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2017年7月27日

「夏の思い出」

 高校野球でちょっといいニュースを読んだ。
試合中ある高校のピッチャー君の足にバッターの打った球が当たり、ピッチャー君倒れる…
硬球だし痛みは如何ばかりか。アイコン
すると、相手校の3塁コーチャー君が駆け寄り、冷却スプレーを当ててあげて、ベンチに引き揚げる時もピッチャー君に肩をかしてあげたそうな。
何でも、中学の時から同じチームになったわけではないが大会などで顔なじみだったとか。

 いいなあ、こういう話大好き♪
私のツボ♪アイコン
オフサイドやJドリーム、他の作品でもこの手のエピソートをいくつ描いただろうか。
多分数えきれないくらい。
懐かしい…。
(使いすぎると勝負の緊張感がそこなわれるのでほどほどにしないといけないが…)

 スポーツを通しての仲間意識、いいよね。アイコン
なんかふっと緊張感がタイムアウトみたいに途切れて、一瞬なごんで、そしてまた笛がなり、勝負の世界にもどっていく…
いいなあ♪

 サッカーでもよく見るね、プレゼントボール、とか。
ほら、敵味方関係なくだれかが怪我して倒れている時とか、ボールをアウトにしてプレーを中断するの。
そして一息ついたあとスローインを敵陣に返す。
「なるほど、これがサッカーのマナーというものか…」って。
あれを初めて見た時はちょっと感動したっけな。
観客も必ず拍手を返す…
ちょっとした一体感を味わえてうれしかった。アイコン
子供たちもそうしてマナーを学んでいくわけだ。
大人になった感じがするだろうね。
スポーツのスポーツたるゆえん、薄っぺらいけんかと大いに違うところだ。
だから「ただのけんか」だけの漫画は好きじゃなかった。

 また、少し違うけどW杯の試合とかでアルゼンチンのマラドーナが試合が途切れた時(選手の治療、とか)の水分補給でよく敵チームの水もらってた。
というよりすんなり輪の中に入っちゃってて、普通に手をだして水のボトル受け取っていた。
それが敵チームの方も「あ、マラドーナさんだ」って顔して、なんか嬉しそうに水渡してたっけ。
「くれる?」「あ、は、はいっ、(喜んで…♪)」って感じ。
そりゃマラドーナなら…ね。
あんなチャーミングな選手は二度と現れないだろう…
ディエゴ!大好きだったよ…アイコン
強くておばかさんで可愛くて哀しい…
誰よりも…。

 中学時代、部活(バスケット部)でのこと。
ある時他校を招いて試合したのよ。
そしたら対戦相手のだれだかが足を吊らせてちゃって倒れてすごく痛がったのね。
すると、男子の先輩が「足吊ったんだよ!誰かすぐ押してやれ!」ってベンチから叫んでた。
「はいっ」ってコート内の誰だかがその倒れてる敵さんの足押してやって治してあげてたの。
試合中断して。
横で見ていた1年生だった私。
なんかすごく新鮮なシーンだった。アイコン
中1の自分にとって男子の先輩が「大人」に見えた感じがしてドキドキしたっけな。
多感な時期で…。
こういう光景は小学校では有り得なかったし。
多分試合前のストレッチが甘かったんだろうな、足をつらせることはよくあった。
そのたび誰かが治してあげて。

 また試合中先輩がコンタクトレンズを落としてしまった事があった。
当時は多分ハードレンズ、使い捨てじゃないし高価なものだから落としちゃったらもう大変、すぐ試合中断して全員ではいつくばって小さなレンズを探したものだ。
「ない?ない?」
「すみませんー」
「あったー!!」
「よかった!ありがとう!!」ってすっ飛んで洗いに行ってた○○先輩の真剣な表情…。
コンタクトレンズ、というものをしている人も初めてだった…。アイコン

 思春期、競技だけでなくいろいろなエピソートに遭遇し、そして成長していったものだ。
子供から少しずつ「大人」の仲間入りしていく感じがしてうれしかった。アイコン
部活やってなきゃ味わえなかったいろいろな場面。
それはみずみずしく、後に漫画を描く時にどれほど役にたったものか…。

