことにしてる。 作品が生まれた時、発想した時の最初の感動を忘れないように。 それがなかなか難しいからこそ、かな。 それに、アマゾンとかで自分の作品が「1円」とかで出てるの、見たくないしね!
P.S あ、電子書籍の情報は来週にでも…。 P.S2 優勝した琴奨菊、あの背中そらせるルーティンね、WWEのローマン・レイ ンズも同じのやってるのよ〜♪ うおーーって雄たけび付き。
夏子
雪かきしちゃった。 正直ほとんどまともに雪かきした経験がない。 だいたい雪が降れば家でおとなしく原稿とかしてたからね。 子供の頃は雪が降れば普通に雪合戦とか雪だるま作って遊んだけど、 大人になったらね、東京で雪降ってもねえ…。 ゲレンデは別だけど、そこは、雪かきはしないからね。 東京だとほとんどみぞれみたいな重い雪で、これがまた始末が悪くて…笑。 東京で5,6センチ雪が積もったってろくなことがありゃしない。 寒いし滑るし積もった雪も踏み跡で汚れて、べしょべしょになって醜いし。 (日が当たらない北道路なんか、みじめっぽく何日も残ってそれもまた キタナイ) さらに今回みたいに交通を直撃すると、いいことなんか一つもないさ。 停電だけはコワいけど、それは東京ではめったにない。 感謝だわね。 で、月曜日は編み物教室のお稽古の日だったので、さすがにお休みかなーと思っていたら最年長の82歳(かな?)のUさんが「行く」っていうから…私が行かないわけにいかないじゃないの。 お弁当を作り、防寒してさあ行くか、バスも動いているしだめなら歩けばいいや…なんて気軽に家を出たら、まあ大変。 中途半端に4,5センチ積もってやがる。 しかもその時はみぞれ、というかほとんど雨になってたので歩道はずぶずぶで、これが結構滑る〜。 長靴持ってないので雪靴みたいな冬用の靴でもかなり怖い。 あわてて電話して、80何歳のUさんは本当に来るんですか!? かなり危険です!と 伝えると、Uさんは駅の混雑で電車に乗れずに待機してる、との事。 「危ないです!Uさんに危険だ、って伝えてください!!」 (結局お稽古はお休みに。ホッ。この雪道を80何歳のUさんが歩く方がコワい…) 自宅マンションの前は商店街の通りで、駅に向かう人が行き交う。 こりゃ雪かきしておかないと凍結した時が怖いかも、自分だって転びたくないし…。 で、完全防備して雪かきなどを。 長靴がないので登山用の沢靴(ゴム底の地下足袋みたいなの)を履いて同じく登山用の雨具を着て、去年買っておいたスコップ(買っただけ、使ってない)を引っ張り出して、さあ雪かきだ! アシさんには「あれ、警備かなんかの係の人かと思いましたあー」と笑われる…。 全身真っ赤のウエア、足は地下足袋もどき。笑いなさい…。 ほとんど経験がないのでへっぴり腰。 でもスコップが強力なのでなんとか少しづつ雪をどけていく…。 ほとんど雨、でも傘をさしては雪かきできない。 登山用の雨具はゴアテックスの高級品なので全然寒くはない。 さすが沢靴、フェルトの靴底はびくともしない。 しかし水やアスファルトには強いが微妙に底にシャーベット雪がつくからゆだんはいけない…地下足袋みたいに足親指がチョキになってるからちょっと恥ずかしいが…。 汗と雨で次第にびっしょりになる… でも自宅の前だから着替えようと思えばすぐできるしすぐお風呂にだって入ることもできる。 寒さはほとんど気にならなくなった。むしろ汗で暑いくらい。笑。 こちらは通勤とは無縁の稼業、せめてこういう時くらい人様の役に立とう… 来世の功徳の足しになるかもしれない…笑。 商店街の通りも、雪かきしてる店と全然してない店がある。 コンビニも何件かあるが、してる店とそうでない店が。 マッサージ屋さんはやってない… 誰か転んで身体痛くすれば商売繁盛に?なわけないか。笑。 意外と、パチンコ屋がきっちりやってたりして。 