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2018年12月13日

「トリプルアクセル讃歌♪」アイコン

 いやあ、すごかったですね、グランプリファイナル。
そう、女子シングルの紀平梨花選手!
ジュニア大会から3Aを跳ぶ、ってニュースでは聞いてたけど。
実際に(テレビで)見るのはほとんど初めてだったので、いやあ、こんなにしっかり3A跳べるんだ!って改めてびっくり。

 3Aの系譜といえば伊藤みどりから始まって浅田真央と名古屋系が続きロシアからトクタミシュワがモノにして…
他にも何人かが公式戦で成功させたけれど1回だけとか、安定して武器にできる、というレベルにまでは達しておらず…。
男子の4回転ジャンプがあっという間にスタンダードになったことに比べたらいまひとつ、物足りなかったのでした。
挑戦する人すらほとんど見当たらず…。

 特に五輪の金メダルを狙うにはあまりにリスクが高く、その割には成功させてもさほど高得点が得られないみたいだし、3Aだけで勝てるわけではなく、むしろ「鬼門」に近いような扱いだった。アイコン
真央ちゃんがあれだけ挑み、成功させても評価はむしろ低いというか「3Aだけじゃね…」「成功すればの話でしょ」とかやたら回転不足を取られて、なんだかケチつける材料みたいに見えた事はすごく違和感を感じた。

 シロウトだからわからないのかな…
でもジャッジだって映像で確認してもビミョウなんでしょ。
選手が選手生命を賭けて跳ぶものを、いやしくもジャッジを名乗るならもっと肉眼でしっかり判定してやれよ!って怒ったものだ。

 そして真央ちゃん引退後、トクタミシュワが何度か成功させたけれどさらに続く選手は見当たらず…。
平昌五輪で優勝したザキトワらロシア勢も3Aはなかった。
女子にとっては3Aというのはもはや「禁忌」みたいな、誰も跳ばない幻になっちゃったのかな…って寂しく思ってたよ。
あの浅田真央の挑戦は何だったんだろう?って…。

 それが!

 今回の紀平選手の圧倒的な活躍で蘇ったよ!アイコン
3Aが!!

 しかもあの安定感!アイコン
小柄な少女が身の軽さでチュルチュル!って回っちゃうのと違うの。
しっかり、高さも兼ね備えた圧倒的な3Aを跳んでくれるじゃありませんか!!

 まるで伊藤みどりのパワーと浅田真央のしなやかさと、両方を兼ね備えた掛け値なし!ごまかしなしの3A!
(ついでに、荒川静香の冷静さも持っているような気もする…スゴ!)
実はあの3Aを見た時、正直浅田真央の3Aが少々かすんで見えたの。
確かに「回転不足」が取られてしまうスキがあったのかな?と。
トクタミシュワの3A(最初の頃)もかなりよかったと思ったけど…。

 ロシア勢もガーン!!って頭殴られたみたいな大ショックを受けたようで。
だってあのザキトワが歯が立たなかったんだから。
ザキトワがノーミスでも、理論上紀平選手のプログラムに及ばないのだから。
いよいよ「3Aを習得しないと金メダルが獲れない」って流れが来たのかな!?
ああ、ようやく!

 なんか浅田真央の挑戦が今報われたみたいな感じがするよ。
あれだけ彼女がこだわった3Aを、当時は世界は無視し、ケチをつけるばかりだったものを…。
ようやく「3A必須」の時代が来たんだとしたら、やはり紀平梨花の出現は「革命的」って言っていいと思うワ。アイコン

 アメリカ勢もだまってないだろう。
きっと、ジュニアとかノービスとかで遊びながら3A跳んでるコも間違いなくいると思う。
今まではコーチに「世界で勝ちたかったら、得点を取りたかったら3Aは止めときなさい」って言われていたけど(推測よん)これから逆だろう。
金メダルがほしければ3Aがないと!…と指導するだろう。
それほど紀平梨花の3Aスゴイんだわ。
名古屋系の蒔いた種が、大きく花開いた感じがする。
もう誰も3Aを無視できない。アイコン

 やっぱり革命、感無量です。 

 