 直接役立った、というより間接的になんとなくイメージを積み重ねて自分の「好み」というものを形成していったのだと思う。
主観、というものを。
それは漫画家としてのベクトル、本質みたいなものですね。
多感な時期、いい中学生生活を過ごしたのだな。
公立校でよかった。
部活やっててよかった…。
(公立校はあらゆるキャラが居たものね、ばかも真面目もイケメンも…
 オフサイドとかキャラの原型はここらあたりで拝借♪)

 もちろん当時は「漫画で使えるかも」なんて意識してなかった。
でも漫画家になった時、当時の記憶や思い出が実際のキャラ作りにつながっていった時はうれしかった。
(ネームもはかどるし♪)
点と点がつながって線になり、それは大きな面(翼)になり…
動き出して作品になっていった時の手ごたえ、喜び…。

 連日の猛暑、熱中症要注意、なんてニュースで言ってるわりには高校野球も各競技の大会も開催されてるんですよね。
もちろん部活もやってるんだろうな。
夏練習、ってやつね。
私のころは体育館にエアコンなんてない時代。
練習の合間に、少しでも風通しのいい場所を見つけてつかの間休憩するのが精一杯。
バドミントン部の子はシャトルが揺れちゃうからそれすら許されず…。
バドじゃなくてよかった〜と思ったものだ。

 それに運動中に水飲むな、って時代だからさ。アイコン
実際お水飲んじゃうと横っ腹が痛くなったりしたし、汗かいてる時にただの水をがばがば飲むと浸透圧の関係でもっと汗かいちゃうんですよね…
(塩分を補給してないと…)
だから「水飲むな」は絶対的に間違っていたわけではなく、要は水分(と塩分)の取り方で。
もっともスポーツドリンクなんてものも存在してなかったな。
熱中症、という言葉もなかったし。
(当時は日射病注意、かな。炎天下で)
あ、川崎では「光化学スモッグ注意」ってのがあったんだよ。苦笑。
目がちかちかするそうな。
部活が中止になるんで喜んだっけな…。苦笑。

 自動販売機はあったけどお金はない。アイコン
タオルも着替えも満足にあったかどうか…。
差し入れのお菓子なんかがあった日にはもう狂喜乱舞…
飢えてたなあ…苦笑。
一度だけ、顧問の先生(家庭科の先生)が調理室でプリンを作って冷やしておいてくれたっけな…アイコン
あれは夏の部活の最終日だった…。

 ない、ない、ない。
ないものばかり。
でも思い出はたくさんあった。
「ない」のに「あった」?この矛盾。笑。
「なくて」よかったわけよ。 アイコン

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年7月20日

「海の日に山」

 連休(関係ないんだけど…)に長野へ登山に行った。アイコン
草津白根山や万座の近く、破風岳という小さな山を登る。
東京はもういやになる暑さ…
小さい山でしたが標高が高いのでさすがに涼しい…
2時間たらず、気持ちよく登って下りて…
のはずが!

 やられた!アイコン
ブヨに刺されてしまった!!
(正確には食われて…が正しいと。どっちでもいいやい!)
もちろん虫対策はできるだけしてたのよ。
長袖、長ズボン、軍手に毛糸の長ソックス、虫よけスプレーもしてたのに…。
肌を露出してたのはわずかに顔だけ、それなのによりによってその顔に!
しかもまぶたの横と耳に!!!

 ちくしょ〜〜〜!!