こんな雪でも客が来ているもんね… まったく…笑。 だんだんおもしろくなって、自宅前以外もやり始める。 へっぴり腰の雪かきでも、道行く人が私がかいた場所に足を置いてたりすると、ちょっとうれしい。 目の前がバスの停留所、年配者の利用者もふだんから多い… 降り口のところを念入りに雪をかく。 バスから降りて滑って転んだら気の毒だ… 踏んだり蹴ったりだろう… ましてお年寄りは、下手すると骨折する危険もあろう…。 せっかく何年もかけて少しづつバス停を動かして自分ちの真ん前に持ってきた「あたしのパス停」… …嘘ですよ! 安心してください。 しかし、この雪だっていうのにハイヒールはいたOLさんとかいるの。 思わず「うわ、大変!気をつけて〜」の表情に、「そうなんです〜」の表情を返してくれる。 休むわけにはいかないのね…しかし見てるだけでも寒そう〜。 よく雪国出身の人が「東京の人は雪道の歩き方がなってない!」って言うね。 昔いたアシさんも、雪が降るとスコップ持って飛び出して、「なんで東京の人は雪かきしないんだ!!」って驚いていたっけな。… 汗びっしょりになったし疲れてきたのでやめたけど、あとで窓から見たらバス停の前で年配の人が私がきれいにした場所に立ってバスを待っていた。 少しは役に立ったかしら… ちょっとうれしい…。 夕方になる前には雨もやみ、歩道の雪も路肩を除きほとんど歩くのには困らない程度に雪は雨で流れて(?)なくなっていた。 全然雪かきしなかったお店の前も、私がきれいにした道も、区別がつかなくなった。 もう翌日には晴れて、何事もなかったかのように普通に歩ける。 心配していた凍結もほとんどない。 昨日の混乱は嘘みたいに世田谷から消えていた。 こんなもんかな。 でもまた雪降ったらまた雪かくぞー。 今度はもう少し上手にかくんだ。 ちょっとはまっちゃったりして。 なんか修行か宗教みたいね。 ははは。
P.S SMAPね…。 一般のニュースでトップであつかうほどかね。 しかもNHKでも。 ふだんはニュースで「パワハラ」とか報道するくせに誰もそれには触れない のね。 パワハラでしょう! 大昔、まだブレイク前のSMAP見た事がある。 Jリーグ誕生の1年目、サッカーのイベントがある、っていうんで友人たちと 見に行ったわけ。 いいトシしてお気に入りのユニ着て東京ドームへ。 そしたらそこは、大島司さんの「シュート!」の映画化記念イベントだった の。 あれ、SMAP主演だったのよね。 気が付くと周囲はジャニファンだらけ。 まだブレイク前のSMAPがアルシンド(懐かしい!!)とかといっしょに フットサルとかしてたんじゃなかったかな。 もちろん私達は呆然。 「…誘ったの誰だよ…」てなもんで。 しかしなんで「SMAP」ってネーミングなんだっけ… 当時も今も謎… 少々間抜けな語感。笑。
たてつづけに知人の親族の訃報が届いてます。 一人は新年を待てずに年末、もう一人は松が開けるのを待ったか… おとといの夜。 同世代の親御さん、なのでもう高齢であらせられ… 大往生とはいえ、悲しみに変わりはなく。 近い知人なのでこちらも悲しい。 故人の苦しみを思いやり、残される知人、その家族に思いをはせる…。 残念だったね、としか言えないのだけれど。 せめて追悼の気持ちだけでも。 年末に父親を亡くされた知人に年明けに会う。 「…年賀状届いちゃったよ」 「うん、年賀状出した翌日に、だったんだ。もう間に合わなくて」 何日か前にはかなり容体が悪くなっておられたようで、でもお正月は大丈夫かな、と思っていた矢先、と。 「父親(故人)にお年玉もらっちゃったんだよ。 中身はまだ入れてなかったんだけど、 お正月に直接くれる予定だったみたいで。 お年玉袋に父親の名前を入れてあって。弱々しい字だったけど…。 これ、形見にしようかな」と。 いいなあ、考えてみれば私なんかそういうのひとつもないや。 