オリンピック、そこそこ楽しめました。 やっぱりソフトボールと陸上400メートルリレーですかね、感動したのは。 ソフトは決勝進出で気になってたんですがあいにく登山に行っちゃっててテレビ中継を見られず、下山した後のお蕎麦屋さんのスポ−ツ新聞で初めて「金」の文字を見て、 「え、やったんだ、しかも上野が投げて・・・!!!」 とびっくりして喜んで、感動して、見られなくてちょっと悔しかったんでした。 ほんと、久々に素直に感動したなあ。 リレーの方はちゃんと生で見られた。 3位に入り、こっちも心から感動、テレビに向かって拍手したよ。 「よかった、これで朝原も思い残すことなく引退できるなあ・・・」と、 なぜだか私がほっとしたりして。 選手も言ってたけどこのリレー、まさしく今までの過去の選手たちから繋がったバトンだと思ったよ。 だって、もし初めての決勝進出だったらひょっとしたら緊張しちゃってベストの走りができなかったかもしれない。 きっと彼等が心から 「偶然やまぐれじゃない、残るべくして決勝に残ったのだ」と思えなければ あの場で、実力通り、またはそれ以上の走りはできなかったんじゃないかな。 まあ、アメリカとかの強敵の失格があったけど、それも折り込み済み、って感じで。 よくバトンミスするからね、強豪国は。 共通するのは4年8年、またはそれ以上の長きに渡る執念。 紡ぎ続けて来た努力。 その辺が野球とかと違うよね、明らかに。 もともと野球が五輪・・・って初めから違和感あった。 たしかに日本はもっと強かったと思う。 でも盛り上がっているから、ってちょこちょこって集まって、「感動」のおいしいとこ取りはさせなかったわけね。 そんなムシのいい事はね。 こうなるかなあ、って思ってたけど。 なんか、公平だね。 勝負の女神様は。 P.S スピリッツの読み切り、ただいま後編製作中。 乞う御期待。
夏子
「オリンピック〜・・・」 ・・サッカーか・・・。 女子負けちゃいましたね。 残念でしたが初めから勝てるような気はしなかったかなあ、悪いけど。 接戦をものにしてきただけに、このあと3位決定戦で気持ちが入るのか、というとちょっと・・・。 バドミントンとか卓球とかが3位取れなかったし。 でも男子に比べたらうんとがんばったよね。 そうだよ、男子!!! 五輪が始まる前に終っちゃったよ・・・。 こっちも、最初から勝てる気はしなかった。 多分3敗するだろうな、と。 今さら言ってもなんだけど、ほんとにオーバーエイジ使ってほしかったよ。 なんで反町監督は「俊輔がほしい」とか「中澤が必要だ」とか言わなかったんだろう? 現実的にはむづかしかっただろうけど言えば、熱烈に「必要だ!」と彼等や協会をくどきおとしていれば・・・何か変わったかもしれない。 賛否両論あったけど、やっぱりトルシエと比較してしまうなあ。 トルシエがシドニーを率いた時、オーバーエイジをばんばん使ったよなあ。 中田ヒデをひっぱてきて、GKには楢崎を据えて、何気なく(?)三浦アツを加えていた。 その時は「中田まで要るかしら?贅沢かも」と思ったけどね。 たしかトーナメントで苦戦(結局負けちゃったけど)したアメリカ戦では三浦アツがいてほんとによかったなあ、と思ったもの。 確かにあの世代は小野とか高原とかゴールデンエイジって呼ばれてタレント豊富だったけど、今思うとトルシエは迷うことなく「中田ヒデがほしい」って主張したんだろう。 一番強いチームを作るんだ!!・・・とストレートに伝わってきた。 それに比べて・・・。 今回の五輪チームは勝ちたいのか経験の場なのかはっきりしなかった。 選手の名前と顏が、数人しか一致しなかった。 この中で誰が2010年のW杯メンバーに残っているのだろう? だいたい中心となるべき真のキャプテンの顏が見つけられなかった・・・。 寂しいし残念だ。 不安もある・・・。 ナイジェリア戦終ったあと、「やべっちFC」見てたら、冒頭のやべっちの表情! 哀しいような情けないような、なんとも言えないような顏してたなあ。 微笑みさえ浮かべて・・・。 セルジオ越後さんが「斬る!」って言うから楽しみ、いや怖かったのに 「守って負けるならせめて、攻めて負けた方がよかったのに・・・」と 憐れみさえ漂わせて温情なコメント。 斬ってさえもらえない〜〜〜。 女子の方は、プロの身分は6人だけ、あとはパートとかやってサッカーを続けているという。 男子のお金!ちょっとでいいからわけてやれよ! あ〜あ・・・空しい。 P.S たいして期待してなかったけど結構楽しんでいる、北京五輪。