 いつ刺されたのか(食われた)はわからず、下山中に「なんかかゆいかな…刺されたかしら…」と気づいた時には遅かった…。
でもまださほど痒みも痛みもそれほどじゃなかったの。
アブじゃなきゃいいなあ(以前に刺された時は大変だったー)、
でもまさかブヨとは…。アイコン
登山口で別の登山者の人が「ブヨいるね…」って言ってたっけ、(養蜂家が使う顔ネットも携帯してたのに)うっかり油断を…
くうう。

 手鏡見ると「あれ、赤くなってる…やられたかな…」
持っていたクスリをとりあえず飲んでおく…。
軽い抗アレルギー錠みたいな。

 それが多分よかったのか、痒みも痛みもそれほどじゃなかったんだけど…。
でも夕方東京に戻った頃にはあれあれ…
見る見るうちに左目付近が腫れてきた!アイコン
プチお岩さんみたいな。(!)
耳も腫れてきたようだ…
こういうところ食われるとすごくかゆいのよね…。
くそう!
やられてしまった!!
ブヨめ…
虫の分際で…!!
東京の猛暑も加えてすごくうっとうしい…。
あ〜あ…。アイコン

 連休だしお医者にも行けず…
なんとかやりすごすしかない…
翌日はもっと顔が腫れてブスになった…
でも知らない人が見たら元からそういう顔なんだろう、と思うだろう…
ま、その程度で…
くすん。
でもその日どうしても人に会う用事が入ってたから…
あ〜あ。

「あら、顔どうしたんですか?!事故とか…?」
「いえ、どうもブヨに…」
「あらまあお気の毒に…」ドン引きされちゃったよ…。
たくさん同情されたからいいか…
くすん。

 ネットで調べてみると、ブヨに刺された時はまず毒を吸い出すんですってさ。
口ではなく、「ポイズンディスポーザー」なるものを使用しなさい、と。
その後42度くらの熱いお湯、シャワーなどで温める。
熱で毒を中和するんだそうな。

 実はこのポイズンディスポーザー私携帯してたのよね。
何年か前、蜂に刺された後に用心の為に買ったんでした。
でも刺されてすぐはブヨだとは知らなかったし、そんなにかゆくも腫れてもなかったから…。
知ってたらなあ!
次は使おう…アイコン
暑いシャワーは無理だけど…
あ、ザックに使い捨てカイロ入ってたからそれが使えるな…
また刺されたくはないけど…。
ちなみに下山してすぐ、万座温泉に入ったから少しは温められて(解毒できて)よかったのかな…。
飲み薬は携帯していたし、できる範囲でできるだけのことはできてたわけか…。

 帰宅してからも患部を冷やすための冷えピタとかムヒとか、休日でも近所に夜遅くても売ってる店がいくつかあるし、連休明けお医者も早起きして行けばそんなに待たずに診てもらえる…
よく効く薬も処方してもらえた…
調剤薬局はくさるほどある…
徒歩圏内で10件以上!
もっとか?
しかもよく効くクスリの安いこと!アイコン
日本の医療保険はやっぱりいいなあ…。
どうだ、アメリカは…
このマネができるか…。

 それにしてもなあ。アイコン
蚊、アブ、ブヨ、蜂、全部に刺されたけど、アブやブヨに比べたら蜂の方が全然まし、ね。
もしこの4つのうちどれかに刺されなきゃいけないなら迷わず蜂を選ぶな…。

 でも山はとても快適だったんだよ。
涼しかったし。
曇り空だったけど景色はちゃんと見れたし。
前の晩は花火も見ることができた。
あ、花火今年初めてかな?
夜食事していた焼肉屋さんのすぐそばの河原でやってて、花火が始まるとすぐ焼いてた焼肉ほおりだして外に飛び出る…なんと、至近距離、ほぼお店の真上で見れるわけ!
もう火の粉が頭に落ちてくる近さよ!アイコン
こんな機会は一生に何度もないだろう…
もういいトシしておおはしゃぎ。
「うおー!すっごーいい!!!ひゃあああああ、マジマジーー?!?!?!」
もう大迫力!!
隅田川も敵わないって…。

 しかし、不思議なのはこの花火見ないで焼肉食べてる奴!
花火より素晴らしいものがあるか…
もったいない…。
なんで見ないでいられるの?
でも、大昔見た多摩川花火の方が大きかったかな?
バブル期でもあったし…。
今はあまり「ナイヤガラ」とかの仕掛け花火、あまり見られないよね。