父がよこしてくれた私宛の手紙もはがきも。 「夏子」と書いてくれた一枚の紙もない。 もちろん愛情も思い出もたくさん残してくれた。 昔貧しかっただろうに小さい頃の私達きょうだいの写真もいっぱい撮ってくれて残っているし。 でもそういうの、名前を書いてくれた紙とか残っていたらきっと貴重だっただろうな。 お守りみたいに財布の中にでも入れて大事にしたためただろう。 (姉と弟にはあるのよ、父が人生の節目とかに書き残した、説教みたいな人生 訓みたいな手紙がさ…。そりゃあまりめでたくはない節目の時、みたいだけ ど。私は幸いなのかどうか、そういった節目のタイミングがなくて…) 自分の年を考えれば親はいずれ逝くもので。 友人や、大切な人もいずれどういう形であれ、別れはくるもので。 わかっているような、でもピンとはきてるようなないような。 20代あたりはまだまだ親は元気で、死は遠い先だった。 猫と比べるのはどうかと思うけど、 「あ、うちの猫10何歳だけど全然元気、ひょっとしたら死なないんじゃない かな」 なんてばかな思いを抱いて、でもやはりそれは突然きて。 (…猫と比べるな。苦笑) ちょっと、立て続けに訃報が届くとなんか生きているのが怖くなったりします。 かといって毎日その準備とかこころづもりをするわけにもいかず…。 (さすがにまだそのトシじゃないし) 親の死とか、老いや介護、臨終は親が子にしてやれる最後の教育、と言われます。 「人はこうして死んでいく」と身をもって見せてくれるのなら、 それを最後の親の愛、と受け止めて強く生きていかなければ…せめて。 そうありたい、と頭ではわかっておりますが。 実際はつらいとか悲しい、どころじゃないだろうな。 ふうう。 あ、年明けから暗いですねー。 すいませんねえ。 なんとなく、落ち着かなくてデパ地下で買い物…爆買い?なわけもなく、買ったのはアボカドサラダ、カニコロッケ、なだ万の高級おかずセット、栗もなか、いくら、西京漬け鮭、など。 なんだそりゃ。今晩のおかずかい。
P.S いちおうお線香などをあげに。 しかし着て行く服が何もないー! 「喪服でなくても、地味なものならOK」 …とはいえ、定番の黒は最近は全然持ってない、あってもすごく古くて毛玉 や猫の毛だらけのセーターとか、形は地味でも色真っ赤、とか。苦笑。 数年おきにこうやってあわてる。 喪服もあるにはあるけど夏ものだか冬ものだかもわからず。 デザインもサイズも怪しい…。 「着ていく服がないなー」と電話で母にたまたましゃべったら、 「まったくおまえは!」 「大丈夫、裸じゃ行かないよ」 「ばか!きちんとした喪服を着て行かないと失礼にあたる!」 怒られる…。 「それと必ず真珠の一連のネックレスをつける!」 「真珠なんかないよ…。一つ持っているけどピンクだからNGだし」 「まったくおまえは常識がないんだから!!」 …母は私が非常識でばかだから漫画家になったと思っているフシがある…笑。 (あたらずとも遠からじ、か?) 「…せっかくおまえに、と真珠の一連を買っておいたのに…ブツブツ…」 こうして母に怒られるのもあと何回あるだろうか。 ふう。 P.S2 あ、私の作品の電子書籍が販売されてるそうです。 詳細は来週にでも。 ググれば、出てくるらしいのよ。 スマホとかで。
明けましておめでたい、ということで。 年末北海道(ルスツリゾート)に滑りに行きました。 暖冬だけど北海道は無縁かなーと思ってたらスキー場も雪少なかった。 ニセコの方はそこそこ積もっていたようでしたが、この時期ルスツは5,60センチは少々寂しい…。 ま、一応パウダーだし充分に滑れましたけどね。 2,3日まあまあ気持ちよく滑っていたら、ようやく寒波がいらっしゃって大雪♪ しかし降雪は大歓迎だが吹雪はちょっと…。 夜降って、朝には止んで晴天になってくれると望ましいのだけれど…笑。 まあそう人間に都合よくいくはずもなく。 