「ああ、槍ヶ岳」 先週、北アルプスは槍ヶ岳に登って来ました。 高校の時に一度登った事あったんですが、ン十年ぶりに再び槍の穂先に。 その時は一番ポピュラーな横尾から槍沢、というルートだったので、二度目の今回は新穂高温泉から槍平から飛騨乗越というルートをとりました。 同じルートというのもおもしろくないんで・・・。 二泊三日、一日目は気温も湿度も高く、かなりバテバテになってしまったんですが、二日目は体調がよく、槍ヶ岳へは一番きつい(一般ルートで)と言われる飛騨乗越をぐいぐいと、コースタイム5時間のところをなんと3時間で登れたんでした。 きつかったけどうれしかった〜。 このルートのいいところはぎりぎりまで槍の頂上が見えないところですね。 もし見えていたらその遠さに 「まだあんなにあるんだー・・・。」とげんなりしただろうなあ。 で、槍の肩に。 (頂上下のスペース、ちょうど肩みたいな所を「肩」と言う) いくつかのルートからも続々とこの槍を目指して登って来る。 なぜだかみんなハイテンション。 ほかでもない槍ヶ岳だものなあ、登山に興味ない人でも富士山とこの槍ヶ岳はみんな名前を知ってるだろうな。 その超有名なピーク。 5、6人の、若い男女のパーティーも大きなザックしょってやってきた。 二十歳くらいのかわいい女の子が、感嘆して槍を見て叫んでいる。 「やばいよ、やばいよ! ここまできたんだから登れるよ!!」 そうだ、肩まで来たのだ、さあ槍に登ろう! 先々週剱岳へ登った、あれに比べたら怖いことはないだろう。 でもやはり切り立った岩壁の鎖場、ドキドキしてくる。 慎重にゆく・・・。 最後の梯子はやっぱり怖い・・・。 来た!頂上だ、槍ヶ岳だ! 天候に恵まれ、見事なパノラマが見える。 これこそ夏の北アルプス!風もさわやか、真っ青な空に天高くのびていく飛行機雲の見事なこと! 他の登山者もうっとりと全身で感動している。 「ああ、憧れの槍ヶ岳〜〜〜」って。携帯電話で 「もしもしー、今槍の穂先〜♪」なんて話してる人も。 8畳間(くらいか?)の狭い頂上、少し下には小槍が見える、アルペン踊りができそうなスペースもあるぞ...。 ン十年前と変わらない小さな祠の前で写真を撮ると、その向こうから30代くらいのザイルを身につけた二人組の男性登山者が登ってきた。 (ザイルは実際には使ってなかったようだ) 「おお!北鎌尾根からの登頂者だぞ!!すごい!!」 と、歓声と拍手。 (北鎌尾根は最難関、一般登山者は無理) 早い時間に登れたので予定を繰り上げて双六〜鏡平へ。 3日目は、疲労がたまっていたのか、結構足にきた。 それでも無事終了。 新穂高温泉に下り、無料のアルペン浴場で3日分の汗を流し、帰路へ。 「また東京は猛暑かなあ、いやだなあ、あんなにさわやかだったのに・・・。」 と思っていたら幸い猛暑はひと休みしていた。 ふうう。でもやっぱり疲れた。 P.S まだ99コは変わらず。
「剱岳にて」 先週の続き。 一泊した剱沢の山小屋で、一人で来ていた外国人青年がいた。 26、7才くらいか。 そしたらみんな興味深々でさ。(私も) 片言の英語やらで彼に話しかけるの。 「どこから来たの?」 「どこに登ったの?」 「明日はどうするの?・・・」と、何人もの登山客から同じ質問を何度も受けていた。 そのたび片言の日本語で、 「オーストラリアから来ました」 「今日はマエツルギまで登りましたところ、雨が降ってきまして・・・」 と答えていた。 雨が降ってきたので登頂は断念し、途中で引き返したという。 「残念だね〜、雨、5分で止んだんだよ・・・」とか 私も片言の英語で話しかけたりして。 「ウ〜ン、ディサポイントメント!」(残念!って) 「来週はシロウマダケに登ります。 白馬ではスキーに来ました。・・・」 「シロウマはすごくきれいだよ!」と言ったらうれしそうに笑っていた。 食事のあとも、何人もの登山者(主におじさん)が同じことを聞いていたなあ。 山小屋のバイトのお兄ちゃんは英語を教えてもらっていた。 お兄ちゃん曰く、 「最近外国人登山者すごく多いんです。 特に香港から。立山が日本の人気観光地の第5位に入ってるんですっ。 ちなみに1位はディズニーランドで・・・。」 へええ。 以前に韓国人登山パーティーと一緒になった事があったけど。 それにしても見ていた限りは日本人、ってほんとに親切だよな。 どんどん日本語ででも話しかけていたし。 もちろん彼が礼儀正しい雰囲気であったからだと思うけど。 あいにく天気はあんまりよくはなかったけれど、よい思い出になってくれるといいな。 翌日は室堂へ帰る、と言っていた。 早朝だったしあわただしくて話しかけられなかったけど、 「日本の山へはるばる登りに来てくれてうれしい」と言いたかったなあ。 あ、言わなくても、伝わっていたかな。 P.S 「ピーチ」の写真です。 しなやかで足長いです。