 最後にどかーんとやられちゃったけど概ねまあまあの連休でした。アイコン
(別に連休関係ないしありがたくないけど…)

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年7月13日

「ヘシデル」

 日曜日に郊外へ「オカリナコンサート」なるものを聴きに行った。アイコン
暑い中、めげそうになったがでも今日行かないと一生後悔するかもしれなかったので…。
というのは。

 別にオカリナに特に興味があったわけではなく、お目当ては伴奏ピアニストの方。
実は、この人は中学の同窓生で、卒業するとまもなくフランスへ留学してそれっきりで会う事はもちろんまったくの音信普通だったのよ。
中2の時に一緒のクラスだったけれど、特別親しいわけではなく、普通におしゃべりはする程度の友だち、でしたが。

 でもこの人、Aさんはとても印象的な人だったの。アイコン
一言で言うとピアノを弾くために生まれて来た…と言っても過言でない。
(イニシャルで申し訳ないけれど名前からして、ピアノの申し子、という…)
ピアノの才能だけでなく、美しくて勉強もできてしかも運動神経もよく、絵も上手で。
何もかも超一級!
ピカイチなわけ。
まるで昔の少女漫画とかに出てくるような。アイコン
(ガラスの仮面の姫川亜弓さんみたいな?女王様風ではないけど)
バカ男子やイモ姉ちゃんの集まる公立中学の中ではまさに「掃きだめに鶴」!
庶民の中でただ一人貴族みたいなオーラ(笑)を醸し出していたっけなあ。

 性格も穏やかで上品な女の子だったけど、でも彼女は「戦って」いた人だった。
24時間、365日、いつでも。(想像だけど)
ピアニストになるために。
フランスでピアノ留学するために、フランス語もならっていたし、毎日何時間もピアノを弾いていたはず。
本当は私立中学へ通っていたけれど通う時間がもったいない、と地元の公立中学に移って来た、って聞いたもの。

 私がAさんに出会ったのは中2だから14歳の時。
その年ですでに自分の人生の目標、目的をはっきり決めてそのために日々鍛錬し切磋琢磨している人を見たのはAさんが初めてだった。
高校へ進んで、その後もいろんな人と出会うけどあれほど明確に将来を決めている人はいなかったなあ、ただ一人を除いて。

 あ、その一人は私なんですけど。笑。

 私も物心ついてから(親戚のおばさんが言うには私の記憶よりももっと前から)
「漫画家になる」って決めてましたけどね…。
なる、って決めてはいたけれど高校2年になるまで実際コマで割った漫画は描くことはなく、部活したり友だちと遊んだり、ごく普通の生活を営んで、つまりはまあ平凡な中学生だったわけね。
Aさんに比べたら。
齢14で、「信念」というものを体現している中学生が存在してたのよ。アイコン
ちょっと違うけど「神の啓示」をうけたジャンヌ・ダルクとかぶるかもしれない…。
その瞳の強さ、輝きは…。
あの瞳であの時、何を見つめていたのか…
それを知りたいなあ、と思っていた。
つまり魅了されていたんだな、私は。アイコン
美しい人だったし…。
美しくて、強い。
これは漫画のキャラとしては鉄板、ね。笑。

 いや、Aさんはすごかったわよ。
ものすごく真剣にピアノに向かっていたわ。「ひとすじ」の人。
実際目撃したわけではないけれど、生活のすべてをピアノの為に、ピアノ有りきで突き進んでような…
駆け抜けたというか…
全速力で、日々疾走するというか。
部活なんかはもちろんやらず、学校が終わると速足で帰宅、多分ピアノのレッスン、宿題とかはやったと思うけど、多分家ではそんなには勉強はしてなかったと思うの。
(でも成績はよかったのよ、私と同じくらい…笑)
ある時など、Aさん足も速かったから市内合同体育祭の学校代表のリレーの選手に選ばれちゃって…
普通は誇らしいはずなのにAさんったら「帰る時間が遅くなっちゃう!」って居残り練習にプンプン怒ってたっけな。
あの時の怒りの顔と声、今でも覚えているわ。
結局リレーは辞退したのかな…。