吹雪いてはいるけど風は強くないんでリフトは運行。 よし、滑るぞ! スキーリゾートで他にすることもないし…笑。 で、ゲレンデに出てゴンドラやリフトに乗ってさあ、滑るぞ!と意気込んだはいいけど、視界は不良。 暖冬の影響か、吹雪とはいえ北海道にしては気温が高く、そういう時はガスとかも出てさらに視界がよくない。 でも待っていた降雪、せっかくの北海道のパウダーを楽しみたい…と、なんとか滑ったのよ。 視界がかろうじてある時はまあまあ楽しめたのだけど…。 一休みしてうっかりゴーグルをかけ直しちゃったらさ、みるみる曇っちゃって。 視界はゼロ! 見事に何も見えない。 完全なホワイトアウト! 「去年買ったばかりの新品のゴーグルがなんで曇るんだよう!!」と怒ったところでどうにもならず。 北海道はロングコースが多く、滑るのは危険、でもボードかついで歩いて降りていくわけにもいかず。 帰りのバスの時間も迫ってきている… 困った困った。 待っていた積雪だけどこう多くてはね。 うっかりコース外に突っ込んだりしたら腰まで埋まり、スキーとは違って両足固定のスノーボードでは身動きができなくなる… しかも視界ゼロ! 下手すると遭難だ! 完全なホワイトアウトだと平衡感覚が狂うのよね。 斜面の角度がわからなくなって、何でもない平らなところでこけたりする…スノーボードはある程度スピードがあった方がバランスが保てるんだけど…(自転車と同じ、ね)。 さすがに少々怖くなり、リフトの作業員のところに行って、リフトで降ろしてくれ、と頼む… ゴーグル曇っちゃって危険なので… と理由を話すが、、、 当たり前だけどリフトは降りるための乗り場は作っていない。 「滑っておりるしかないです」と無情にも断られる… ま、当たり前か。 仕方がないので、ゴーグルをはずし、メガネで滑ることにする。 場合によっちゃ裸眼(近眼よ)で滑る覚悟も…。 でも幸い、メガネは濡れても曇ることはなかった。 メガネすごいぞ…。 何度も来ていて、よくしっているコース、どこに樹木があってどこで曲がればどこに出るのかは頭に入っている… そばを滑るスキーヤーや樹木のシルエット、わずかな視界で慎重に滑る…。 何度かリフトを乗り継ぎ最後のリフトに乗った時は「あと少しだ、あと少しがんばればホテルに戻れる…」ほっとし、寒さでがくがく震えるが命に別状はない… チト大げさか…。 幸い遭難せず(笑)無事戻ることができた…。 しかしね、こういう時の係員さんて冷静というか、無関心なのね。 こっちは視界ゼロでもがいて、あやうくコース外に突っ込んで遭難の恐れがあったのに…。 私はよく知ってるコースだからよかったけど、外国人も多いし(というか日本人は2割くらい)初級者や初めてこのゲレンデ滑る人達は困っただろうに…。 幸い何の事故も起きなかったので、多分地元の人にとっては大したことないのね。 あたいだって、ゴーグルさえ曇らなきゃ…悔しい〜。 まあ自己責任、ってやつですね。ふうう。 おめでたい話、ということで。
P.S おお、ローマン・レインズがとうとうWWE世界ヘビー級王座獲ったー!! まさか有料のPPV(いいプログラムはすべて有料…クソ)以外でタイトル マッチが行われると思ってなかったわ。 2015年、ずーっとあの手この手であからさまな(プロレス的な)妨害を 受け続けた彼がとうとう…!! ヤッター! ローマン! 信じていいゼ!! まあ、WWE自体がすべて筋書というかストーリーがある興業なので人気者 で「推し」レスラーの彼がいずれタイトルを獲ることはわかってはいたけど ね。