夏子

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2018年12月6日

「スポーツ残酷物語…」アイコン

 マラソンの元日本代表選手だった女性が度重なる万引きで逮捕起訴されて結果執行猶予になった件で。
それのニュースをテレビのワイドショーみたいなので見てたらコメンテーターが、「なぜあれほどの実績のあるアスリートが事件を起こしたのか…理解に苦しむ、あれほどマラソンをがんばれる人が…」と言っていたのを聞いて思わず、「あれほどの選手だからだよ」って思ったよ。

 私はよくわかるなあ。
才能も根性もあるアスリート、特に厳しい体重制限のある個人競技だったらメンタルが健全に保っていられる方がむしろ不思議だと思うよ。
10代のうちからトップレベルだったらなおさら。
普通じゃないスピードでレースを、人生の始めを走っていたんだから。
普通じゃないスピードで走れちゃったんだから。
時間や景色がきっと普通じゃなかったのでは?と推測する。
栄光や才能が大きければ影の深さも…。アイコン

 特に日本のアスリートはその競技だけに打ち込むから。
海外の選手とかは夏季は〜、冬季は〜とか、いろいろな競技を取り入れたりするケースよくあるらしい。
もっとも、各国とも年少のアスリートこの手のメンタル問題は潜んでいると聞く。
特にスポーツメディアが発達して、かつ「お金」の国のアメリカとか。
あ、中国も。
ロシアとか。
東欧とか…
やっぱり世界中か。苦笑。

 少し前の体操選手の場合も似てるけど、競技のレベルとメンタルのバランスが悪いんだろうな。
競技はプロレベル、世界レベルでも中身はまだ10代(時にもっと下)のコドモ。
まだ子供なのに!
さらにメディアとかお金とか、大人の事情がからんできた日には…。
よほど親や指導者がしっかりしてないとマジで危険と紙一重。

 その上本人はがんばりやさんだからね。
ど根性の持ち主でないと、マラソンなんてできないでしょ。
だから「マラソンをやり遂げられる選手だからこそメンタルやられちゃったんだよ」と私は推測する。

 普通の人とは違う高みに到達するんだもん。
で、一歩間違うと墜落する。
高ければ高い分だけ、墜落した時の衝撃たるや…。
ブランコみたいなもの。
それも特注の空中ブランコね。アイコン

 猫は高いところから落ちても着地できる、っていうけどそれはせいぜい2,3階からまでらしい。7,8階になるとやはり激突して大けがしてしまうらしい…ひい、可哀相にゃん…。
その時猫は、「あ、この高さ何!?」って思うかな。
ここまで高いところに自分は登っちゃってたワケ?!とか…。

 サーカスの空中ブランコみたいにものすごい揺れ幅で栄光の高みに浮遊したかと思えば次は揺れて落ちていく。
勢いがあればまた次の高みに浮遊できる…
それの連続。
勢いをコントロールできているうちはその揺れ幅は快感だろう。
あ、太陽がこんなに近い!?
私だけの太陽…、
究極のアイデンティティに違いない。
でもいったんバランスを失えば…
下にネットがあればいいけど…。アイコン

 そして一人。
まわりにコーチや親や友人が応援してくれても、戦う時は一人。
うまくいってる時はいいけどうまくいかない時の孤独感たるや…。

 アスリートが、一線を退いた時に味わう空虚感はどれほど大きいだろう。
それは敗北の比じゃないかも…。
青春のすべてをかけてきたのに、それこそ遊びもせず、食べたいものも我慢して、がんばってがんばってさらにがんばって…
毎日毎日…。
せめて金メダルが獲れてたら!
でもあれは世界でただ一人のもので…。

 ほとんどの選手は自ら納得したり、周囲に恵まれたりたりして受け入れていくんだけど…
大人になって…。

 本当にあの選手は気の毒だと思う。
万引き自体はいけないことだけど、どれほどの孤独だったか。
その苦しみに比べたら、マラソンの苦しみなんて!…かな。
走り始めた時にこんな苦しみが待っているとは思いもよらなかっただろう。
走るより、歩くことがつらいとは…。
でも歩くしかない、一歩一歩。
でももう「空中ブランコ」じゃないから…。

 スポーツって残酷な一面があるよね。
栄光の影にはどれほどの闇が潜んでいるか。アイコン
だからねえ、今一つ五輪にも一歩引いてしまうんだわ。
スポーツの世界に限らないし…。
猛暑だしね。
そこかい!

 

夏子

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