 万事そんな感じなのよ。
でもきらわれる感じはまったくなかったわ。
周りが何となく別格扱いはしたものの、本人はいたって自然体でしたから。
気取った感じはまるでなく。
バカ男子から見れば高嶺の花ですし。笑。
からかうのもビビっただろうな。
先生だって負けてたもの。
とにかく一般庶民とはレベルが違うのよ。笑。
ただものではない…。

 でも何度か彼女に漫画を貸した事ある。
たまたま、誰かに貸したのをAさんもついでに借りた、みたいな。
たしか「愛と誠」(!)。
ふだんは漫画なんか読まなかったと思うのよ。
でも「愛と誠」はおもしろがって読んでたわ。アイコン
「読んじゃった〜おもしろかった〜ありがとう〜」って歌うような朗らかなAさんの声…。
後で思うに、私は「あ、良質の少年漫画というものは老若男女を問わず誰でも魅了するものなのだな」と実感したんだわ。アイコン
だから週マガを選んだのはきっとこのAさんの記憶も影響してると思うわけさ。

 彼女とは同じ高校に進んだけど、準備で忙しいらしくほとんど登校することはなく、夏頃にはフランスへ旅立って行った…。
ああ、Aさん本当にフランスへ行っちゃったんだな…。
本当に、夢を叶えるために旅立ったんだ…。
こんな人が現実に存在していたんだ…と。

 で、それきり。
時々「Aさん、どうしてるかな」と頭をよぎることもあったけど、確かめるつてもなく。
ピアニストになった、と誰かから聞いたけど…。
…あの頃からすごく真剣だったものな…
あんなに真剣に物事に向かっている人は初めてだった…
でも私も漫画家になったんだよ、子供の頃からの夢を、私も叶えたよ…
私もその後真剣に自分の人生に取り組み、私も戦ったんだよ…。
会いたいなあ、Aさんに。……

 何十年も過ぎ。
先日なんとなく検索してたらその「オカリナコンサート」がひっかっかったわけ。
「伴奏・Aさん?!ええ?!?!?」ともかくチケットを確保し…。
暑さにうんざりしながらも「絶対行かなきゃ!今日行かなかったら多分一生会えない!!…」
一目見るだけでも…
遠くから…
初恋のカレシかい…苦笑。

 で、会えたわけ、Aさんに。アイコン

 なんか本当に初恋の人(爆笑)に再会するみたいにドキドキしちゃったわ。笑。
Aさん、年は経たものの印象はほとんど変わっておらず、美しいままだった。
そして演奏が始まり…。
主はオカリナで、ピアノは伴奏なんで控えめな感じ、でも感無量。
「あ、そういえばきちんとAさんのピアノ聴くの初めてなんだわ」と気づき…。
フランスの音大を優秀な成績で卒業され、ピアノコンクールなどのタイトルを獲り、20代の頃は欧州でピアニストとして活躍された、とプロフィールにある。
やわらかいピアノの旋律に、
「ああ、これがAさんの音、あれだけ人生を懸けて真剣に取り組んでいた、
 Aさんのピアノ…」と感動…
旋律は昭和も二十世紀もユーロも飛び越えて…
オカリナはそっちのけで。笑。

 音楽の事はほとんどわからないんだけどでも多分20代の頃の、情熱のありったけを注ぐ演奏とは違うとは思うのよ。
伴奏だし。
でもね。
うれしかったし、不思議な気分だった…。
まるで玉手箱を開いたような…
遠い中学の頃のAさんが現実で、今日が幻のような…。
タイムカプセルを掘り起こしたみたいな…。
動いてなかった時計に新しく電池入れたら蘇った…
みたいな…
不思議な…
現実じゃないみたいな…。

 演奏が終わってから会う事ができたの。
私のコト覚えていてくれて。
「え〜、漫画家になったの〜知らなかった〜すごいな〜…」と
あ、穏やかな声、表情…
「20代の頃はかなりコンサートとかしてたけど、指を故障したりしてピアノ
 教える方がメインで…
 今はほとんど主婦よお」と柔らかい微笑み…
よい年を重ねられたんだな…と察する…。