「2016年に向けて」 昨年は新しい電子書籍雑誌「マンガonウェブ」で描かせていただいて (この〜させていただいている…って言い方、昨今微妙にうっとうしいよね。でも今回に関しては本当に描かせていただいている、って言い方がぴったりなので…) 「マンガonウェブ」は「ブラックジャックによろしく」や「海猿」などの大ヒット作でおなじみの漫画家、佐藤秀峰さんが主催して昨年創刊された電子書籍雑誌であります。 で、その雑誌で連載している「EVIL〜光と影のタペストリー」という作品に一年を通してずっとかかりきりでありました。 といっても3か月に一度、だいたい80枚前後の作品なので昔に比べたらはるかにゆったりと描いておりますが。 締め切りも一応あるのですが、そこはまあ、大丈夫、と言う事で。 久々に長い物語(まだ途中)に取りかかり、久々にそれぞれのキャラにじっくり感情移入、というかあたため、育てていく過程を味わっております。 年明けから新しくなったトップページのイラストの3人の高校生ともう一人、が主な登場人物で。 キャラが高校生で、スポ根ではないのでそれも含めて新鮮な気持ちでもあり… しかも個人的には大好きなサスペンス♪ 以前に普通の紙の雑誌で連載ものなどを描いていた頃は、当然ですが枚数制限というものがあり、与えられたページ内で物語を収めなければならず… それはまあ当たり前のことですけどね。 まあたいていはきちんと収めてはいたのですが…。 作品を企画している時や、話が進み、自分の頭の中で構想が盛り上がって、アイディアが浮かびどんどんキャラが動いて行く時があるんですよ。 その事自体はとてもいいことなんですよね、 イメージがどんどん膨らんでいく、と言う事は。 漫画描きの本質というか、第一命題というか。 昔から、プロになる前、投稿とかしていた頃から(高校生くらいからかな)自分の力量を考えずにやたら長い物語、超(?)大作とか大河ロマンみたいなものとかばかり描きたがってね。 まあ大体最初の意気込みは大きいんだけどたいてい2,3枚描いて、力量が追い付かず、というか技術も根性も何もかも足りないのでちっとも作品にならず…。 そのくせイメージばかり壮大で。笑。 だから最初、少女漫画で投稿してた時は困った困った。 たいてい新人が作品を描く時は「学園ラブコメ」が相場、だったのでね。 自分が高校生で、ど真ん中にいるはずなのに、なーんにも思いつかないのよ、ラブコメなんて。 技術も画力もないしね。 というかそれ以前の問題かな。 それでも漫画家になりたかったから、一生懸命少ない恋愛ネタをしぼりだして描くわけよ。 実体験なんかないに等しいしね。笑い。 (ま、結局たいてい何かのモノマネ) 女のコが主人公、クラスの男のコに憧れたなんだ惚れたハレタ…を16枚(!)で収めるなんて無理なのよ!! 私には。 だいたい愛だ恋だ、なんてわかるわけないっしょー、さえないしがないイモ娘にさ。 笑ってくださいよ。 現実が「リア充」ってやつだったら漫画を描く必要もないしさ。笑い。 今思うと、そういう事をそのまま描くのも手だったかもね。 「漫画やテレビに出てくる恋なんて、自分には無縁ですよ! だいたい隣の席の男子見てくださいよ。 こいつらはそういうんじゃないですよ、まったく。 中3男子なんて、バカ丸出しです。 裾にゴム入ったジャージ着て小学3年で停止したような思考回路で、角の パン屋で焼きそばパンとか買い食いして、エロ本の自販機を見るだけで猿 みたいにキャッキャ騒ぐバカ男子と、どこをどう押せばこいつとそういう 雰囲気になるというんですか? 現実の教室には王子様も番長も生息してないですよ」 てなことを描いていたら…。 ははは。 さいわい私がプロとなってバリバリ描けた80年代、90年代は比較的枚数にゆとりがある景気のよい時代で、しかも週刊の少年漫画、スポ根だったら長い物語は歓迎されたのでかなり好き自由に描かせていただけたのですがね。 (〜させていただけて…ってウザ。当時はそんなこと考えてもいなかったくせにね。笑い) まあ自分の力量も落ち、景気も微妙に悪くなるとそうそう枚数を確保できなくなって。 それでも企画したり物語を考えている時(それが仕事だしね)、ふとしたはずみでイメージが膨らんでいくことがあるの。 手ごたえ、というか。 キャラが動く、というか。 それは漫画描きとして本来あるべき姿、自然で望ましいことなんですが枚数が足りない時はそれはそれはつらい。 特に終わることが決まってたりした時に残された枚数で収めなければならない時はきついんですよ、精神的に。 あのストレスに比べたら締め切りがきつい、なんて全然大した事じゃない。 こちらも長らくプロとして描いてきているので何とか収められはするのですが…。 でも形だけは収めた、最低限とりあえず着地だけは決めた、に過ぎなかったりして。 削る技術ばかり長けて…。 なげやりにすることはありませんでしたが。 ある時など、16枚のはずが「やっぱり8枚で」とか。 30枚で進めていた第一話が「25枚でよろしく」なんて突然さっくり言われたりして。 (その企画は結局流れましたが) ストーリー漫画で5枚縮める、っていうのはちょっとかなり難しいんですよ。 不可能に近いかも。 泣く泣く1エピソード削ったり。 それで「感動させてくれ」とか「5ページに一回泣かせて」と言われても…。 本来、ネタや企画、その物語やキャラにはそれにふさわしい、自然な長さがあって。 構成上、必要で自然な流れというものがあるわけで。 それでも何とか切り刻んで与えられた枚数に収める作業は実際しんどかった。 「ここで、バーッと見開きで」とか「ここはじっくり、ゆっくり情景描写で」とかの物理的なゆとりがまるで許されない状況はなんか、力が抜けていくものだ。 泣く泣く、自分のキャラ埋葬するようなものです。 そのうちあまり長い物語とか展開とかを考えなくなった。 描きたいのに描けない、というのは漫画描きとしては相当きつい。 (締め切りがつらいなんて贅沢な悩みだ) あ、まずいな、と自分でも思っていた。 漫画描きが想像を停止するなんて、ある意味死んだと同じじゃないか…。 ですが今回。 電子書籍なので枚数はかなり、自由にやらせてもらえた。 その気になれば無制限に…と言う事はないですが。笑い。 ゆったりと、思うように、描きたいように好きなだけ描かせていただけた。 (ええ、だから〜させていただいた、というのがここは正しい) 不思議なもので、第一章(82,3枚だったかな)に関してはネームはその倍くらい描いたんです。 でも推敲していくうちに半分くらいばっさり切ってしまった。 さわやかな気分で、「あ、ここやっぱりいらなかったわ」「ここはなくてもいいわね」と、気持ちに余裕がある分、本来のネタにふさわしい適正な長さに気づくことができた。 完璧だ。笑い。 その時たまたまCSで名作映画「アマデウス〜ディレクターズカット版」つうのを見たのよね。 そしたら、エピソートは増えているんだけど、もともとの作品のイメージが強いせいか、それなりにそのエピソートはおもしろく見られるのだけれど、やっぱりそれは必要ないのよね…ない方がいい。 (同じように「ライフイズビューティフル完全版」も) それはすごく参考になった。長けりゃいいわけじゃない。 作品にはその作品(の命)にふさわしい長さがある。 これはこれ以上でもこれ以下でもない、あるべき長さで描くことができて本当によかったと思う。 何より自分のキャラや物語の展開などを考える日々はうれしいし楽しかった。 いつも傍らに「絵」があるということは幸せなことだ。 (これは作品のテーマでもあるんだけれど) だから電子書籍雑誌を創刊して、こういう環境・状況を与えていただいた佐藤秀峰さんには本当に感謝している。 感謝しかないね。 スタッフの皆さまにも。 今は物語の3分の2くらいを過ぎたところだ。 物語は佳境に入っていく。 完結に向かう、2016年が自分でも楽しみです。 おもしろい作品ですよ、「EVIL」。 自分でもそう思うのだから、うふふ。笑。