 また会いましょうね、とホールを後にし、幸せな、奇跡のような再会に感謝する。
よかった…
よかった…。

 本当は、本気の本当の、Aさんのピアノを聴きたいと思う。
そりゃ20代の頃の情熱あふれる強い演奏はもう私が聴く事は叶わないのだろうけど。
今奏することのできる柔らかな幸せな旋律を、聴くことができたらいいなあ。
願わくばこんなに暑くない日に…苦笑。

 

PS.
 表題の「ヘシデル」とは…
 オカリナコンサートのパンフレットの曲目紹介見てたのさ。
 そんで一緒に行った音楽に詳しい友人(こいつも同じ中学)に聞いたのよ。
「…ねえ、私2曲目のヘンデルは知ってるけど1曲目のヘシデルってあんた
 わかる?」
「ん!?」
 そしたら「ヘシデル」の「シ」のところが紙の模様というかシミみたいな
 のが「ン」を「シ」に見せたわけさ。アイコン
「あ、ヘシデルじゃないよ、ヘンデルだわ、1曲目も」や〜ね〜。
 二人ともしばらくツボに入っちゃって…
 笑いをこらえるのにもう必死。
 帰りの電車とかでも。
 こんなことあの美しいAさんに言えるわけないって〜。
 ヘシデル…
 ぶふっ、あ、またツボに。
 だめだ、これで一生私の頭には「音楽の母」はヘシデルに。
 ヘシデルの思い出…
 猛暑と共に…
 なんちて。アイコン

 

夏子

 

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
2017年7月6日

 先日、部屋を貸していた中国人のお嬢さんが退出し、空いた部屋を確認したらさ。

 まあ2か月くらいの滞在だったのにおびただしいごみの山!アイコン
幸い生ごみはほとんどなかったのだけれどそのだらしなさには驚いたさ。
ごみを見ればその人間の人となりがある程度わかる気がするわね。

 そのお嬢さんは確か英語学習のために(なぜだか)日本に滞在してたそうだけど、日本語はいっさい話さなかった。
話せないのかもしれないけど少なくともすでに10か月は日本に居たわけよ。
その英語の学校に行くために。
それなのにね…。
(ま、日本には買い物以外はきょうみないんだろうね。人にも文化にも)

 例えばごみは…
半分以上残ったクレンジングオイル。
全然手を付けていたなかったお饅頭の箱。
12個入りくらいか…
よくおみやげにある小分けパッケージのお菓子ね。
一つも手をつけず箱ごと床に。
ロシェのチョコレート。
12個くらい。
一応スイス(?)の高給チョコレート、海外みやげの定番…
だけど最近はドンキでもスーパーでも手に入る。
一個50円くらいか?う〜む。
でもキレイな包みのまま無造作に紙袋にころがって。
ロシェも泣くわ…。
輸入もののアサイーチョコレート、大袋。
封は切って少しは食べたか…
でも3分の2以上残ったまま。

 それからおびただしい数のブランド物の紙袋。アイコン
20〜30コはあったか?
袋だけ買うものではないので何か、バックとか買ったのかな。
何かよくわからないラルフローレンの箱もあった。
箱だけですごく分厚く立派な入れ物なので中身も高級なブツだっただろう…。
ユニクロとかラッシュとかもあったけど。
私の知らないブランド系もたくさん。
おやラルフローレンがやたらある…
好きなのか…
17歳のコが…。
それから謎の中華系のブランドの袋もたくさん。
取りあえず袋類は、猫のウンコ入れに使おうと持って帰る。アイコン
ブランドの袋はとてもいい丈夫な紙でできているから猫のうんこやゴミ入れるのにはもったいない!よ。
何回か使えるはず。
そうそう、「もったいない」って概念は日本独特らしいわね。
英語とか、それにあたる単語はない、と。
きっと概念も。

 私なんかもったいないから袋でも紙でも布でも、ああ、水でも2回使えたら使うようにしてるどー。
2回。
2回使えば捨てるのに躊躇しなくてすむ。
お風呂のお湯は必ず洗濯に使うし新聞やチラシは猫のウンコようにとってある…
鼻紙も2回使っていたけどウィルスがいると聞いたのでさすがに1回にするようにした。笑。
サラダ食べたお皿は猫に油をなめさせるし…
猫でエコ。
なんちゃって。
ごはん粒は絶対捨てないし(食べられる分だけチンする)
食品は計画的に…
たまに野菜とかは使い切れずに処分しちゃうけどね。
その時も農家の人とその野菜にごめんなさい、して捨てる…。
ごめんなさい…
ごめんなさい…。

 なんだって袋ばっかりこんなに…。
あの子勉強に来てたはずなのに?
ちなみにその英語学校は聞いた事ないようなちっぽけな(?)学校。
悪いけど買い物が目的なのか?と思っちゃう。
それから携帯電話だかの充電アダプターとか捨ててあった…。
あと謎のプリントアウトの紙類が300〜500枚くらいか?
紙ももったいない!アイコン

 それから部屋に掃除機をかけた様子はなく、わたごみだらけ。
シーツにはシミが。
髪の毛のゴミとか。
ま、ウジがわいてなくてよかったわ。笑。

 しかしねえ。アイコン

 10代でブランド物なんかほしいかね。
日本でも今どきの10代はとっくにそうかな。
知り合いの10代の娘さん、バイトもしてないくせに1回2万円のネイルに行ってた。
はああ〜〜〜???
私は10代の頃はもちろん今でもブランドものに特に興味ない。
バッグとか。
もらいものはあっても自分で買おうとは思わない。
だってブランドものって(特にシャネルとかエルメスとかって)デザインがおばさんくさくない〜?
スーツとかも…。
ああいうブランド物は本来は「大人のもの」だからな…。
それにヴィトンとか?
ビニールみたいなのもあるでしょ、人工皮?あれが何万もするなんて信じられない、本皮ならともかく。
バーキンもね、あれ、本革だから重いのよね。
あんなもの肩に下げたら肩こっちゃうわ。
本当に気に入ったものなら買うけど…。

 あ、バッグ好きな人は使わないんだ。
箱に入れたまま並べて飾るのよね、クローゼットに。
箱入りで未使用だと高く売れるんだとか。
何のために買ったんだい。
ま、バーキンとかは「成功した女」のステイタスだそうな。アイコン
ははは、おいらその気なればバーキン店ごと買えるぞ。
(ホラはでかく。♪青空たたんで鼻をかめ…なんて歌知らないか、誰も)
バッグだったらステッチのきいた「コーチ」と色のきれいな「フラウ」が好き♪
あと日本の「GENTEN」ってブランド好き。
皮のステッチが好み。
お値段も適正。

 自分で働いたカネじゃないからそうできるのかな。
うん、多分そうだわ。
少なくともレジうったり汗流して得たお金だったらそんな使い方はしないだろう。
その中国のお嬢さんはその後北海道に行きその後シンガポールに行くそうな。
さぞたくさん買い物するだろう。
爆買いってやつ?
馬鹿買いだろう。
いくらカネ持ってても馬鹿がりこうになれるわけない。

 せめて買った食べ物はちゃんと食べろよ…。
製造元が泣くぞ…。
バターや生クリームの元の乳しぼられた牛だって…。

 最近は減ったらしいけどいわゆる爆買いの中国人、どうなのかな。
似たようなものかな…。
その爆買いのおかげで日本の経済が潤うのよね。
そう思うとフクザツではあります。
でもやっぱり馬鹿だと思う。
消費は正しく適切に。アイコン

 

PS.
 ワイドショーニュースで「暴言代議士」のネタ好き♪
「ち〜が〜う〜だ〜ろ〜!!」ってやつ。
 使い勝手がいいのよね…。
 そしたらアシさんが
「小学生の間で大人気ですって、そのフレーズ」
 あらま。
 あたしのおつむのレベル。
 きゃ。

 

夏子

 

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